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駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

私的「45年前の”今日”へ」 関西本線

45年前の今時分も炎天が続いていた
そこには蒸気を追いかけた熱い日々があった

04830F16.jpg
1973年7月 関西本線 柘植

夏休み入って間もない45年前の昨晩、酔っぱらいの定番帰宅列車の東京発23:43の143M大垣行きに乗車した。名古屋で07:22発の関西本線の333Dに乗り換えて、45年前の今日の09:40に加太に降り立った。まずは、加太に1時間程停車する荷41レと対面して、久し振りの石炭の匂いを満喫する。牽引機はツバメマークの831号機だった。その後は、中在家側の有名な「加太の大築堤」には行かず、反対方向の関側に向かっている。小学生の弟を連れて蒸気を撮りに来ていたご兄弟とご一緒し、トンネルの出口にある小さな鉄橋の下を流れる川に降り、川に入って「月と鹿」の882号機が後補機に付く貨物列車を撮っている。先日、あるブログ を拝見していて、そのトンネルと鉄橋が、坊谷隧道、坊谷川橋梁という名であることを知った。その時の3人が写った記念写真が残っているので、アップしてお二人を探したいところだが、そこはグッと堪えよう。

加太は早々に終わりにして、13:35の338Dで亀山に向かう。頻繁に入換作業が続く亀山は、当時、既に立ち入ることが難しい機関区になっていたため、傍目からC50の入換や、D51の発着を眺めた。参宮線のC57を鈴鹿川橋梁で撮って、こちらも早々に引き上げて、15:23の341Dで、今度は柘植に向かう。柘植では、加太越えの後補機の連結、解放が行われるため、給水、給炭、転車などの設備が整っていたが、こちらではほぼ自由に構内を歩き回れた。日が傾いてきたヤードで休むD51885の雄姿を、精緻な形式写真風に残そうと、珍しく三脚にカメラを据えた。ついでに、セルフタイマーで自身の記念写真も撮ってみた。今となっては、蒸気だけよりも当時のことが偲ばれるのではないかと、恥を忍んでこんな写真を上梓してみた。当たり前のことだが、45年前は本当に若かった。それは、現役蒸気の方々は皆一緒だ。若かりし頃の、45年前のあの夏の日に思いを馳せて欲しい。夫々の煙の思い出が蘇るはずだ。

夏の夕刻まだまだ明るいが、柘植を16:49発の713D急行「くまの」で京都へ向かう。そして、京都18:15発の長崎行き203レ「雲仙3号」の人となった。既に何回か訪れていた関西線を軽いメニューにしたのは、翌日から始まる山陰線、山口線、三江北線を訪ねる長旅が待っていたからだ。山陰線の西の玄関の下関に着くのは、45年前の明日の早朝の04:35となる。


04802F16.jpg
加太駅の荷41レ ツバメマークのD51831


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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2018/07/24(火) 00:00:00|
  2. 関西本線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:10
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コメント

45年前の今日の柘植

自分自身がろくに柘植の写真を撮っていないので、代わりにどなたかがUPしてくださるかな~?と淡い期待をしていたのですが、まさかドンピシャ「45年前の今日」でお応えいただけるとは・・・感謝感激です。
いつかまた、雨の大築堤やこの日の柘植の続編、坊谷でのD51882のお写真等々を是非拝見したいと思います。
ところで、貫禄たっぷりのセルフポートレートを拝見し、自分のそれと比べて、同年代とは言え、これでは当方がろくな写真が撮れる訳がないなぁと、つくづく納得したことを付け加えさせていただきます。
  1. 2018/07/24(火) 20:42:24 |
  2. URL |
  3. ぜっきあいず #djaKVQjc
  4. [ 編集 ]

