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駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

魚沼へ 土への祈り

雪解けとともに田圃の守り神も顔をだす
この村の土への祈りが繰り返される

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1977年5月 只見線 入広瀬


人の一生は儚く短い 生れた時に必ず土に帰ることが約束されている
代を重ねることによってのみ、願いや思いを将来に繋げることが出来る
そんな代々の細やかな夢や希望が、伝来の田圃を望む墓石に宿っている
深い雪に閉ざされる山奥の山村であったころ、農作物だけが生きる糧だった
何はともあれ最初に願うのは豊作だ まさに、豊穣を呼ぶ土への祈りだ


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亡き人を見守る墓石や石仏ですら、自然に抗うことは出来ず、形を失ってゆく
思いを受け継ぐはずの後継を失った墓所が、寂しげに野に帰ろうとしている
鉄道が通じ便利になると、逆に、一軒また一軒と農家の灯が消えて行った
駅は、働き盛りの若者を街へ、戦地へと送り出す別れの場所になってしまった
田圃を見渡す墓石と石仏が消え去った時、この村の一つの記憶が閉じられる


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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2018/06/22(金) 00:00:00|
  2. 只見線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

墓石を見ると血が騒ぐ

田圃を見渡す墓石と石仏が消え去った時、この村の一つの記憶が閉じられる

まさにその通りで、いま各地でそれが現実に起きています。
ただ、石造物は腐らないので、土に埋もれ、草に埋もれながら、人知れず村の記憶をいまに伝えています。
私がここ10年ほど取り組んでいるテーマのひとつは、そうした埋もれている墓(写真の墓や石仏よりももう少し古い墓や石仏)を探し出しては、かつてそこに人が生きていたあかしを復元するという作業です。
さらに葬送墓制の変化や石材分析から石の交易範囲を探るという作業もおこなっています。
このため、こうした写真を見ると血が騒ぎます(笑)
これからの季節はヤブ蚊との戦いです。

  1. 2018/06/23(土) 23:29:17 |
  2. URL |
  3. まこべえ #2XsKFzVg
  4. [ 編集 ]

路傍の石仏

まこべえさん、

面白そうなお仕事と云いますか、研究をなされているんですね。
石に宿った往時の人の思いを紐解くために、時空を超えて思いを巡らせる。羨ましい作業です。
明日の稼ぎの事で頭が一杯のビジネスマン社会では、なかなか味わうことのできない悠久の世界です。
勿論、そういうことに興味があっての物種ですけど・・・。

私も石仏や石碑、埋もれた墓石には昔から興味があり、現役蒸気の時代から傍らで撮り続けています。
ちょうど、山梨の家の傍を信玄の棒道が通っていて、近在には多くの石仏や道祖神、石碑が残されています。
今は、散歩がてらにそれらを探し出しては、撮影と刻まれた文字の解読を楽しんでいます。
刻まれた年号は、少なくとも江戸時代までは遡ります。当時の物を直接目にすると、物語では得られな実体感があります。

先日、近くの石仏に車が突っ込みました。不幸中の幸いで御体は掠り傷で済みましたが、台座が粉々になりました。
路傍の仏さまも、交通事故に遭われる時代です。
  1. 2018/06/24(日) 10:01:23 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

いにしえの入広瀬

1980年代、只見線沿線は撮影地としてはほとんど手付かずだったので、
時の移ろいはこうして写真を見せて頂かなければ分かりません。

そうですか、40年前。
それ程昔で無いように感じるのに、変わりましたねえといのが実感です。
一枚目は只見方ですよね。

北海道風のマンサード型納屋もしくは畜舎が此の地にもあったんだなあと。
車両よりもそっちに目が行くのが風太郎らしいですが、このデコボコ編成もらしいです。

この当時でさえ草に埋もれる感じの石仏達が侘しいですね。
二枚目のは上条との間のようですがもう無いのでしょうか。
三枚めは大栃山トンネルの入広瀬側入り口付近にあったものに似ている気がしますが。

膨大な情報を詰めこんだ現代のハードディスクは百年すらもたないでしょう。
未来人が発掘するのはこのような石仏ばかりだったとしたら、それも文明の皮肉ですね。
  1. 2018/06/25(月) 20:32:39 |
  2. URL |
  3. 風太郎 #ORZvdv76
  4. [ 編集 ]

入広瀬再び

風太郎さん、

1枚目は只見方向です。今ではコンクリートの建屋が増えましたが、この頃はまだまだ板張りの民家ばかりでした。
2枚目はお察しの通り上条との間です。大栃山下の田圃だと思います。
この場所は、今はすっきりした眺めの好撮影ポイントですが、圃場整備前は稲架木や杉が数多く見られました。
農家も数軒あり、納屋などもありました。田圃には墓石や石仏も祀られていましたが、今は無いようです。
3枚目の場所は、記録不備でよく分りませんが、この日の行動記録からすると、上条から栃尾に向かう道の傍だと思います。

この頃、日本の山村や漁村の風景が変わり始めました。入広瀬も、本村では新建材の家が建ち始めました。
田圃は、圃場整備で次々と四角い幾何学模様へと変化していきました。もちろん、稲架木も消えました。
そのため、さらに山奥の横根や二分の集落へも、足を延ばすことになったわけです。
人の生活は、何所に住んでいても、それなりに快適になる必要があります。そうでなければ、山村など残せません。
ただ、快適さの在り方は、まだまだ吟味が足りないように思います。都会の快適さと、山村の快適さが同じであるはずがありません。
日本中の地方で墓所が危機を迎えています。これから先、限られた都市だけに人が住むことになるのでしょうか。
何とも寂しい話ですね。日本がどんどん貧相な国になっていくような気がします。

風太郎さんの「また只見 その5」は火葬場の近くですよね。この立ち位置の国道の反対側の斜面にいい仏さんがいます。
昔、あの六十里越へと続く国道は、人馬しか通らないような小道だったのでしょう。
15体ほどの石仏や社、石碑などが、苔生した段の上に一列に並んでいます。次回通った時に拝んでやってください。
  1. 2018/06/25(月) 23:38:03 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

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プロフィール

こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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