駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

雪の飯山線2017 朝日が昇る頃

朝日が雲間から現れ、漂う霧と列車を染めた
毎日の列車の通過が、この集落の生活のリズムだ

70012768.jpg
2017年3月 飯山線

旧信越線豊野から上越線越後川口までの、31駅、96.7kmの長大ローカル線である飯山線が生き延びてこられた理由は二つある。一つは、両端の豊野-戸狩野沢温泉間と十日町-越後川口間の朝夕の利用客が多いこと。もう一つは、その中間部の戸狩野沢温泉-十日町間の長野・新潟県境一帯が豪雪地帯のため、代替えの交通機関を容易に準備できないためだ。この地域の路線バスは、上越の湯沢や六日町、秋山郷や松之山と東西に走っており、南北は飯山線に頼っている。豪雪地帯を往くが故に生き延びてきたとも云える。

さて、写真は飯山線で最も乗客の多い、長野口の千曲川の蛇行地帯だが、何故か鉄路も川も中野市の外れを通っているため、街が近く列車本数が多い割には、米作中心の風情のある農村風景が見られる。飯山から豊野までの所要は30分と、この辺りは完全に長野の通勤圏内だ。今年も厳冬期を過ぎ、南斜面は既に雪が消えかけている。雪崩などの雪害事故防止のためなのか、列車は小ピークからゆっくりと下って来た。谷合の農業集落に朝日が昇る頃、何時ものように朝の通勤通学時間を迎える。今年の雪景色ももう僅かだ。


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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2017/03/20(月) 00:30:00|
  2. 飯山線
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  4. | コメント:4
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コメント

どんな季節でも

これはやられました。
この湿潤な大気感がいいですねえ。
3月というと冬でもなく春でもなく中途半端な気がしてほとんど撮影に出ない季節なのですが、
寒さが緩む季節だからこその夜明けかと。
どんな季節でも撮ってみるもんです。
  1. 2017/03/20(月) 21:06:10 |
  2. URL |
  3. 風太郎 #ORZvdv76
  4. [ 編集 ]

季節の分かれ目

風太郎さん、

こういう朝の雰囲気は、幾度となく経験し、早春の原風景の一つなんですが、写真に出来たケースは少ないです。
この時は、調度いい時に列車が来たので、とてもラッキーでした。諦めずに撮り続けなきゃいけませんね。
川霧は、気温が下がった時に発生するので、だいたい晴天の朝に起き、春秋が多いです。
晴天を期待していた朝が、急に霧に包まれるわけですから、心境はちょっと複雑です。
霧はこのくらいが撮り頃ですが、この後、一面が濃い霧に包まれ視界不良に陥りました。
春夏秋冬に分類できない、どっちつかずの季節もいいもんですよ。
何時だったかの比羅夫の霙なんぞもその口ですね。
  1. 2017/03/20(月) 23:29:08 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

朧な朝陽

こあらまさま

こういうのって、なかなか狙って撮れるものじゃありませんから、
撮れた時には、とてもうれしいものですね!!
  1. 2017/03/21(火) 18:20:59 |
  2. URL |
  3. 狂電関人 #vqoLnCUQ
  4. [ 編集 ]

犬も歩けば

狂電関人さん、

何よりもこういう時間帯にほっつき歩いていることが基本ですが、犬も歩けば何とかです。
明け方も夕暮れも張り込んで、偶においしいことがないと、やってられませんよね。
実は左手の逆S字カーブの望遠狙いとの二股をかけていたんですけど、一粒で二度おいしかったです。
近頃は、手持ち2台というのが標準スタイルになりつつあります。
  1. 2017/03/21(火) 23:11:02 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
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こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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