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駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

入広瀬 盛夏

盛夏の稲田を朝日を浴びてキハが往く
相変わらず美しいこの村の瑞穂の眺めだ

80014915.jpg
2018年7月 只見線 入広瀬

ここ只見線の小出口は、1971年に六十里越が開通して只見線が全通するまでは、全列車が客車での運用で、混合列車も走っていた。1969年春までは、牽引は長岡運転所小出駐泊所のC11が任に当たっていた。フロントデッキの横一線の手摺が目印だった。SGなしのDD13により無煙化されたため、1970年から71年に掛けての冬季、再びC11が復活している。全線開通後は気動車に置き換わり、旧客の時代に終わりを告げた。71年には、客寄せのため2回に渡り、C11のさよなら運転が行われている。

各時代の時刻表を眺めてみると、全線開通前の1970年には5往復。「魚沼へ」を撮っていた頃の1977年には、6往復に急行「奥只見」が1往復の計7往復。そして現在の2018年は4往復で、内1往復が大白川発着なので、大白川-只見間は3往復ということになる。一貫してこてこてのローカル線といえる只見線小出口だが、「魚沼へ」の頃がダイヤ上の全盛期といえそうだ。列車の編成も最も長かった。気になる輸送密度は、小出-只見間で2017年が114人/日と、JR東日本の中での最悪集団の一角を成している。

さて、「魚沼のへ」の頃から40年が経ち、入広瀬の風景も随分と変わった。家屋はコンクリ―トや新建材に置き換わり、小道までも舗装され路は随分と綺麗になった。田圃には圃場整備が入り、整然とした形に生まれ変わり、谷や尾根筋の棚田は野へと帰っていった。しかし、この村の本質までもが変わってしまった訳ではない。幾つかの石仏は大切に受け継がれ、大栃山の田圃をカーブしていく只見線は相変わらず美しい。今またこの村に通うのは、やはりこの地に息づく何かに引き寄せられるからだろう。

次回の「魚沼へ」では、この田圃を取り上げる予定です。


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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2018/08/07(火) 00:00:00|
  2. 只見線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

入広瀬

こあらまさま

夏の高い日差しに輝く青田が、清々しいですね。

次回は刈り取りの頃を目指したいのですが、現状インカムが
安定しておらず、
何時になることやら・・・。
  1. 2018/08/07(火) 09:52:09 |
  2. URL |
  3. 狂電関人 #vqoLnCUQ
  4. [ 編集 ]

四季折々

狂電関人さん、

このロケは猛暑でした。日が昇るとともに汗が噴き出してくるという異常事態でした。
大栃山の田圃に差し込んでくる朝日は、何度見ても素晴らしいです。四季折々、楽しませてもらえます。
夜明け前から待ちましたが、最も印象的な光景とは合いませんでした。まだまだ、狙う価値があります。
次は実りの秋といきたいところですが、北の大地がありますから、やはり雪狙いでしょうか。
インカムとはなかなか難しいですね。ちなみに、当方はエクスペンスを掛けないことに腐心しております。
  1. 2018/08/07(火) 18:56:54 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

朝は「こっち側」

この春の記憶も新しいだけに、季節の移ろいを見せて頂けると感慨があります。
やはり朝は「こっち側」ですね。ポジションはまだ開拓余地があるかと思っています。
しかしこの通過時刻でさえ猛暑とは。
汗を拭き拭きの撮影も済んでしまえば思い出ですが、それも程度の問題で。
  1. 2018/08/08(水) 21:19:03 |
  2. URL |
  3. 風太郎 #ORZvdv76
  4. [ 編集 ]

入広瀬探索

風太郎さん、

この田圃に光芒が差し込んでくる様は、それはそれは素晴らしいものでした。
ほんの僅かな時間でしたから、列車と絡めるには相当な執念が求められそうです。
この場所の朝夕は、体が一つなのがもどかしいですね。列車本数も滅法少ないですから。
ただし、そんな撮影効率の悪さを超越する何かがここにはありまし、数少ないチャンスだからこそ真剣勝負を味わえます。

例の場所にも行ってみましたが、鉄塔でアングルが限られますね。同じような構図になってしまいました。
その場所から方々眺めて、色々な記憶が蘇って来ました。昔立ったことのある場所がだんだん分かってきました。
トンネルの出口を狙える場所。駅の発車を遠望できる場所。そして40年前に雪景を撮った場所。等々。
きっと何処かに作例があるのでしょうが、全く違う方角からの絶景も発掘しました。
あまりの暑さに探索を諦めた場所も幾つかありますので、まだまだ入広瀬は未知を秘めています。
そのうち、地図でも広げて、じっくりご説明したいと思います。
  1. 2018/08/08(水) 23:17:34 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

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プロフィール

こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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