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駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

駅舎の灯 函館 16時56分

市電に夕方のラッシュが訪れる頃
函館山山頂に夜景見学の時間が迫る

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2018年10月 函館本線 函館

このモダンな5代目函館駅舎は、北海道新幹線の乗り入れに備えて、函館市の50億円の財政支援によって2003年に使用開始された。デザインはJR北海道と提携先であるデンマーク国鉄とのコラボよるものだ。しかし、立派な駅舎が出来上がり、新幹線の受け入れ準備が出来たかと思いきや、結局ここには新幹線はやって来なかった。札幌との距離が優先され、新駅は北斗市の畑の中に造られた。駅名は、函館市と北斗市の攻防戦の上、新函館北斗という継ぎ接ぎだらけの美しくない駅名で落着となった。地元の駆け引きを他所に、北海道新幹線は低迷を続けている。2030年に予定されている札幌延伸に漕ぎつけても、業績不振が解消されなかったら、一体誰が責任をとるのだろうか。


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駅舎の正面入口の上には巨大な北海道新幹線の看板が見える。その広告に起用されたのが、今や大リーガーとなった当時の日本ハムファイターズの大谷翔平選手だ。思うに、ファイターズは本拠地を東京から札幌に移して本当に良かったと思う。東京の後楽園ドームでは、常にジャイアンツの裏チームのようだった。ご存知の通り、札幌に移ってからというもの道民の声援を受けて人気度は急上昇だ。


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こちらは駅前から見た函館山になる。そろそろ夜景の時間が近づき、駅前からも函館山の展望台に向かう路線バスが引っ切り無しに出ていく。手前のすぐそこに見えるのが有名な函館朝市であるが、あまりに観光化し過ぎてしまったので、地元民がここで買い物することは珍しくなった。


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代わって、こちらは函館市電の函館駅前停留場だ。こちらも洒落たデザインの停留場で、2015年には「グッドデザイン賞」を受賞している。夕方のラッシュ時間を迎えており、昼間の観光電車の趣とは違った表情を見せている。停車しているのは低床式の「らっくる号」だ。


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その昔、駅の通路が津軽海峡を渡る連絡船の桟橋に繋がっていたころ、この駅は北の玄関口だった。多くの優等列車の始発がここ函館で、連絡船に合わせて道内各地とを結ぶ特急や急行が設定されていた。北海道新幹線の開業で、再び玄関口の威厳を取り戻そうとしたが、そう上手くは行かなかった。最近では、名物のイカが不漁な上に、韓国人旅行客の激減により、特に観光関連業は辛いところだ。しかし、振るわない点を論っているだけでは始まらない。是非とも過去の栄華に縛られない、未来志向の函館であって欲しい。


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こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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