駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

オートフォーカス考

空車のセキの長大編成を引いて、筑豊の古武士が姿を現した。
こうしてアップで眺めてみると、このD60も、なかなかの男前だ。

02114FRR16.jpg
1971年7月 筑豊本線 筑前垣生

この画を撮った頃はオートフォーカスなど無く、ピント合わせは全て手動だった。望遠200mmの前面大写しのジャスピン写真は、それなりに腕が必要だった。予め撮る位置を決めておき、現物で微調整をする「置きピン」なのだが、成否は現像してみてのお楽しみだった。この画は一応成功例の部類だが、その裏で、甘々の画をかなりの数、撮り溜めている。

この画のような構図であれば、今のカメラではAF機構が間違えなく獲物を捉えて、常にジャスピンの状態にしてくれるはずだ。いい時代になったものだ。ただ風景的な画の場合はそうはいかない。空、ガス、煙、大きさ、モノトーン等の障害が待ち受ける。迷ってしまうと適当に合わせるということもしない。こうなると、三脚固定時はなかなか厳しい。本番時に迂闊にAF-ONボタンを押せない。相変わらず置きピン、マニュアル微調整が主流だ。

ところが、AFのレンズのマニュアル操作はとてもし辛い。一眼の場合は位相差検出方式をとっているので、無限遠のピント合わせが必要となる。おまけに、バッテリーを長持ちされるために、ピントリングが思いっきり軽くできているし、ストロークも短い。ちょっと触れるとすぐ大きく動いてしまう。夜間撮影でのピント合わせは、特段に難しくなる。更なる試練は、ボディーファインダーのスクリーンがマニュアル用には出来ていないことだ。ピント合わせのインジケーターもあるが風景的な画では役に立たない。目が良くない小生には大変困ってしまう。

一方、手持ち撮影の際は、俄然AFとVRが力を発揮する。人や鳥獣を撮るときには、まったく便利なアイテムだ。被写体の表情や動きに集中できるのは、大変ありがたい。

便利なんだが、不便なんだか。役に立っているのか、邪魔されているのか。小生の場合は微妙だが、まあ使いようということだろう。どうしても付いてきてしまう機能なので、何とか活用する術を身に着ける他ない。完全に機械がピント合わせを代行してくれないとことが、面白いところなのかもしれない。

スポンサーサイト

テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2015/02/26(木) 22:42:49|
  2. 筑豊本線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
<<抜海巡礼 第1話 最果ての鈍行列車 | ホーム | 駅舎の灯 森 17時33分>>

コメント

確かにAFに成って楽させて貰っていますが、コマを多く撮る=雑な画量産ってことの繰り返しになってしまってます。
ブログなんぞやって、しかも毎日ネタが必要でなんてことのせいが強いのですけどね。
で、本題に話は戻して
以前、中判置きピン一発切りの頃はマグニファイヤなんて使ってレールやバラストに正確にピンを置くことも。
今のデジ一ではライブビューでモニターに写し出しレンズのAF/MF切替スイッチをMFにして5倍拡大、10倍拡大としてピン出ししています。
で、デジ一でビミョーなのが合照点の部分で露出を算出してしまうこと。
AFでAE撮影なんてしたらシャッター速度が狂うのなんの。やっぱり写真はMFでピンを決め、マニアルモードで露出を決めて撮るのが一番のようですよね。
と、言いながら面倒臭くてAF/AEを多用してしまう愚か者のひぐまでした(笑)
  1. 2015/02/27(金) 00:43:57 |
  2. URL |
  3. ひぐま3号 #X.Av9vec
  4. [ 編集 ]

おはようございます

最近の(という言葉を私が使うのもおこがましいかもしれませんが...)AFは本当に精度が良いですよね。

ただ、私は写真を始めた20年前から、AFにはあまりお世話にならず、デジタルに移行して3年目になる今でも、AFはOFFにして撮ることが多いです。
なので、ピンは今でもほとんど手で合わせていますが、確かにレンズによってはピンとリングが極端に柔らかく、扱いにくいものがありますね(pentaxの場合、フィルム時代に出た135mmF2.8が扱いづらく...)。

ただ、デジタルになってから、望遠レンズ使用時に、ちゃんと合わせたと思っても、ピンが来てないことがたまにあるため、正面撮りの際に、AFを使ったりもするようになりました。デジタルは描写は細かいものの、案外被写界深度は浅いのかもしれませんね。

視力は今のところ運よく2.0を保っておりますが、近頃少々老眼の兆しがではじめておりまして...やはり年齢には勝てませんね。

ちなみにこの御写真、私が生まれて半年の頃ですね~。

あ、あと、差し支えなければ、私のブログにリンクをはらせていただければ幸いです。
  1. 2015/02/27(金) 06:57:10 |
  2. URL |
  3. 山岡山 #xCEEU8KE
  4. [ 編集 ]

感謝です!

