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駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

有終のパシフィック街道

飫肥杉の山里を往くパシフィック街道
美しいK-7デフの112号機が発進する

05635RFT16.jpg
1973年8月 日豊本線 日向沓掛

日豊本線の宮崎以南は、現役蒸気末期にライトパシフィックの聖地となったところだ。宮崎-都城間の青井岳越え、都城-国分間の霧島越え、国分以南の錦江湾沿岸と、それぞれに秀逸な見所があったが、終焉期に特に賑わったのが、青井岳越えの田野-青井岳間だ。途中に門石信号場を挟んだ11.3kmを歩き抜くというのが健脚向けコースだったが、門石-青井岳間の続けさまの4本の隧道が思案のしどころだった。

昨春、久しぶりに九州に出掛けたが、日豊本線を訪ねることはなかった。架線が張り巡らされ、今風の電車が走る日豊線には、どうしても食指が動かなかった。はっきり言えば、そんな日豊線を見たくなかった。しかし、記憶に残る日向沓掛や田野の駅を、再訪してみたいという衝動は払拭できそうもない。もし次回があれば、数々の名作を生んだ、田野の清武川橋梁の夕暮れを、もう一度眺めたいと思っている。


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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2018/04/27(金) 00:00:00|
  2. 日豊本線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
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コメント

1973年8月

私もこの時期に九州蒸気撮影旅行に行っていました。日豊線の田野~門石信号場~青井岳はこあらまさんの言うように駅間が長くトンネルありで歩きませんでした。田野駅近くの清武川橋梁や青井岳駅の境川橋梁を中心に撮影しました。
今思うと、何で門石信号場まで行かなかったのかなと、悔やまれますが夜行列車続きと焼け付くような日差しに体力を消耗させて近場で妥協していたような気がします。

この時に青井岳の国民宿舎「青井岳荘」に宿泊し、夜に門石方面から登ってくるc57の機関室が投炭するたびにオレンジ色に光っていたことを覚えています。
  1. 2018/04/27(金) 18:05:30 |
  2. URL |
  3. yba-d51 #-
  4. [ 編集 ]

清武川橋梁

yba-d51さん、

それじゃあ、九州の何処かでニアミスしているかもしれませんね。
確かに、あの夏は暑かったです。少ない線路端の日陰で休むことが多かったように記憶しています。
ただ、あの夏は、夜行を減らして、ステーションホテルを多用しました。当時は、宮崎や都城も大丈夫でした。
汽笛を子守歌にするのも格別です。夜間撮影もすぐさま出来ましたから、夏はそれが一番でした。
清武川橋梁は変わってしまったことでしょう。並行する古い橋が残っていればいいのですが、そんな筈がありませんよね。
田澤義郎さんの「南国の薔薇」、大木茂さんの川面を大きく入れた作も好きです。やはり夕日です。
多分、徒労に終わるとは思いますが、それを覚悟で、あの場所にもう一度行ってみようと思います。
  1. 2018/04/28(土) 00:17:04 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

私もこの年の8月九州を訪れていますが、大変暑い夏だったということを記憶しています。
残っている画像をみていても晴ればかり、唯一の雨は青井岳で降られた夕立だけだったようです。

時の流れにより万物は変わりゆくもの。
あの頃の風景は、架線が張られてどのようになっているのか。
怖いもの見たさじゃありませんが、見たくはないけど見てみたいというような複雑なその気持ち、よくわかります。
  1. 2018/04/28(土) 22:09:35 |
  2. URL |
  3. 高辻烏丸 #-
  4. [ 編集 ]

この地の再訪

田野から門石を経て青井岳。
今でも辿れる道筋ですが、鉄道風景としてどんなに
なったのか。もっとも、松山川橋梁が終わったところから
門石までが線路端を歩かないと難しいですね。
門石から青井岳はあの当時も平行する国道を辿りました。

一度だけ仲間が電化後の車窓から撮影した動画を見たことが
ありまして、やはり架線柱の存在は大きいと思った
記憶があります。

肥薩川線は訪問したいですが、日豊本線はどうかな。
C57たちばかりでなく、ブルトレも、いや客車列車が
いなくなったこの線は惹かれるものが少ないのは
言うまでもないこと。あとは記憶に残る(枚数も多い)
この界隈の風景ですが・・・。
  1. 2018/04/28(土) 22:58:07 |
  2. URL |
  3. マイオ #pcU4xDNY
  4. [ 編集 ]

清武川橋梁のリベンジ

高辻烏丸さん、

73年になると、九州内も大分寂しくなっていましたから、日豊線が聖地ということでしょうか。
日豊線を何日も歩き回りましたから、高辻さんとも何処かでお会いしているかもしれませんね。
そうなんですよ。こちらも、晴れの写真ばかりで、唯一の雨は、ガスに霞んだ青井岳だけです。
あの夏は本当に暑く、この日向沓掛の写真のような、ギラギラの晴天がずっと続いていました。
以前にもお話ししましたが、清武川橋梁の「南国の薔薇」を見つけられなかったのは、本当に不覚でした。
怖いもの見たさ半分、積年の無念を晴らしたいのが半分、ってところでしょうか。
時は流れて、もうC57は走っていません。今の日豊線の風景を精一杯狙いたいと思っています。
  1. 2018/04/29(日) 01:48:57 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

問題は架線柱

マイオさん、

YouTubeの前面展望でじっくり観察してみました。田野-門石-青井岳の11.3kmは長いですね。
同じように門石-青井岳間は国道を行きましたが、1本目と4本目の先の見えないトンネルは無理そうです。
各駅の線路配置は大して変わっていませんが、不細工なコンクリートの跨線橋が造られています。
その点、門石は信号場ですから昔のままです。詰所も変わっていないような気がします。
沿線風景は駅周辺は開けていますが、この地に特徴的な飫肥杉の田園風景は残っています。
清武川橋梁は微妙です。当時無かった道路があります。古い橋の有無は分りません。
思った以上にあの時の風景が残っていることが分かりましたが、やはり問題は架線柱です。
それでも、清武川橋梁と門石信号場は行ってみたいものです。門石は車で行けるようですし。
とは言え、お薦めはやはり肥薩線です。こちらは、全線に渡って風景も駅もよく温存されています。
昔のまま非電化で、蒸気も走っていますしね。
  1. 2018/04/29(日) 01:51:03 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

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プロフィール

こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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