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駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

上境 青田のころ

暑い日差しを受けてコトコトと列車がやって来た
青田を遮る木々の緑が瑞穂の国に迫りくる

70018300.jpg
2018年7月 飯山線

この場所も気が付いてみれば、随分と木々が成長したものだ。元は一面の田圃だったようだが、耕作されなくなった田に木が生えて、こんな立派な林に成長してしまった。田圃と云うのは、一旦草を生やしてしまうと簡単には田には戻らない。ましてや、林になってしまえば畑にすることもままならない。つまり、多くは耕作されずに野に帰って行く。今の日本で、農業で生計を立てていくことは難しい。特に穀物は一部の大規模農家を除けば殆どが兼業だ。多くは、先祖伝来の田圃を守るために、家族と親戚の米を細々と作っているのが現状で、兼業とも言えない有り様だ。

瑞穂の国の象徴である青田の風景も、絶滅危惧種入りする日も近いかもしれない。中山間地では、既に後継者が殆どいない状況を考えると、今の世代で最後になってしまうかもしれない。この抜けにしても、5年先、10年先にどうなっているかは楽観できない。田圃の緑に負けじと成長する木々の緑が、視界の半分位にはなってしまった。新たに草の生えだした田もあるような。田圃が無くなるのが先か。木々に覆われてしまうのが先か。それとも、このか細い鉄路が消えてしまうのが先か。年々抜けが小さくなっていくこの風景を眺めていて、ふとそんなことが頭を過った。


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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2018/08/13(月) 00:00:00|
  2. 飯山線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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農家に限らず

こあらまさま

代々長く守られ続けてきた伝統や匠の術は、現在の70歳前後を境に継承されることが厳しくなっているということが、
たまたま首を突っ込んだ建築業界の動向から読み取れました。
ほとんど職人(=匠)の方々が口をそろえて、俺らの代で閉めると。
世の中では、世界最先端で突き進む超高齢社会に向けて、
雇用延長などと焼け石に水の愚策が講じられてますが、
某政権の如く、今が良ければ後にどうなっても良い的な
場渡り風潮を何とかしたいものですね。
  1. 2018/08/14(火) 11:18:51 |
  2. URL |
  3. 狂電関人 #vqoLnCUQ
  4. [ 編集 ]

同床異夢

狂電関人さん、

良い物を修理しながら大切に使い続ける。
美しいもの、伝統的なものに価値を見出し、後世に伝えていく。
こういった文化を支えていくのが、職人、つまり匠ではないでしょうか。
本邦がそういった発想に希薄だとは思えませんが、何故か先細りです。
それに拍車をかけているのが、間違えなく経済性優先の文化の香りのない政策でしょう。
とにかく新しい家を借金してでも建てなさい。耐用年数などは考えずに、早く車を買い替えなさい。
古い町並みはぶっ壊して再開発しなさい。オリンピックには箱物のレガシィが必要だ。
バカげたものばかりです。減税だったり補助金だったりで後押ししています。
今、外国人が日本に憧れてやって来る理由を考えてみれば。ただし買物族は除きます。
日本のアイデンティティがどんなところに在るのか、簡単に分かりそうなものです。不思議です。
「美しい国」というのはどんな国なんでしょうかね。同床異夢ってことでしょう。
  1. 2018/08/15(水) 00:21:27 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

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プロフィール

こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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