FC2ブログ

駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

魚沼へ 水温む季節

村の鎮守に花の季節が訪れた
バス窓のキハ10系が懐かしい

17921F.jpg
1977年4月 只見線 入広瀬

日本が瑞穂の国となったのは、国が行った食糧管理制度のせいかもしれない。この法が制定されたのは1942年の東条内閣の時代のことだ。当初は、食糧の需給と価格の安定が目的であったが、1960年代には、高度成長期の都市部と農村部の所得格差を是正するための、農家への所得補償制度へと変貌していった。かくして、コメ作りは経済的リスクの最も少ない農業収入源として、日本の津々浦々に広まっていった。そして、1967年には、米の自給率が100%を超え、米余りの時代へと進んでいくことになる。

ここ魚沼は、言わずと知れた魚沼コシヒカリの産地だ。「農林100号」が「コシヒカリ」の命名で登録されたのは1956年のことで、「越の国に光り輝く米」という願いが込められている。魚沼産がコシヒカリの一つの産地ブランドとして確立されたのは1980年代のことで、1989年から28年間連続で食味「特A」を誇ってきた。偽米も横行する名ブランドとなったが、何と2017年産で「A」ランクに転落し、産地に激震が走った。さらに、他地域の大躍進に、美味いコメの代名詞の魚沼コシヒカリも安穏とはしていられなくなった。

さて、北魚沼の入広瀬にも、ようやく水温む季節が巡ってきた。田植えの準備が始まり、屋外に農作業に勤しむ人々の姿が見られるようになった。まだ、大型耕作機械が見られない、伝統的な素朴な稲作が残されていた時代で、菅笠が郷愁を誘う。写真は本流沿いの比較的平坦な田だが、沢筋には小さな棚田が幾重にも連なっていた。そのブランド米の田も、今や減る一方だという。高齢化が進み、トラクターやコンバインの故障を切っ掛けに廃業になるという。機械化が望めない中山間部の棚田は推して知るべしだ。


18405F.jpg


18406F.jpg


18417F.jpg


18428F.jpg


18407F.jpg


スポンサーサイト

テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2018/05/27(日) 00:00:00|
  2. 只見線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
<<新緑の残雪八ヶ岳 | ホーム | 三段式スイッチバックを往く>>

コメント

入広瀬昔日

決して饒舌では無くとも、この土地に折り重なった農の記憶を深く静かに伝えますね。素晴らしい。
先日もさんざん張り付いたばかりの入広瀬、なかなか今に重なりません。
この40年の変化は激し過ぎましたか。

ところで。大栃山越しの大俯瞰、多分此処という場所を発見・撮影しましたよ。
この当時は影も形も無かったと思いますが、「昼下がりの優雅なティータイム」がキーワードの場所ですね!
  1. 2018/05/29(火) 23:12:07 |
  2. URL |
  3. 風太郎 #ORZvdv76
  4. [ 編集 ]

横根は今

風太郎さん、

やはり、横根に出現したハーブ何とかでしたか。そこに泊るという手もありましたね。
横根一帯には、まだまだ抜け場所があるはずですが、少なくとも1カ所は確定ということですか。
40年前、冬の横根はちょっとした陸の孤島でしたが、洒落たものが出来たものです。感慨深いです。
ただし、さすがに冬は閉まっているようですから、雪景色にはそれなりのアルバイトが強いられそうです。
スキーブームも、雪国移住も、SLホテルも長くは続きませんでした。さて、ハーブはどうなるでしょうか。
山菜王国の入広瀬ですから、ハーブよりも山菜だとは思いますが、ご健闘をお祈りしましょう。
写真が楽しみです。国鉄色ですか。それとも始発ですか。はたまた送り込み。
天気のいい日には、始発列車がやって来るのが、朝日に輝くそうな。
  1. 2018/05/30(水) 18:43:17 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

あっけないほど

ハーブ、地図で見ればまさしくという風にしか見えないのですが、
案外眺望が利かなかったりという事も往々にしてあるもので。
行ってみれば園内の駐車場から整備された歩道を歩き、ほんの200m位でしょうか。
あっけない程ド楽勝な場所で拍子抜けしました。
こあらまさんのお写真と比較すると不粋な送電線や園内の木立が違う所ですが、
幸いな事に画角を大きく損なう事はありません。
まあ雄大過ぎてパノラマで撮れば列車が豆粒、それもアレなので結局寄った写真にしましたが、
画面が整理される冬とかだったらまた別ですね。
もちろんスノートレッキングの覚悟は決めなくてはいけませんが。
  1. 2018/05/30(水) 21:59:14 |
  2. URL |
  3. 風太郎 #ORZvdv76
  4. [ 編集 ]