あの夏の日の柘植

「あるブログ」のぜっきあいずさん、

上手いこと柘植で勝ち合いましたね。何せ、アップ日限定のネタですから、まさにビンゴでした。
マイオさんが先回りして来られると思っていたのですが、どうされてしまったのでしょうかね。
この日の関西線は体力温存でしたから、炎天下を遠くまで歩くのは避けて、近場に終始していました。
加太の大築堤も頭に浮かびましたが、柵ができたとの情報もあったので、有名スポットは遠慮しました。
柘植に寄ったのもそんな理由からです。ファンは誰もいませんでしたから、独り占めでした。
今も転車台が残っているようですね。ウェブの地図の航空写真にはっきりと円形が見出せます。
柘植の支区は、模型で再現すると面白いかもしれません。小さく纏まった手頃な場所でした。

いやいや、まだ初日なので偉そうに立ってますが、これから先、日に日に衰弱して貧相になって行きます。
  1. 2018/07/24(火) 22:17:33 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

私の45年前

私は九州蒸気撮影の帰り(8月後半)に関西本線、参宮線を訪れました。
草津線から入り加太駅で下車、加太駅でⅮ51牽引の荷41レを撮影し、有名な大築堤に向かいました。柘植では天気が良かったのに加太では小雨交じりでした。どのくらい歩いたかは記憶にありませんが、本命のⅮ51+後補機Ⅾ51の貨物は本務機がDD51で1枚しかシャッターを切りませんでした。
その後、参宮線に移動し亀山駅近くの鉄橋でⅮ51貨物を撮影、次に下庄駅間でC57110号機を撮影し大垣まで戻って東京行きの夜行鈍行で帰路につきました。
この年は暑く、こあらまさんの「日に日に衰弱し貧相になって行く」と言うのがよくわかります。
撮影旅行後半にもなると、結構無駄な事ばかりしていた記憶があります。
今思うと本当にもったいない限りです。
  1. 2018/07/25(水) 18:52:12 |
  2. URL |
  3. yba-d51 #-
  4. [ 編集 ]

蒸気を追いかけた夏

45年前のこあらまさん、こんにちは(^^)

真夏の暑さにも、冬の寒さにも負けず、ただひたすら蒸気を追いかけていた10代の頃。
そんなセルフポートレートばかり集めて、みんなで「蒸気を追いかけた日」という写真集作ったら、おもしろそうですね。もっとも、売れませんが。
それにしても、まともな食事もせず、何日も夜行にゆられ、日中は思いカメラバックをかかえて線路端を何キロも歩く。
よく熱中症にならなかったと思います。若かったのかな。


  1. 2018/07/25(水) 22:29:26 |
  2. URL |
  3. まこべえ #2XsKFzVg
  4. [ 編集 ]

復旧しました

先週末から昨日夜まで更新・レスのできない環境に
おりましたが、なんとか復旧しました。
と思ったら、45年前のこあらまさんに遭遇。

柘植の待ち伏せには失敗(そもそもネタ切れ)しまして、
こういう形でぜっきあいずさんとドンピシャとは最高の
舞台設定と勝手に満足しております。
  1. 2018/07/26(木) 08:12:50 |
  2. URL |
  3. マイオ #pcU4xDNY
  4. [ 編集 ]

DD51ショック

yba-d51さん、

3日間ばかり、耐暑ロケに行ってましたもので、お返事が遅くなってしまいました。

私は、この旅の後は、アルバイトで次の旅費を稼いで、8月後半にyba-d51さんと同じように九州でした。
ただ、目いっぱい九州で粘りました。帰って来たのは9月に入っていました。授業が始まる前日でした。

九州の帰りに寄った関西線で、加太の大築堤まで歩かれるとは、なかなかのパワーですね。
調度あの頃は、DD51勢力が伸してきていましたから、長い歩きが悲しいことになってしまいましたね。
実は、私が大築堤に行かなかったのは、一に体力温存、二にDD51ショックを避けるためでした。
ところが、坊谷川橋梁で撮ったのは、本務機も後補機もD51だったのですが、短い橋梁なので、それぞれが別カットなんですよ。
編成全体が見渡せる大築堤に行かなかったのが、ちょっと悔やまれたりもしました。
やはり、参宮線のC57が気になりましたか。ただ、110号機の事故後の角張ったボイラーは、どうも好きになれませんでした。

