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駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

天北峠のキューロク

在りし日の天北峠のキューロク
「おこっぺ」という地名が妙に懐かしい

04328F16.jpg
1973年3月 名寄本線 上興部

浅学にも、はじめ、「天北峠」は天北線にある峠だと思っていた。「天塩国」の「天」と、「北見国」の「北」の組み合わせということは知っていたが、つい天北線という直接的な線名に惑わされてしまった。「北見国」というのは、知床半島の先端から稚内までのオホーツク沿岸に横たわる国だった。今の「北見」という地名から連想する範囲とはちょっと異なっている。そうなると、次は名寄本線ということになる。こちらは、石北本線に先んじて、石狩から北見へと通じたルートだ。石北本線の遠軽駅が、スイッチバックの線形になっているのは、このためだということはよく知られている。歴史上、そのルートに天北峠がある方が自然だろう。さらに3本目の天北越えとなるはずだった美幸線は、天北国境を越えることが出来なかった。

名寄本線の天北峠は、駅間が11kmの一ノ橋-上興部間にあり、峠の両側には25‰の急勾配が待ち構えていた。サミットは両駅間のほぼ中間辺りで隧道はなく、どちらの駅から歩いても1時間程を要した。天北峠としては見慣れないこの写真の場所を、yutubeの前面動画で探したところ、確かにサミット付近にあることを突き止めた。つまり、この日は、てくてくと峠まで徒歩で往復したことになる。この頃、常紋の補機もDL化され、蒸気列車が蒸気の補機を付けるのは、この天北峠と留萌線の石狩・天塩国境の恵比島峠くらいしか残っていなかった。恵比島峠は10‰だが、さすがに石炭列車は重かったようだ。天北峠では爆煙を想像していたが、やって来たのは綺麗な白煙だった。不幸にも、よほど罐の調子が良かったのだろう。


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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2019/01/03(木) 00:00:00|
  2. 名寄本線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
<<初撮り | ホーム | 朝焼けの潟湖>>

コメント

すばらしき天北峠

天北峠のキューロク。懐かしい。
私が厳寒の峠道を歩いたのは、こあらまさんが訪れた三ヶ月ほど前のクリスマス。
背中合わせの重連で登るキューロクの力闘は、いまも忘れられません。
今年は、その名寄本線が廃線となり、上興部の駅が廃止となってから30年目の年。
僕らの世代は、蒸気の時代にとどまらず、地方の鉄道が地域の人々の足として活躍していた最後の時代を見届けた世代だったようです。
何度も通った夕張線も、まもなく終焉。
この春は寂しくなりますね。

今年もよろしくお願いいたします。






  1. 2019/01/03(木) 01:20:45 |
  2. URL |
  3. まこべえ #2XsKFzVg
  4. [ 編集 ]

上興部駅

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

私は1974年3月に名寄本線の天北峠に行きました。現役蒸気撮影当時は「天北峠」と言っていた記憶がありません。何て言っていたのでしょうか?「上興部のキューロク」かな?
常紋も「常紋峠」と言わずに「常紋越え」と言っていましたね。

私はここに行くのに大雪5号を遠軽で降り、名寄本線の一番列車で上興部に向かいました。
暖かい車内で上興部まで熟睡した記憶があります。上興部では補機用の単機が停車していて機関車のテンダーに春闘スローガンが書いてあり、
同じ撮影者と竹ぼうきで消しましたが。本務機のテンダーにはしっかりと書かれていました。
団結号は悩みの種だったです。
  1. 2019/01/03(木) 17:38:57 |
  2. URL |
  3. yba-d51 #-
  4. [ 編集 ]

北の鉄道網

まこべえさん、

名寄線は、分割民営化の後になりましたが、紛れもない第2次特定地方交通線でした。
この時、名寄線、天北線、池北線、標津線といった長大路線の処遇が一時保留されましたが、結局廃止になりました。
思えば、この決定が、北海道のローカル線の大きな節目になってしまいました。
今また第二章が始まり、来春の夕張支線、再来春の札沼線北部と次々と廃止が決まって行きます。
現役蒸気を追って、周遊券で巡った北海道の在りし日の鉄道網が本当に懐かしいです。
これも地方の実情でしょうが、道路は相変わらずバンバン造られているのは、どうしてでしょうか。

それでも、まだまだ旅情を擽る鉄道風景があります。美しい日本の四季の中を走る列車があります。
無くなったものを数えていてもしょうがありません。残された鉄路を精一杯楽しみたいものです。

今年もよろしくお願いします。今年もいい旅ができるといいですね。
  1. 2019/01/03(木) 23:10:56 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

撮影地名

yba-d51さん、

あけましておめでとうございます

確かに、当時ここを「天北峠」と呼んでいたかどうかは判然としませんね。
今も、「天北峠」、「天北越え」、「天北峠越え」などの表記がみられます。
単に、「上興部」、「常紋」、「塩狩」、「上目名」など、駅名で呼んでいたような気もします。
ただ、ここに「天北峠」と云う名の峠があることは事実で、並行する道路では「天北峠」となっています。
鉄道もサミットに隧道がありませんから、「峠」と呼んでも支障はないような気がします。
そうそう、奥羽線に「矢立峠」と云うのがありますが、ここは絶対的に「矢立峠」が優位でした。
どう呼ぶかはかなり流動的で、ケースバイケースのようですね。

遠軽から上興部ですか。それは乗り甲斐がありますね。
こあらまも、「大雪」乗り換えの名寄線始発に何度も乗っていますよ。真っ暗で寒かったことを覚えています。
こあらまの場合は、上興部は名寄から、渚滑線は遠軽からでした。ひょっとすると、上興部-渚滑間は乗ってないかもしれません。
団結号のスローガンを消した話を耳にしますが、それって組合が許してくれるものなんですかね。
それとも、闘争期間が終わってからの話なのか。第一、簡単に消えるものなのでしょうか。やったことがないもので。

本年もよろしくお願いします
  1. 2019/01/03(木) 23:50:38 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

団結号

団結号のスローガンを消したと言っても完全に消せる訳でもなく、跡は残りました。
ただ単に「きれいな機関車の写真が撮りたい」と言う事だけで、そんな行動に走っていました。
しかしこの時は山の上の位置から俯瞰気味に撮影したので正面は効果ありでした。

また高校生1年の3学期期末試験休みに行きましたから「春闘」は終わっていなかったかも・・・です。
  1. 2019/01/04(金) 18:57:06 |
  2. URL |
  3. yba-d51 #-
  4. [ 編集 ]

団結号健在

yba-d51さん、

機関車にスローガンを掲げていたのは、「泣く子も黙る 鬼の動労」でしょうから、そんなことが出来たのかと思いまして。
動労の前身は、「機労」と呼ばれる「日本国有鉄道機関車労働組合」で、機関車乗りの組合でした。
最初は穏便な組合だったようですが、先鋭化し、「マル生運動」や「スト権スト」などを主導しています。
結果的に、「順法闘争」などが国民の反感を買い、世論は分割民営化へと突き進んでいきました。
今年、JR東労組が春闘でストライキ権行使をちらつかせると、脱退する組合員が続出しました。
逆に、動労の流れをくむJR北海道労組では、職場荒廃の元凶とされた「現場協議」が密かに復活していたようです。
蒸気が消え、路線は少なくなるばかりですが、「団結号」は今も走り続けているってことですね。
  1. 2019/01/04(金) 23:32:09 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

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プロフィール

こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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