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駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

宗谷の彩

宗谷にも彩の季節がやって来た
か細い鉄路が稚内へと伸びる

80015984.jpg
2018年10月 宗谷本線 恩根内

最果ての宗谷本線は、北海道高速鉄道開発が施設を所有する旭川-名寄間を過ぎれば、ローカル線の様相だ。こうして長玉で線路を覗いてみると、余計に線路脇に生い茂る雑草が目につく。レールも上下左右に波打っている。地域内輸送は減るばかりで、都市間輸送の特急列車の比重が高まっている。もう、列車の種別に拘っていられるような状況ではない。来るものは拒まず、去るものも狙う。ということになる。宗谷の秋は早い。特急「サロベツ」が、夕日に燃える紅葉をバックに、草をかき分けて、身を揺らしてやって来た。

この写真には単焦点レンズを用いている。ロケの際には、大三元と呼ばれる広角系、標準系、望遠系のズームレンズを付けたカメラを、その場に合わせて使い分けている。別に10本程の単焦点レンズも用意しているが、横着にもズームのまま本番ということが多くなった。ズームの性能が良くなったためだが、解像度という面からは、今でもズームがかなり劣るということは十分承知している。比較もしたことがあるが、明らかに差がある。そうはいっても、ズームの便利さに慣れてしまうと、なかなか離せなくなる。ちょっとした解像度に拘らなくてもという声も聞こえてくる。

今回の北海道では、そんな横着心を戒めようと、なるべく単焦点を使ってみた。ズームでだらだら追尾することへの反省もある。とは言え、列車が少ない場所だけに、チャンスは広げたい。かくして、単焦点とズームの二刀流ということになった。この写真、拡大してみると運転士の表情まで読み取れる。やはりズームではそうはいかない。解像度を落とせるだけ落としたブログ写真では、その辺りはお伝えできないが、パッと見でも引き締まって見えなくもない。だんだん、機材への拘りは薄れて行くばかりだ。どんなカメラでも、レンズでも、撮れるときは撮れるし、撮れないときは撮れない。そんな中、ちょっと単焦点に拘りたい今日この頃だ。


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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2018/11/19(月) 00:00:00|
  2. 宗谷本線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
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コメント

北の光彩

これはレンズに拘るだけの被写体あり、という事ですね。
柔らかな陰影が印象的です。
最近のJRは、と言われそうな線路脇の草ボーボーも、宗谷本線が置かれた今を語るようですし、秋草を分けてという感じがかえっていいですね。
ちなみにこれは恩根内の名寄方、アンダークロス付近からですか?
  1. 2018/11/20(火) 23:18:47 |
  2. URL |
  3. 風太郎 #ORZvdv76
  4. [ 編集 ]

単焦点の空気感

同感です。三脚→手持ち、徒歩→車、銀塩→デジタル、単焦点→ズームと、どれも後者で撮った写真の満足度というか充実感の低さを実感する今日この頃です。
鉄道写真に限らず、写真という趣味には、一連の面倒な手順・工程にそれぞれ意味があって、短絡すべきものではないということを教えてくれているような気がします。
それが、解像度というか、空気感となって結像しているのではないでしょうか。
  1. 2018/11/20(火) 23:23:19 |
  2. URL |
  3. ぜっきあいず #djaKVQjc
  4. [ 編集 ]

北辺の鉄路

風太郎さん、

この場所を言い当てるとはさすがですね。行かれたことが、おありということでしょうか。
陸橋上からは太い電線が邪魔。下の踏切脇からは標識類が待ち構えていました。
結局、標識の隙間を抜くことに。大三元の範囲を大きく越えたので、必然的に単焦点の長玉の出番に。
情けないことに、これが単焦点を使うことになった直接のワケです。勿論、この背景の雰囲気が気に入ってのことですが。
広角系ではあまり感じませんが、望遠系の単焦点の抜けの良さは常に感じます。ちょっと拘りたい理由です。

宗谷線はどんどんローカル線化していきますね。駅舎も小箱になり、交換駅も本当に少なくなりました。
もう、そういうことはどうでもいいから、とにかく生き延びてくれという気持ちになります。
こんなか細い鉄路になってしまいましたが、在りし日の根北線や日中線に比べれば、まだまだ行けますよ。
ローカル線好きにとっては、寂れていくのも、被写体としては悪くはありません。
  1. 2018/11/21(水) 09:34:55 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

気持ちだけは・・・

ぜっきあいずさん、

かみさんが、近頃の写真は雑で気持ちが入ってないってよく言うんですよ。
銀塩時代後期は中・大判で一撃入魂という撮り方でしたが、今はデジカメで気軽にパシャパシャですからね。
駄目なら消しゃいいし、少々のミスは現像のデジタル技術でカバーすればいいなんて思っているのがいけません。
機材の性能がどんどん上がり、創作の幅も広がっていますが、そういう軽薄な気持ちはでてしまうもんなんですね。
銀塩時代に培った、撮影時の真剣勝負的な態度というか、姿勢というか、大切にしないといけません。

ただ、デジタル時代の高感度化で、より厳しい条件下での撮影シーンは結構多くなりました。
ロケに行けば、必ず始発前からというのは当たり前です。それはそれで、好きでないと出来ないことです。
時代とともに絵作りのプロセスは変遷していきますが、撮ることへの原動力があってこそのことです。
年々体力的には自由度が奪われていきますが、意欲だけは若く居たいですね。

そうそう、「手持ち」というのは、こあらま的にはちょっと違います。
基本、静物には三脚、動くものには手持ちがいいと思っています。
昔から、必ず手元に手持ちの一台がないと、不安になる質ですから。
  1. 2018/11/21(水) 09:38:40 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

6年前に撮ってます。

6年前の夏に撮ってます。

http://futaro1980.blog.fc2.com/blog-date-20120825.html

何となく、匂いました (笑)

あまりデリカシーの無い、暑いばかりの夏の日でしたが、秋には繊細な表情を見せるんだなあと。
  1. 2018/11/21(水) 22:19:47 |
  2. URL |
  3. 風太郎 #ORZvdv76
  4. [ 編集 ]

奇遇ですね

風太郎さん、

季節は違えど、どっからどう見ても同じ場所です。少々草と木が茂ってきていますが。
お立ち台とも思えないこの場所で、6年の時間を挟んで、同じアングルを狙っていたということですね。
陽炎の立つ草いきれの夏。澄み渡った彩の秋。美しい日本の四季の移ろいです。
この辺が、ミャンマーにはない日本の良さということではないでしょうか。

この時は、冬型の時雨模様で、この後すぐに来る上りの特急の際は土砂降りでした。
恩根内の反対側で撮りましたが全く違った趣の画になりました。
次は白い冬ですね。
  1. 2018/11/21(水) 23:33:30 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

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こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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