確かに、45年前のあの夏も暑かったですが、今年の暑さはもう殺人的です。夏のロケはもう無理っぽいです。
  1. 2018/07/28(土) 00:56:35 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

現役蒸気の卒業生たち

まこべえさん、

何を思ったのか、この猛暑の中、飯山線と只見線をロケしてきました。痛いような強烈な日差しと猛烈な暑さでした。
毎日、3ℓ位水分補給をしましたが、1kg以上体重が減って行くんですよ。体重は余裕たっぷりですから、減ることは歓迎なのですが。
今年のような猛暑が定着してしまうと、夏の野外活動は自粛した方が身のためです。

そうですね。セルフポートレート写真集というのは面白そうですね。
もちろん売れないでしょうが、頭数が揃えば自費出版して、単なる記念品ということではどうでしょうか。
何となく、卒業アルバムのような感じもします。「現役蒸気の卒業生たち」といったところでしょうか。

それにしても、なけなしのお金は、旅費とフィルム代が優先。宿はおろか、食べ物にも事欠いていましたからね。
ただ、あの頃の修業のような旅は、その後の人生に、少なからぬいい影響をもたらしているように思います。
趣味とは言え、大いに忍耐力が養われたと思います。お蔭で、茨の道のサラリーマン人生も何とか全う出来ました。
  1. 2018/07/28(土) 00:58:35 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

残念! 柘植三部作

マイオさん、

西海岸を旅行されていたのですか。優雅ですね。私はドメスティックな耐暑ロケから戻って参りました。

今回の「45年前の」は、一月ほど前に写真だけは準備していました。何せ、お手入れに時間が掛かるもので。
そこに、ぜっきあいずさんの「加太越え」の連載が始まり、マイオさんのコラボも拝見できるようになりました。
ぜっきあいずさんから最終回は柘植という予告まで飛び出し。内心、来たぞ。来たぞ。と思ってました。
最後に、三者三様の柘植の話題でピリオドとなれば、出来過ぎた話だったんですが、残念でした。

マイオさんでも、ネタ切れになることがあるんですね。
現役ネタを次から次に上梓されるわけですから、お持ちの銀塩ネタも相当なものなんでしょうね。
私何ぞ、あっという間に行き詰ってしまいます。何となく、お手軽にアップできるデジタルショットが増えてしまい反省です。
  1. 2018/07/28(土) 01:01:10 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

柘植のカーブ

拙blogの柘植に停車中のD51の写真。美しい左カーブは、こあらまさんのご記憶の方が正解で、加茂方ではありませんでした。申し訳ございません。
今週HPに上梓された堀越さんの柘植の素晴らしいお写真の数々を拝見していたら、あれれ?となり、当方の写真自体は再UPだったため、オリジナルの記事を見直してみたら、そちらは正しく書いてあったという御粗末。何ともお恥ずかしい限りです。
  1. 2018/08/04(土) 11:03:42 |
  2. URL |
  3. ぜっきあいず #djaKVQjc
  4. [ 編集 ]

文殊の記憶

ぜっきあいずさん、

堀越さんの柘植を拝見して、私も柘植がどうなっていたか思い出してきました。
どうやら、私もぜっきあいずさんと同様に、方向が逆になっていたような気がしてきました。
ぜっきあいずさんの愛車バックの跨線橋が加茂側で、こちらに支区があったんですね。
マイネガには補機なしの列車の出発が写っていたので、その時に気が付けば良かったです。

私の1枚目の写真のすぐ後ろに転車台があったんですね。右の線が転車台に続いていたとは。
さすがは駅撮りのお好きな堀越さんです。堀越さんのお蔭で色々なことが判りましたね。
その堀越さんも「場所不詳」が結構お有りになるようで、記憶の劣化はみなさんご一緒です。
仲間内で、場所を教え合うのも楽しいものです。
  1. 2018/08/04(土) 22:36:57 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

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プロフィール

こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

著作権について

拙ブログに掲載する写真、記事に関する著作権は放棄しておりませんので、無断使用、転載等はお控えください。

なお、拙ブログへのリンクは自由です。

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