あの素晴らしいパノラマをもう一度

風太郎さん、

今の時代にあっては、色々なツールを使って探索すれば、写真の立ち位置はピンポイントで特定できます。
年代物の写真の場合は、視界が保たれていないことが殆どです。時の流れが最大の障害です。
ここも、ハーブ何とかが無ければ、木と藪に阻まれていたかもしれません。多くの棚田も潰されています。
雪原を歩き回ってやっと見つけだした場所が、超ド楽勝となると、正直、嬉しいような、悲しいようなです。
ただ、40年前のような体力はありませんから、もう一度手軽に拝むことが出来るなら、喜ぶべきなんでしょうね。
雪景色とまではいかなくても、色々な季節や天候で大パノラマを楽しめる場所だとは思います。
それ程変わっていないとなると尚更です。そのうち、風太郎さんに案内してもらいましょうかね。
まずは、収穫の作をとくと拝見させていただきたいです。
  1. 2018/05/30(水) 23:05:31 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://koarama101.blog.fc2.com/tb.php/634-1e708403
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

著作権について

拙ブログに掲載する写真、記事に関する著作権は放棄しておりませんので、無断使用、転載等はお控えください。

なお、拙ブログへのリンクは自由です。

最新記事

最新コメント

カテゴリ

小海線 (138)
飯山線 (29)
宗谷本線 (22)
天北線 (2)
興浜北線 (2)
深名線 (2)
石北本線 (8)
渚滑線 (2)
湧網線 (2)
相生線 (3)
釧網本線 (5)
根室本線 (5)
池北線 (1)
士幌線 (1)
広尾線 (2)
富良野線 (4)
留萌本線 (9)
札沼線 (2)
函館本線 (43)
室蘭本線 (9)
千歳線 (1)
石勝線 (1)
夕張線 (3)
日高本線 (4)
江差線 (11)
函館市電 (1)
大湊線 (7)
津軽線 (1)
津軽鉄道 (3)
五能線 (15)
八戸線 (7)
花輪線 (2)
三陸鉄道 (3)
釜石線 (8)
北上線 (2)
男鹿線 (3)
秋田内陸縦貫鉄道 (5)
由利高原鉄道 (2)
陸羽東線 (1)
陸羽西線 (2)
米坂線 (6)
羽越本線 (5)
磐越西線 (3)
日中線 (4)
只見線 (59)
真岡鐡道 (14)
東北本線 (1)
上越本線 (3)
総武本線 (1)
中央東線 (9)
東海道本線 (2)
八高線 (11)
秩父鉄道 (8)
東京都電車 (4)
西武鉄道 (2)
小田急電鉄 (2)
江ノ島電鉄 (11)
箱根登山鉄道 (3)
御殿場線 (2)
岳南電車 (6)
中央西線 (2)
関西本線 (3)
小浜線 (1)
宮津線 (1)
山陰本線 (34)
播但線 (2)
姫新線 (4)
若桜鉄道 (1)
因美線 (3)
津山線 (1)
芸備線 (8)
木次線 (4)
福塩線 (1)
境線 (1)
一畑電車 (1)
三江線 (4)
山口線 (5)
鹿児島本線 (2)
日豊本線 (16)
筑豊本線 (9)
日田彦山線 (4)
伊田線 (2)
後藤寺線 (2)
田川線 (2)
唐津線 (3)
松浦線 (3)
佐世保線 (1)
大村線 (2)
長崎本線 (2)
島原鉄道 (1)
久大本線 (6)
豊肥本線 (4)
高森線 (2)
肥薩線 (21)
くま川鉄道 (2)
吉都線 (1)
日南線 (3)
宮之城線 (1)
指宿枕崎線 (3)
鉄道展示館 (1)
写真集・書籍 (4)
鉄道模型 (1)
ご挨拶 (0)
はじめまして (3)
未分類 (0)
長井線 (1)

月別アーカイブ

最新トラックバック

リンク

写真に写った方々へ

鉄道は人を運び、人に見送られ、人に支えられています。時として人が主役になります。

撮影の際には、なるべくご了解を頂くようにはしておりますが、そうできない場合もあります。写った方々と見る方々が不快に思われないようなものに限っていますが、ご本人やそのご関係者の方で、掲載に不都合がある場合には、メールでご連絡ください。 また、登場する鉄道員の方をご存知でしたら、差し支えがなければご紹介ください。

こあらまへのメール

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

ご来場者累計

RSSリンクの表示

QRコード

QR