駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

線路の向こうに 平館

山の端から朝日が昇り、この駅の一日が始まった
輝く線路の向うには、何が見えるのだろうか

70011488.jpg
2016年11月 花輪線 平館

2017年を迎えた。
年を追うごとに、ローカル鉄道を取り巻く環境は悪くなるばかりだ。
激動の北の大地の鉄路はどうなってしまうのだろうか。
ローカル線が次々と消え去る中、存続への光が見えてきた路線もでてきた。

日本の津々浦々まで立派な道路が巡り、人々の暮らしを支えている。
いつしか駅は町はずれに取り残され、賑わいは去って行った。
無人駅が広がり、列車交換のための転轍器は次々と剥がされた。
人気のない駅では、言葉が交わされることなく、無言の発着が繰り返されている。

それでも、駅はそこに暮らす人々の心の拠り所であり、今もその地の玄関だ。
誰が植えたのかホームには草花が風にそよぎ、手入れも怠りない。
駅舎のベンチには手作りの座布団が掛けられ、旅人を迎えてくれる。
どれだけの人が見てくれるというのか。使ってくれるというのか。

ローカル線などなくても、バスの方がよっぽど便利で楽だろう。
どうして人は、そこまで鉄道に拘るのだろうか。
二本のレールの先に、何を見ているのだろうか。何を思うのだろうか。
そんな人々の思いを乗せて、2017年も「駅舎の灯」の旅は続く。

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。


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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2017/01/01(日) 00:00:00|
  2. 花輪線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
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コメント

明けましておめでとうございます!

こあらまさま

本年もよろしくお願いいたします。

線形からもかつて左にもう一本の線路があったのだなぁと判るちょっと寂しい風景。センチメンタルにもなりますが、
前向きにローカル線の良さを後進の人々に伝えていけたらなぁと微力ながら思います。
  1. 2017/01/01(日) 09:31:27 |
  2. URL |
  3. 狂電関人 #vqoLnCUQ
  4. [ 編集 ]

転轍機の響き

狂電関人さん、

あけましておめでとうございます。早々にお越しいただきありがとうございます。

このレールの曲りは、ローカル線の当たり前の眺めになってしまいました。この駅も右側にホームの残骸が残っています。
ローカル線では、自動復元する発条転轍器が多かったですね。多分、この駅のもそうだったはずです。
今も小湊や津軽に残っていますが、あのガチャコンという復元音が懐かしいです。

本年もよろしくお願いします。
  1. 2017/01/01(日) 11:50:15 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

レールは続く

年明け早々、これは胸がキュンとなるショットですねえ。
多少の「曲がり」は仕方ないとして彼方まで続くレールは、日本中がひとつに繋がっている証しと希望の象徴のようにも思えます。
この国の美しき鉄道風景を今年も見せて下さい。

本年もよろしくお願いいたします。
  1. 2017/01/01(日) 18:52:23 |
  2. URL |
  3. 風太郎 #ORZvdv76
  4. [ 編集 ]

レールの輝き

風太郎さん、

期せずして、年明けは、どちらも車両なしの線路のある眺めからのスタートですね。
周遊券時代にもっとこういうのを撮っておけばよかったです。あの頃は線路歩きでしたからもっとチャンスがあったはずです。
今は線路歩きはご法度ですから、駅と踏切を丹念に探るようにしてますが、希にこんなのがぽろっとくるので、止められません。
この朝は初冬でしたが氷の張る寒さでした。その関係でしょうか、素晴らしい朝焼けとなりました。
これからも、どうということのない場所から丹念に日本の情景を引き出していきたいと思っています。

本年もよろしくお願いします。
  1. 2017/01/01(日) 22:34:40 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

謹賀新年

あけましておめでとうございます。

各地で鉄路が剥がされ、列車本数が減らされていく時代。
それでも鉄路は続くぞ、そんな期待をこめた新年の一枚ですね。
高校生の夏休み、廃止反対に燃える矢島線沿線の人々に対し、廃止の動きをどう受け止めるか、聞き取り調査したことがあります。
みなさんが一様に語っていたことは、線路があるからみんなとつながっている、という安心感でした。
東京という日本の「中心」で育った高校生には、考えもつかなかった感覚。
このとき鉄道は、単なる交通手段ではなく、人々の生きる支えなんだ、ということを学びました。
そんな人々の熱い思いがあって、矢島線は三セクとして存続できましたが、経営の厳しさはかわらず。
それでも、一本の線路でつながっている意味は大きく、これからは赤字云々の議論ではなく、地域の足を維持することは、国民の権利であるという「交通権」の問題をベースにすえて、議論を進めていく必要があると思います。
もっとも、自動車行政に力を入れ、国民の足として守らねばならない鉄道を、赤字を理由に簡単に資本の投資先にかえてしまう自民党政権のもとでは、難しいかもしれませんが。

今年も「駅舎の灯」、楽しみにしています。
今年もよろしくお願いいたします。
  1. 2017/01/03(火) 22:49:04 |
  2. URL |
  3. まこべえ #2XsKFzVg
  4. [ 編集 ]

ローカル線の明日

まこべえさん、

あけましておめでとうございます。
ご挨拶が遅くなってしまい申し訳ございません。

高校生時代から、矢島線でそんな活動をなさっていたとは、さすがはまこべえさんです。
先日その由利高原鉄道と秋田縦貫鉄道に行ってきました。カラフルな車両が元気に走っていました。
が、しかし、先日秋田県知事がちょこっと苦境をもらし、代替えという発言もあったそうです。
この二線は、地域に愛され、関係者の努力もあり、そんな滅茶苦茶な営業係数ではありませんが、じわじわと進む過疎化は止まりません。
大変な決意をもって鉄道を守ってきたのでしょうが、それでも降り積もる赤字に、折れそうになっているのでしょう。まったく酷な話です。
このご時世、全てを残すことは出来ないにしても、せめて三セクで頑張っている路線くらいには、温情があっても罰は当たらないと思うのですが・・・。
スクラップ&ビルドの土建屋利権国家ですから、国民生活や地方創生なんかには興味のない政権でしょうから望みは薄いですが。
私的には、鉄道貨物輸送の優遇政策は絶対ですし、ガソリン税などの道路財源の一部をローカル線に回すくらいことは必要だと思っています。

ぼやいてばかりでは何も変わりませんから、総務大臣宛てに「ふるさと第三セクター鉄道納税制度」なる嘆願書でも出そうかと思ってます。
返礼品は、乗車回数券とか、一日駅長とか、専用線運転体験とかで。まこべえさん、どうでしょうか?

本年もよろしくお願いします。
  1. 2017/01/04(水) 12:50:37 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

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こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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