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駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

D61 不遇の形式

物珍しさにD61を眺めにやってきた
何の役にも立てなかった不遇の形式だ

04216F16.jpg
1973年3月 留萌本線 留萌

この日の留萌本線6783レは、本務機が深川区のD514、後補機が同じく深川区のD614の、4号機ペアだった。D61なるものを近くでよく見ようと留萌区へやって来た。本務機のナメクジも好みだったので、ちょうど良かった。6783レの留萌到着は15時08分。折り返しの仕業に備えて、直ちに給水と給炭が慌ただしく行われる。到着のD514、D614、そして古武士のキューロクの3両が数珠繋ぎになって給水・給炭を受け始めた。

D614のテンダーで給水中の炭水手に、D514の前面デッキに立った操車掛が何やら話しかけている。このお二人の服装の違いが気になるが、国鉄の職制では、初級の「手職」は「掛職」よりも低い位置にあり、貸与される制服も粗末なものだった。機関士や機関助士などの「士職」はさらに上の職位となる。何時かは機関士になることを夢見て、これらの階段を登ることになる。国鉄もなかなか厳しい身分制度の職場だったといえる。

日が西に傾いて、機関車たちのサイドを照らし始めた。先程の操車掛が機関車の移動の誘導を始めた。D61は丙線キューロクの置き換えのために軸重軽減されたが、種車のD51の余剰が少なく、キューロクの評判も良かったために、結局6両のみの改造に終わった。配備先の留萌線・羽幌線ではD51との共通運用だったが、軸重軽減が響いて空転しやすく敬遠されたというから、結果的に何の役にも立てなかった不遇の形式と云える。


04219F16.jpg


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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2019/02/14(木) 00:00:00|
  2. 留萌本線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

庫内手哀歌

機関助士への昇進を夢見る庫内手哀歌というのは聞きますが、間に「掛」もありましたか。
なかなかレアな罐も押さえていたんですね。
  1. 2019/02/14(木) 23:57:14 |
  2. URL |
  3. 風太郎 #ORZvdv76
  4. [ 編集 ]

小さいナンバープレート

私も1973年3月に撮影しました。
遠くからⅮ51標準機らしい姿に小さいナンバープレートが見えると「Ⅾ61だ!」と喜んだ事を覚えています。

深川機関区にはⅮ61の他にⅮ5186号機、4、62号機と特徴的な機関車がいました。
特にⅮ514号機は1975年3月に夕張線でも撮影し個人的には撮影機会の多かった機関車でした。
  1. 2019/02/15(金) 14:58:38 |
  2. URL |
  3. yba-d51 #-
  4. [ 編集 ]

鉄道マン

風太郎さん、

昔は何事も人海戦術でしたから、色々な職種がありました。「炭水手」というのも蒸気時代ならではです。
鉄道に入ったからには、「何時かは機関士」でしょうが、鉄道の仕事ができるだけで満足の方も多かったと思います。
国鉄職員はみんな「鉄」でしたからね。時代は変わって、あるJRは「鉄」は採用しないとのこと。
一部の暴走を目にしてしまうと引けてしまうのは分かりますが、鉄道に愛着のない職員というのもどうでしょうか。

現役蒸気時代は車両にも興味がありましたから、色々眺める楽しみがありました。
とはいっても、一枚目のような写真では、車両云々は関係ありませんね。
  1. 2019/02/15(金) 23:10:10 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

識別不能

yba-d51さん、

単にD51の従輪を二軸にしただけなんですけど、小さなナンバープレートの「6」がカッコよかったですね。
ただ、二軸従輪というのは美しくないというのが定説でして。確かに、二軸のシルエットは美しくない。
もしC57の二軸従輪機があったら醜いこと。C60よりC59の方が全然カッコいい。こあらま的にはそんな感じです。
とはいえ、やはりレアものに巡り合うと心が動かされます。思わず、D61を見に留萌区に行ってしまいました。
実は、遠目の走行写真ではD51と区別がつかなかったもので。特に後補機では厳しかったです。
そこで、形式写真でも撮っておこうかとなりました。これが留萌区の最初で最後でしたから、行っておいてよかったです。
  1. 2019/02/15(金) 23:30:30 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

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プロフィール

こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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