駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

川線の印象 雨降りの川面

激しい雨に球磨川が煙っている
川線を往く翡翠のヘッドライトが川面に輝いた

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2017年4月 肥薩線 海路

海路とは面白い集落名と駅名だ。大河の球磨川に由来するものだろう。因みに小海線にも千曲川沿いに「海」の付く駅が4駅もある。その一つの小海が路線名にもなっている。球磨川は急流として知られ、八代と人吉を結ぶ水運は、1600年代の開削工事によって初めて可能となった。それ以降、球磨川が人吉の発展に貢献してきたことからも、その流域に海路という集落があるのも頷ける。肥薩線が開通し、両岸に車道が整備されると水運は衰退し、現在は観光用の舟下りの川になっている。

この区間の対岸からの撮影はなかなか難しい。現役蒸気の時代もそうだったが、バックの深い緑に列車が沈んでしまう。そういう意味で、この3月改正で登場した「かわせみ やませみ」も強敵だ。深い青と緑を基調にしているので、気象条件のせいなのか、川の宝石というには程遠い。ここ海路にはよく知られた俯瞰場所もあるが、この天候では選択肢にはならない。苦肉の策のヘッドライト撮りと相成った。この後にやって来た普通列車の白い車体が、この時ばかりは天使の羽衣のように思えた。

この日は明け方から、雨もまたよしなどと言ってはいられないほどの大降りだった。球磨川の川面も白く煙っていた。人は濡れても乾かせば元に戻るが、カメラはそうはいかない。それなりの雨対策はしているつもりだが、そんなことが心配になるような降り方だった。「待てば海路の日和あり」なんて諺があるが、この場合どういう解釈をつければいいのだろうか。天候の回復を辛抱強く待てということか。それとも、辛抱して撮っていれば必ず幸運に恵まれるということか。後者を信ずる他あるまい。


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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2017/05/15(月) 00:30:00|
  2. 肥薩線
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  4. | コメント:2
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コメント

慈雨の季節

こあらまさま

どんたく祭りの間の一日は雨になるというぐらいに、
九州のこの時期は雨が多くそれがこの時期の九州ということになります。
球磨川の水面を叩く慈雨のお写真。
一本桜に九州色のキハの一枚、とても気に入りました!
  1. 2017/05/16(火) 20:16:38 |
  2. URL |
  3. 狂電関人 #vqoLnCUQ
  4. [ 編集 ]

桜雨

狂電関人さん、

地元の方も、桜の時期は雨が多いとおっしゃっていました。
桜が終わると天候が回復して来るのも不思議です。
ただ、近頃の降り方は温暖化のためでしょう。
写真を撮るにも受難の時代です。
  1. 2017/05/17(水) 06:16:56 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

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こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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