駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

登り25‰のスカ

「SL銀河」が25‰の登り勾配に差し掛かった。
力走を始めたのは、シゴハチではなく、4両のDC客車のエンジンだった。

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2015年4月 釜石線 宮守‐岩根橋

直線の途中にある屈曲部分からこちらは25‰の登りだ。その先にはトンネルも控えている。常識的にはここで一気に力走し、惰性でトンネルを突破する。そんな現役時代からのセオリーはここでは通用しなかった。登ってきた「SL銀河」は、DC客車がエンジン音を響かせて、シゴハチを押し上げてきた。まるで、現役蒸気の末期、無煙化が近づき、補機がDL化された八高線や常紋で聞いた音だ。あの日の嫌な記憶が蘇ってきた。

釜石線は、25‰が点在し、難所の仙人峠を有する厳しい路線だ。D51498の際は、2両のDE10で増強して仙人峠を越えていた。今回の「SL銀河」の秘策は客車にDCを用いることだが、このDCは意外と強力で、C58は付随車のようだった。復活に現役時代を期待してはいけないことは重々承知しているが、あまりの無気力25‰に、こちらも無気力気味になってしまった。

多くの地元ファンの方々の見解では、勾配と煙とには関係がないとのこと。DC客車の異常に煤けた屋根は、蒸気の煙ではなく、自らの排気のせいだと気が付くのに、時間は掛からなかった。

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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2015/05/25(月) 01:33:31|
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こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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