白煙が夕日に輝いた。見送る親子も楽しそうだ。
こうやって、地元の声援があってこその「SLもうか」だ。

2015年1月 真岡鐡道 寺内-久下田
真岡鐡道が「SLもうか」の運行を始めたのは、1994年3月27日のことだ。まもなく満21年になろうとしている。現役蒸気の終焉時代、保存の声が全国から上がった。各地で展示用に静態保存された蒸気の少なからぬ機体が、悲惨な結末を迎えることとなった。動態保存の道を選んだこの地の行政は、20年以上たった今も元気だ。更なる拡充によって、地域鉄道の維持と、観光資源化への道を歩んでいる。
これだけの年数を運行し続けると、イベント列車には違いないが、地元にとけ込んで、生活や風景の一部となって来る。汽車が通る時間となると、お年寄りが孫の手を引いて、駅や線路端にやってくるのをよく目にする。とても微笑ましい光景だ。やはり、地域の方々に愛されているということが、運行が続く一番の原動力だろう。
この時は、逆光の夕日に輝くであろう白煙を望遠で狙っていたが、踏切に若夫婦が幼い子を抱っこして蒸気を眺めているのに気が付いた。思わずピントを踏切に合わせることになった。女の子のピンクの上着が可愛らしい。
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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真
- 2015/03/19(木) 23:52:39|
- 真岡鐡道
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| コメント:2
バイバイ~、そんな声が聞こえてきそうな、あたたかい写真ですね。
冬の夕陽に輝く女の子の髪の毛がまたなんともいい感じ。
とはいえ、昨今の鉄は、こんなふうに突然、地元のかたがあらわれても、作品に生かそうという発想もなく、ただただ罵声なんだろうなあ。
うしろにいたのが、こあらまさんで、よかった。
- 2015/03/20(金) 00:20:49 |
- URL |
- まこべえ #2XsKFzVg
- [ 編集 ]
まこべえさん、
真岡鐡道は、地元の方が結構汽車好きで、ちびっ子ファンも多いので、ハプニングが楽しみな路線です。人と鉄道の良い関係の画は、撮ろうと思って撮れるものではありませんが、撮ろうと思っていないと、いつまでも撮れません。いつも、撮ろうと念じていれば、時々ポロっと撮れたりするものです。
何を狙うかは、人夫々の好き勝手ですが、同業者同士ならともかく、鉄道の方や、楽しみに来た一般の方に、罵声を浴びせかけてまでも撮りたいものは、いったい何なんでしょうか。きっと写し込みたいものが、全然違うんでしょうね。
- 2015/03/20(金) 16:44:52 |
- URL |
- こあらま #bhV1oT4A
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