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駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

線路の向こうに 北星

秋色の中に一条の線路が伸びる
最果ての町を繋ぐ最後の鉄路だ

80015962.jpg
2018年10月 宗谷本線 北星

この駅は、一見すると国鉄の仮乗降場だったように見えるが、1959年の開業時から不思議とずっと正式な駅だ。ただし、駅員が配置されたことは一度もない生粋の無人駅だ。2016年には、JR北から廃止が通告されたようだが、地元名寄市の反対で今現在も駅は残っている。一日乗降者数が1未満と、予断を許さない状況にはある。木造デッキ式ホームから少し離れた場所に、「毛織の北紡」の赤いホーロー看板が掲げられた待合所があり、駅巡りのファンには知られた存在だ。

周囲の山が美しい秋色に染まり、紅葉の盛りを迎えた。しかし、この駅に停車する列車は日に4往復で、秋を愛でる来訪者は皆無に等しい。例によって、この駅の紅葉も人知れず散っていくことになる。人だかりの紅葉狩りなど止めにして、こんなところで静かな時間を楽しもうという人が増えれば、宗谷本線と北星駅もちょっとだけ長生きできるかもしれない。


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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2019/10/06(日) 00:00:00|
  2. 宗谷本線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

宗谷の深遠

無意識に吸い込まれてしまうようなこの光景、北の旅路の深遠たるところを強く感じます。
この風景、車両が入ってしまったら野暮ですね。駅も言えぬ小さな駅が、大自然に優しく抱かれているようで。

厳しい冬を前に、自然が束の間に優しく装うのが秋であって欲しいのですが、今年の紅葉はどうでしょうか。
近年は夏の酷暑と猛烈な台風で葉が傷み、あまりきれいな紅葉を見た覚えがありません。
秋がどんどん消えて行くような昨今の気候を憂います。
  1. 2019/10/06(日) 07:12:11 |
  2. URL |
  3. lonely-bluesky #-
  4. [ 編集 ]

デッキ式ホーム

lonely-blueskyさん、

国鉄時代の北海道には、こんな簡素な仮乗降場が沢山ありました。
時刻表にも載っておらず、隣の駅の駅名票にも表記は在りませんでした。
何回か間違えて降りてしまいそうになり、デッキ式ホームには特に注意するようにしていました。
こんな穏やかな秋日であれば、間違えても得をした気分にもなるかもしれません。
しかし、冬の荒れた日だったら、それはそれは終わりの見えない厳しい耐寒訓練が待ち受けています。
そんな仮乗降場も分割民営化の際に駅に昇格したのもつかの間、今度は廃止の危機です。
こんなところに駅がある事自体が不思議ですが、ここにも人の営みがあることの確かな証です。
こんな駅が何時までも在って欲しいと思うのは、ローカル線好きの我儘でしょうか。
やっぱりlonely-blueskyさんもそう思われますか。車輌のない鉄道写真もテーマの一つです。
仰るように、近頃では夏ばかりが長くなり、春と秋は短くなる一方です。新緑も紅葉も短期決戦ですね。
昨年の紅葉は北海道と東北で楽しみましたが、まずまずだったような気がします。
  1. 2019/10/07(月) 17:38:20 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

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こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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