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駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

ワイン城の町 池田

特急「おおぞら」が池田に着いた
丘の上からワイン城がお見送りだ

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2018年10月 根室本線 池田

もう何十年も前の話だが、北海道の親戚から池田町の「町民還元ワイン」を何度かもらったことがある。日本にまだまだワイン文化が根付く前の時代の話で、甘ったるいだけの代物だった。そのワインの出どころが、ここ池田町の通称「ワイン城」だ。正式には「池田町ブドウ・ブドウ酒研究所」という。日本初の公営ワイナリーで、1963年に産声を上げている。町営といっても独立採算制を採っており、きっちり利益を上げ、町の経済や財政に大きな貢献をしているのが凄いところだ。事の発端は、1952年の十勝沖地震と時期を同じくして発生した冷害からの復興策の一つだった。

ちなみに、こあらま的にはワインはやっぱり甲州だ。大いに手前味噌となるが、日本のワインを一歩も二歩もリードしてきたのは山梨ワインだ。そして、甲州は世界的なブランドとして定着した。どこの酒屋に行っても、ワインの一升瓶がド~ンと並んでいるのは山梨くらいのものだ。そのどれもが、それなりの質になっているから、日本のワインも進化したものだ。今や甘ったるいだけの駆け出しの和製ワインはもう昔話だ。ワイン城の進化ぶりを確かめるためもあってここに寄ったが、池田のワインは地元種のヤマブドウを用いた独自の路線で、甲州とはまた違った進化を遂げていた。

さて、鉄道の話に移ろう。ワイン城は根室本線池田駅の繁華街とは反対側のすぐ傍の丘の上に建つ。つまり、ワイン城からは十勝の平原と池田の町並みをバックに、池田駅の全景を眺められるという寸法だ。これが二つ目の立ち寄り理由。ついでに、もう一つ余談を。「DREAMS COME TRUE」の吉田美和はここ池田町の出身で、ワイン城でもコンサートを開いている。2005年には物産館が「DCTgarden IKEDA」という名のドリカムのギャラリーに変身した。さらに2009年には「DREAMS COME TRUE VINEYARD」という葡萄園まで出現した。ちょっと路線が違うような気もするが気のせいか。

その昔、この駅からは池北線が分岐していた。現役蒸気の時代には、早朝の広尾線を撮って、すぐに池北線に転戦ということをよくやっていた。帯広と北見を結ぶ急行「ちほく」もよく利用した。今では面影も無くなってしまったが、池田には1985年まで機関区があり転車台などもあった。池北線は1989年に北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線に転換されたが、17年後の2006年に廃止となってしまった。そうそう、池北線の足寄は松山千春の出身地だ。彼のお蔭で一時期足寄も有名になった。やはり、有名人が出るということは地元にとっては有難いことだ。出身地との強い絆が日本文化の一つなのだろう。


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ここからは、マイクロフォーサーズによるワイン城を少々。


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こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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