駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

増毛の残照 第1夜 増毛の朝

増毛漁港に日が昇る頃、一番列車が回送されてくる
廃止まで1か月余りを残すのみとなった増毛駅の一日が始まった

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2016年10月 留萌本線 増毛

2016年12月4日、留萌本線の留萌-増毛間に最終列車が運行され、その95年間の歴史に幕が降りた。「みんなでお別れをしたい」という増毛町の意向か組まれ、最終運行日は当初の11月30日水曜日から12月4日日曜日に少しだけ延期された。鉄道ファンの増毛町長は「廃線に同意の判を押さねばならず、最後の日に立ち会わねばならないことは非常につらい」と語っている。最終列車を見送るペンライトは増毛駅前通り商店会が用意したという。そして、また一つ北の大地から鉄路の灯が消えていった。

朝日が昇る頃、棒線化された終着駅に始発列車が回送されてきた。増毛漁港を見守る灯台には、まだ明りが残っている。昔なら増毛で駐泊というところだが、今は車両の保全措置なのか、労使規約なのか、始発は車両基地から回送され、終着は車両基地に戻される。人影のない駅前にキハ54のアイドリング音だけが響いている。進行方向が切り替えられ、用を足した運転士が戻ってきた。駅前の富田屋旅館と風待食堂が朝日に染まる頃、鉄道ファンと思しき1人の乗客を乗せて、始発4922Dが定刻の6時11分に深川へと向かった。


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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2017/01/15(日) 00:30:00|
  2. 留萌本線
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  4. | コメント:2
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富田屋旅館

富田屋旅館、33年前に泊まりましたよー、懐かしい。
此処に友人と泊まって夜抜けだし、「なんちゃって駅STATIONラストシーン」を撮りました。
風情のある駅前商人宿ですが、木造三階建の豪勢な造りはニシン景気を今に伝えるのかもしれません。
増毛もちゃんとした観光で生き残りたいなら文化財として手厚く保護すべきですね。
  1. 2017/01/17(火) 20:08:58 |
  2. URL |
  3. 風太郎 #ORZvdv76
  4. [ 編集 ]

なんちゃってに魅せられて

風太郎さん、

増毛駅舎、富田屋旅館、多田商店の3棟は、増毛の顔であるはずですが、確かに保存状態が良くないです。
百年物の駅舎も、惜しいことに随分と小さくなってしまいましたし、多田商店前の自販機もいただけません。
富田屋は、お住まいということですが、あちらこちらに、かなり傷みが目立ってきました。
公開しろとはいいませんが、町が管理だけはしておかないと、将来泣きをみることになります。
ここに宿泊されたとは、素晴らしい思い出ですね。羨ましい次第です。
「なんちゃって駅STATIONラストシーン」とは、あの一枚ですね。あの一枚が、増毛行きの最後の切札になりました。
  1. 2017/01/17(火) 23:02:06 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

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こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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