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駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

春の雪景小鳥原川

耳を傾けるとC58のブラストが聞こえてきそうだ
深い山懐の小鳥原川に季節外れの雪が降り続く

80013447.jpg
2018年4月 芸備線 道後山

現在、芸備線の東城-備後落合間は、1日3往復のキハ120の単行が走るのみの超過疎線区になり果てている。平均通過人員はどうやら一桁になっているようだ。先日、三江線が終焉を迎えたが、次は備後落合界隈との憶測が尤もらしく噂されている。現役蒸気ファンの方々なら、この第一小鳥原川橋梁を備後落合から道後山に向けて驀進するC58の雄姿を、雑誌などで見掛けたことがおありだろう。1970年10月改正のSLダイヤ情報を見ると、日中12時間だけでも、客貨23本もの列車が道後山を発着、通過している。しかも、そのうち3本は急行列車だ。往時を知るものにしてみれば、信じられないような凋落ぶりだが、それが陰陽連絡線としての役目を終えて、中国山地の山懐に取り残されたローカル鉄道の厳しい現実だ。

さて、今回の写真だが、もう春だというのに雪景色はないだろうと言わないでほしい。この写真は、ほんの2週間前に撮ったものだ。雪を被ってしまっているが、三分咲きの桜が数多く写っていることになっている。気動車の前面は、春の淡雪と言うには、少々厳し過ぎる顔付になっていた。着雪しやすい湿った雪で、思いがけない銀世界となった。このところ、暖かいを通り越して各地で夏日が続いているが、春の麗らかな日和は、いったい何処に行ってしまったのだろうか。冬かと思えば夏がやって来る。降れば大雨。吹けば暴風。気象の激化は留まることを知らない。半世紀ほどの時の流れで、芸備線の備後落合は目を疑いたくなるような凋落ぶりだが、気象の方も大きく様変わりしてしまった。何事も変化の速さには危ういものを感じる。


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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2018/04/21(土) 00:00:00|
  2. 芸備線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

芸備線の名撮影地

今回は西へお出かけだったのですね。
結局訪れることは叶いませんでしたが、鄙びた山村を往く芸備線のC58には何故か惹かれ、布原の三重連よりも、むしろ高さ30mもあるというこの第一小鳥原川橋梁に憧れました。反対のアウトカーブ側からの写真を雑誌でよく見かけましたね。
1日3往復のみとは驚きですが、そんな備後落合-道後山の名撮影地の現況、それも仰るとおり25‰に喘ぐC58の息遣いが聞こえてきそうな印象的な雪景色を拝見でき、思わずコメントさせていただきました。
  1. 2018/04/21(土) 23:37:49 |
  2. URL |
  3. ぜっきあいず #djaKVQjc
  4. [ 編集 ]

まるで真冬

おかえりなさい。
今回は中国地方でしたか。
備後落合は、かつての活気は見る影もなく、将来も闇のなか。中国山地じたいが過疎化が進行しているので、残念ながら存続は難しいところでしょう。
備後落合に限らず、山間の集落では祭りもできないところも増えてきました。さらに農地が荒れるとミミズが繁殖し、ミミズが繁殖するとイノシシが土を掘り返して土砂が流出するという悪循環。
農業はまさに環境を守る生命維持装置の役割を長く果たしてきましたが、それさえも崩壊が進行している状態です。
それでもなんとか村を守っていこうと頑張っているかたたちがいます。6月は芸備沿線のそんな村までちょこっと出かけてきます。
ところで広島にお出かけということは、尾道にも立ち寄られましたか。



  1. 2018/04/22(日) 01:52:56 |
  2. URL |
  3. まこべえ #2XsKFzVg
  4. [ 編集 ]

今や徐行区間

ぜっきあいずさん、

このところ3年続けて、春は西へ、秋は北へ、という行動パターンです。
今年は桜には間に合わないと思っていましたが、まずまずの花見が出来ました。
備後落合は中国山地のチベットですから、桜は三分咲き、ご覧の通り雪まで降ってしまいました。
中国地方の山線は、布原にしても、備後落合にしても、音響が良かったですね。汽笛の反響が素晴らしかったです。
現役蒸気では勾配の関係で反対側からの撮影でしたが、気動車ですからクリスマスリー背景ということで。
今では、備後落合からの3方向は、何れも徐行区間になっていますので、ノロノロ運転です。
寂しいながら、蒸気なんぞが走れる状態ではなくなってしまいました。
  1. 2018/04/22(日) 23:09:28 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

春の吹雪

まこべえさん、

暴風雨や降雪にも見舞われましたが、無事に帰ってまいりました。
今回は中国地方の山間部と山陰・出雲地方がメインでした。足を延ばさず、じっくりと回りました。
色々と野暮用が出来てしまったので、日程の都合で、残念ながら尾道には寄れませんでした。
それに、車が邪魔になるような街のようですから、改めて鉄道&徒歩でトライしてみようと思っています。
まこべえさんは、広電が続いていますが、こちらも気になるところです。尾道&広島ツアーがよさそうですね。
備後落合は朝に3方向から列車が登ってきますから、朝の2、3時間が勝負です。
この後、雪がさらに激しくなり、西城側からの列車は吹雪で視界不良に陥り、何が写っているのやらでした。
今では、中国地方の山間部のローカル線は、徐行区間だらけで、殆どでキハ120の単行運転です。
車両的には少々不満ですが、今や走っていること自体に感謝しなければいけない状況です。
  1. 2018/04/22(日) 23:12:32 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
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プロフィール

こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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