ひぐまさん、ありがたいアドバイス感謝です。ありがとうございます。

小生は、昔からのレンズ資産に縛られてずっとニコンですが、今D700のライブビューを室内で改めて試してみました。D700は最大13倍ですが、確かに室内ではピント合わせは正確にいけます。やはりこれが最良の手段ですかね。
ただ、屋外ですと液晶モニターが見づらいですから、ついつい億劫になってしまいます。そうも言っていられませんので、暗箱用の暗幕でも用意しますか。それと老眼鏡も。(苦笑)

現在 小生は、デジ一を3台(D200、D700、D800E)使っていますが、D200はスナップ用で露出、フォーカス、WBのすべてをオート。D800Eは三脚固定用で、すべてマニュアル、WBは通常晴天固定。D700は固定&機動用で、WBだけがオートで、フォーカスはAF-ONボタンだけを利かしています。車じゃないときはD700が多いですね。ご参考までに。
露出に関しては、「駅舎の灯」ってくらいですから、夜間もありますので、オート撮影はあまり考えられません。AE-ONなんてボタンがあれば非常時にいいかも。

昨夜、同時コメントのようですね。「ひぐまさんは写真にシビアだ」というのが、聞こえましたか。(笑)
  1. 2015/02/27(金) 18:46:53 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

悩みが趣味の醍醐味

山岡山さん、こんばんは。

このAFとAEは本当に悩みます。ただ、オートではどうにもならないことがありますので、マニュアルの経験と勘は退化させたくありませんね。列車が来るまでの間、カメラの設定で色々悩むのも楽しいものかもしれません。唯一、正面デカ写しだけは、AFで行くべきかも知れません。ただし、こないだの木次線のような大雪時はご法度です。

私奴のカメラ設定は、ひぐま3号さんへのレスに書いてある通りですが、やはり本気取りはマニュアル一筋です。その反動で、スナップは常に全自動です。
ただ、手持ちの時には思わずAF-ONボタンを押してしまいます。楽をしてしまうと、逆戻りは難しいですから要注意ですね。(笑)

リンクの件ですが、こんな訳のわからないおやじのブログでよろしければ喜んで。こちらからもリンクしますね。これからも、よろしくお願いします。ちなみに、この画を撮ったとき、小生は中学生でした。
  1. 2015/02/27(金) 21:14:25 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

悩みの種

私も基本は置きピンです。
ただ、ピントリングが軽いため、
知らぬうちに動いてしまっていた?と
思われることが何回かあります。

一度ピンを置いて、ズームをかけたりすると
動かすリスクが増えますね。
とにかく近視と乱視が進んでいるので、自分の
目が頼りにならず、だめなときはダメと
割り切ってます・・・。
  1. 2015/02/28(土) 11:13:59 |
  2. URL |
  3. マイオ #pcU4xDNY
  4. [ 編集 ]

置きピンと言いつつAFも

マイオさん、情報ありがとうございます。

何回かAFでは痛い目に遭っていますので、小生は三脚固定機ではずっと前時代的な置きピン主義者です。でも、これだけAF時代ともなれば、もっといい方法があるのではと思えることがしばしばです。そこで、こんな記事をアップすれば、誰かがなんか言ってくれるかと思いまして。

御三方とも第一選択は「置きピン」ということで、取り敢えず一安心です。ただ、どうも皆さんこっそりAFを使っているような。使えるところは使った方が楽ですよね。目もいかれてきたし。(笑)

ニコンに、無限遠とピントリングの固定機構を付けるよう要望していますが、聞いてくれません。(泣)
  1. 2015/03/01(日) 00:33:51 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://koarama101.blog.fc2.com/tb.php/42-9ccd885c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

著作権について

拙ブログに掲載する写真、記事に関する著作権は放棄しておりませんので、無断使用、転載等はお控えください。

なお、拙ブログへのリンクは自由です。

最新記事

最新コメント

リンク

月別アーカイブ

最新トラックバック

カテゴリ

小海線 (109)
飯山線 (20)
宗谷本線 (13)
天北線 (1)
興浜北線 (1)
深名線 (1)
石北本線 (7)
渚滑線 (2)
湧網線 (1)
相生線 (3)
釧網本線 (3)
根室本線 (2)
池北線 (1)
広尾線 (2)
留萌本線 (8)
札沼線 (1)
函館本線 (38)
室蘭本線 (8)
千歳線 (1)
日高本線 (3)
江差線 (11)
大湊線 (5)
津軽鉄道 (1)
五能線 (4)
八戸線 (3)
花輪線 (1)
三陸鉄道 (2)
釜石線 (8)
秋田内陸縦貫鉄道 (5)
由利高原鉄道 (2)
米坂線 (4)
磐越西線 (2)
日中線 (3)
只見線 (47)
真岡鐡道 (14)
東北本線 (1)
総武本線 (1)
中央東線 (3)
東海道本線 (2)
八高線 (11)
秩父鉄道 (7)
西武池袋線 (1)
西武山口線 (1)
江ノ島電鉄 (10)
箱根登山鉄道 (3)
御殿場線 (2)
岳南電車 (6)
中央西線 (1)
関西本線 (2)
宮津線 (1)
山陰本線 (31)
播但線 (1)
姫新線 (3)
津山線 (1)
芸備線 (6)
木次線 (1)
三江線 (3)
山口線 (5)
日豊本線 (14)
筑豊本線 (9)
日田彦山線 (2)
伊田線 (1)
後藤寺線 (1)
田川線 (2)
唐津線 (3)
松浦線 (3)
佐世保線 (1)
大村線 (1)
長崎本線 (2)
島原鉄道 (1)
久大本線 (4)
豊肥本線 (3)
高森線 (2)
肥薩線 (18)
くま川鉄道 (1)
日南線 (3)
宮之城線 (1)
指宿枕崎線 (2)
写真集・書籍 (4)
鉄道模型 (1)
ご挨拶 (0)
はじめまして (3)
未分類 (0)
陸羽西線 (1)

写真に写った方々へ

鉄道は人を運び、人に見送られ、人に支えられています。時として人が主役になります。

撮影の際には、なるべくご了解を頂くようにはしておりますが、そうできない場合もあります。写った方々と見る方々が不快に思われないようなものに限っていますが、ご本人やそのご関係者の方で、掲載に不都合がある場合には、メールでご連絡ください。 また、登場する鉄道員の方をご存知でしたら、差し支えがなければご紹介ください。

こあらまへのメール

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

ご来場者累計

RSSリンクの表示

QRコード

QR