駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

川線の印象 観光列車の行末

列車は球磨川の急流地帯に差し掛かった
風光明媚な川面の車窓が川線の生命線だ

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2017年4月 肥薩線 川線

肥薩線は、国鉄再建法の特定地方交通線の選定の際に、「代替輸送道路が未整備」という理由で、廃止を免れている。この理由で除外されたのは、深名線、山田線、岩泉線、名松線、木次線、三江線、予土線、日南線、そして肥薩線の計9路線だった。錚々たる地方線の顔ぶれだが、超ローカル線の深名線、岩泉線は既に廃止。三江線は来春の廃止が決定し、山田線は沿岸区間を三陸鉄道に移管することが予定されている。残る路線は、夫々に観光列車を走らせ、観光客の集客を模索する状況だ。現在も、「えびの高原線」と呼ばれる肥薩線・吉都線は九州の収益ワースト路線だ。その中で、九州新幹線開業を契機に、積極的な観光路線化が試みられている。

かつては、「おおよど」、「えびの」、「九州横断特急」、「くまがわ」などの優等列車が通った路線だが、高速道路の開通で、都市間輸送の役割を失っていった。代わりに登場してきたのが観光列車だ。川線には、今では「かわせみ やませみ」、「いさぶろう・しんぺい」、「SL人吉の」の3種の観光列車が走り、隼人側では「はやとの風」がリレーしている。昼間の列車の半数は観光列車だ。沿線に豊富な観光資源を持ち、鉄道そのものも歴史的遺産。新幹線や空港とのアクセスも良好で、観光路線としての多くの要件を満たしている。これだけの好条件だ。必ず成功してもらわなくては困る。この路線の観光化の成否は、後続のローカル線の行末を占う大きな試金石だ。


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これで、「川線の印象」を終わります。


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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2017/07/20(木) 00:30:00|
  2. 肥薩線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

原生林に還る谷

こあらまさま

所々残る杉並木以外は、どんどんと原生林へ還りつつあるのでしょうね!
昔は、九州何処へ行っても整然と並ぶ人工林の背景でしかも杉は季節的変化に乏しく、それもあって写欲をそそられなかったというのが事実です!
それゆえ、ブナの原生林をはじめとする原生林のバックに憧れたものでした。
  1. 2017/07/20(木) 20:04:01 |
  2. URL |
  3. 狂電関人 #vqoLnCUQ
  4. [ 編集 ]

谷の彩

狂電関人さん、

肥薩線専門の地元撮り鉄の方々も同じことをおっしゃっていました。一年中背景が変わらないと・・・。
確かに杉林と竹林ばかりでは四季の変化は感じられないですから、お悩みもごもっともです。
春にスギ花粉の浮遊というのがありますが、こちらは有難くない風物詩です。
そう言われてみると、この辺りには落葉広葉樹が多く、彩り豊かな新緑って感じです。
かなり傾斜がきつい谷ですけど、一昔前は杉林だったんですかね。
これなら、年末頃には紅葉も楽しめそうです。
  1. 2017/07/20(木) 23:11:08 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

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こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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