駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

山陰の紺碧の海

山陰海岸に波静かな晴天の朝が来た
紺碧の海色と朱のキハ色のコントラストが美しい

70014375.jpg
2017年4月 山陰本線 宇田郷

昨年同時期に宇田郷の惣郷川橋梁を訪れた際は、折からの荒天で「風雲惣郷川橋梁 」となってしまい、風雨に耐える辛い撮影を強いられた。今年は、打って変わって快晴の一日となり「山陰の紺碧の海」をお送りできることとなった。海は天候次第で千変万化する生き物だ。あの鉛色の恐ろしい海原と同じ海だとは思えないような美しく澄んだ光景が広がった。海底が手に取るように見える橋梁下の入り江の浅瀬には、磯船が浮かび、漁が行われていた。ゆっくりと朝の太陽が昇っていくのを海辺で眺めているのは、心安らぐ贅沢な時間だ。以前から、山陰海岸の美しさについては折に触れてお伝えしてきたが、やはり日本で一番美しい海岸だという思いを強くした。

その山陰海岸で一つ大変気掛かりなことがある。海岸に漂着するゴミの多さだ。多くのものには、中国語かハングル語が書かれている。山陰を訪れる度に、ゴミの量が増えているような気がする。この写真でも、波打ち際に沢山のゴミが確認できる。日本国内では、理由はともあれ、神経質なほど川や海に物を流すことに自制的だが、この現実を見れば誰もが空しくなるだろう。地球の自転を考えれば、海流に乗って大量のゴミが日本海沿岸に打ち上げられ、気流に流されて得体の知れないPM2.5が西日本に押し寄せるのは、避けられない自然の摂理だ。このままだと、山陰海岸もゴミで埋め尽くされてしまうかもしれない。ここまでくると、もう領土を守る国防問題だ。


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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2017/07/30(日) 00:30:00|
  2. 山陰本線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
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コメント

この立ち位置は

初めて拝見します。
だいたいは国道からのサイド狙いか、対岸の線路左側。
かつて自分自身が撮った立ち位置が写っている写真を
拝見するとなかなか感無量ですね。
それにしても、宇田郷方のこの場所に登れるとはまったく想定外でした。トンネルの上でしょうか?

海岸に打ち寄せられたゴミの話はときどき耳にします。
ハングル文字には常識が通じる国と通じない国がありますし
中国語も果たして通じるものか・・・。
ただ、最近の我が国政府と提灯メディアは対決姿勢を煽る論調ばかり。それもどうかと思うんですが。
  1. 2017/07/30(日) 16:40:05 |
  2. URL |
  3. マイオ@撮り鉄夏休み中 #pcU4xDNY
  4. [ 編集 ]

臨時お立ち台

マイオさん、

この日は橋梁を四方向から撮りました。確かに、このアングルは昔はなかったのですが、最近作例を見ます。
登るには登れますが、足場が悪く三脚も無理で、誰の土地かも分らないので、お薦めはできません。
多分、体力のある撮り鉄の方が、急斜面の木の枝を切って抜けを作ったものと思われます。
一人がやっとの小さな抜けですから、枝が伸びてしまえば、すぐに撮影は出来なくなりそうです。

日本海沿岸のゴミは、凄いものがあります。この近くの海水浴場はシーズン前でしたが、ゴミだらけでした。
「国防」≒「武力」と考えがちですが、「平和外交」というのも立派な「国防」の一手段です。日本はやはりこれですかね。
ただ、日本は環境問題には安易に屈しない国であるというポジショニングは、はっきり示しておくべきです。
それが、「環境外交」に繋がり、ひいては「環境ビジネス」にでも発展し、浜も綺麗になれば目出度しです。
  1. 2017/07/30(日) 19:16:09 |
  2. URL |
  3. こあらま #rz4wA4TM
  4. [ 編集 ]

宇田郷俯瞰

こあらまさま

そうなんですね、最近乱入乱伐などちょっと気になるところですね。
それと海の漂流ゴミの件は電関人も福岡の人間として高校時分から気になっておりました。
ハングルや中国語の入った洗剤のプラボトルなどや電球など多種多彩な漂着物は対馬海流に乗ってどっさりやってきますね。
領有権を主張する前に、自分らの国際的モラルの低さを自重して欲しいものです!こよなく山陰の海を愛する男ですからこれに関しては一歩も譲る気持ちはありません。
  1. 2017/07/30(日) 21:09:53 |
  2. URL |
  3. 狂電関人 #vqoLnCUQ
  4. [ 編集 ]

ゴミにも国境があれば

狂電関人さん、

剪定ばさみにノコギリ持参はよく見かけますが、エスカレートすると警察沙汰になりかねないので要注意です。
「他人の土地には勝手に入らない」という戒めもありますが、これをきっちり守ると公道などからしか撮れないことに。
この辺りもなかなか難しい問題です。近くに地主さんがいてくれれば話は簡単ですが、そうは行きませんからね。

ゴミ漂着問題は一朝一夕に解決するものではありませんし、マイオさんがおっしゃるように通じる相手ではないかもしれません。
それでも、このままでいいと思っている人はいないはずですから、結果の如何に関わらず主張はきっちりすべきでしょう。
まずは、日本人全体に、国土の美しい海岸線が、日々汚されていることを、知っていてほしいですね。
利権が絡まない問題には無頓着な日本の政所ですが、「環境ビジネス」とか言えば、少しは腰を上げてくれるかと期待した次第です。
  1. 2017/07/30(日) 22:44:52 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

日本海の青

こあらまさま
美しい青色のままで安心しました。この須佐から宇田郷の海岸沿いの日本海を見たくて、中2の長距離鈍行旅行を実行したので、非常に想い出深いです。京都駅から山陰号での強行軍でしたが、海の青さはその疲れを吹き飛ばしたほどでした。ゴミ漂着問題も以前から問題になっているようですが、かの国々ですから、来日観光客の品行を見てると根が深くも感じます。かつての国鉄の週末列車では、終点についた途端、車内はゴミの山だったそうですが、そうならなくなくなったのは、モラル向上にどれだけ意識しているかの国民性の違いかもしれませんね。
  1. 2017/08/01(火) 10:07:29 |
  2. URL |
  3. hmd #-
  4. [ 編集 ]

山陰線の旅

hmdさん、

山陰号に乗られましたか。山陰号は京都-出雲市間でしたね。
その昔、全線を走破する夜行普通列車である326、329列車や、下関口には超早朝を行く行商列車もありました。
今や、JR在来線最長となり、非電化区間が長く、風光明美な車窓が楽しめる秀逸な長距離路線です。
また全線直通の客車普通列車でも復活させれば、青春18きっぷの売上が上がりそうですね。
山陰の海は、昔も今も変わらず綺麗ですが、ゴミはやはりどんどん増えていると思います。
この写真の海岸線を歩きましたが、ゴミだらけでした。殆どが短時間には朽ち果てないプラスチック類です。
日本もかつてはゴミだらけでしたが、どうして綺麗になったんでしょうかね。不法投棄は相変わらずですが。
他人の目を気にする国民性ですから、一度そういう風潮が出来てしまえば、まっしぐらということでしょうか。
  1. 2017/08/01(火) 22:34:39 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

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Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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