駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

山線の春 遥かなる鉄路

北の大地に伸びる遥かなる鉄路、長い直線をキハ40が近づいてくる
その姿に、或る者はC62のブラスト音、或る者はDD51のエンジン音を聞くことになる

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2015年5月 函館本線 二股‐蕨岱

山線には、昭和35年の最盛期には「アカシア」、「まりも」、「大雪」の3往復のC62重連が運行され、重連同士の交換も繰り広げられたそうだ。後の「ニセコ」で蒸気ファンの熱気は最高潮に達し、聖地と呼ばれる場所まで出現した。そんな輝かしい記憶を秘めて、今の山線には静かな時が流れている。

山線に限らず、北海道の地域内鉄道輸送は、じり貧の状態にある。都市間を結ぶ特急が走る線区であっても、普通列車は数える程しか運行されていない。そのため、都市間輸送の役割がない路線は消えゆく運命にある。道内の多くのローカル線がそうして廃線となっていった。ローカル線化した山線も同じ運命であろう。北海道新幹線の札幌延伸時に廃線の予定らしいが、そこまで持つかすらも覚束ないのが現実だ。来年の新幹線の新函館北斗までの開業に合わせて、北海道の狭軌鉄道がどんな変貌を遂げるのか。ローカル線好きにとっては、楽しい話題が望めそうもないのが辛いところだ。


10回にわたり「山線の春」をお送りしましたが、今回が最終回です。山線の存続を祈りつつ、お開きにしたいと思います。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

今回は、かつての聖地上目名があった、山線の中でも凋落が激しい長万部-倶知安間を取り上げてみました。倶知安-小樽間は、またの機会と思っていましたが、山線のエキスパートの ひぐま3号さん に、倶知安-小樽間の復活蒸気をお願いすることが出来ました。ひぐま3号さん、ありがとうございました。


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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2015/06/22(月) 00:28:20|
  2. 函館本線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

シリーズ心ゆくまで楽しませて頂きました。
更にはお恥ずかしい限りの便乗を、お許し頂けたこと感謝申し上げます。
ありがとうございました。

この蕨岱の眺め、函館在住時代に山線に向かう途中必ず通る眺めでして
めちゃめちゃ懐かしく拝見しました。
  1. 2015/06/22(月) 10:32:38 |
  2. URL |
  3. ひぐま3号 #X.Av9vec
  4. [ 編集 ]

故郷の風景

ひぐまさんへ、

道産子のひぐまさんに喜んでもらえると、とても嬉しいです。
北海道の風景と山線への思い。ひぐまさんの聖地は山線そのものなんでしょうね。
それを知ってか、思わず引きずり込んでしまいましたよ。ありがとうございました。

私奴も、北海道へはずっと通い続けていますので、北海道は故郷の一つのようになっています。
道内のテレビを道民のようにして見ています。行くと帰りたくなくなるのには困っちゃいます。
何がと聞かれても困りますが、北海道には独特の空気があり、時間が流れていますよね。

そうですか、山線へは函館から通われていましたか。噴火湾沿いに駒ヶ岳や室蘭を眺めながら。
今回は、函館周辺も色々撮ってきていますので、そちらもぼちぼちアップしていくつもりです。
ただ、蒸気はもういませんよ。
  1. 2015/06/23(火) 18:05:56 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

時代の移ろい季節の移ろい

思えば風太郎にとっての山線は冬のみです。
分かってはいる事ですが、雪が消えればこんなにもたおやかな春に包まれるとは。
時代は移ろえども、原始の息吹も残す大自然に抱かれた鉄道風景を、せめて記録に残さねばと改めて。

西日を受けた目名駅に存在感がありますね。
安手でない造りに、まだ「本線」の矜持を感じるのですが。
  1. 2015/06/24(水) 22:31:59 |
  2. URL |
  3. 風太郎 #ORZvdv76
  4. [ 編集 ]

旅は終わらない

風太郎さま、度々のコメントありがとうございます。

こういう旅の企画物はいいですね。風太郎さまのブログからも学ばせていただきました。
その路線と地域を、より深く知ろうと思いますし、色々な角度から撮ろうともします。
それに、旅の情景として、鉄道に直接関係のないようなものもアップできますしね。
本当は全ての季節を撮って完結するのでしょうが、それは遥かなる路線では難しいことです。
ただ、山線が四季撮りしてみたい路線であることは確かです。
今、次の候補地も考えていますが、構想を練り下調べするのも、また楽しい作業です。

今回は、「山線残照」の続編というのには、いささか未熟な画でしたが、
風太郎さまの次の旅へのエネルギー補給に、幾らかでもお役に立てていれば、たいへん嬉しいです。
  1. 2015/06/25(木) 19:10:23 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

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こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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