駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

汽車が来る日

汽車の煙とブラストに、ちびっ子たちは大喜びだ
ローカル線の将来に、少しだけ光が見えたような気がした

80007953.jpg
2016年11月 飯山線

復活蒸気の乗務員には、煙を自在に操る訓練があるそうだ。沿線の見物客に、煙のサービスをするためのものだ。特に、機関士諸氏は幼子を前にすると俄然燃えるようだ。まあ、こんな子供たちに声援を送ってもらって、頑張れない大人じゃしょうがない。煙を出し、ブラストを響かせ、ドレインを切り、汽笛を鳴らし、沿線の観客に笑顔で手を振る。時代は変わって、今の機関士はまさに接客業だ。訓練の成果があったのか、見事な黒煙を上げて、ちびっ子たちも保母さんも大喜びだ。役目を終えた機関士と罐は、すっと黒煙を止め、白煙となってトンネルへと消えて行った。

この罐が現役だった頃、鉄道は、ただひたすらに乗客と貨物を安全、正確に運ぶことが唯一の使命だった。ところが時代は移ろい、今やローカル線には、運ぶ人員も荷物もほんの僅かになってしまった。ただ、汽車が来るとなると沿線はお祭り騒ぎだ。昨今の鉄道ブームも衰えることを知らない。もし、ローカル線が生き延びられるとしたら、その役目は人や物を運ぶことではなく、人を楽しませることなのだろう。この眺めを見ていて、ふっとそんなことを思った。


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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2016/12/07(水) 00:30:00|
  2. 飯山線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

このシーン

何人かの方々のブログに登場してますね。残念ながら本運行の土日は保育園が休みで、このシーンは拝めませんでした。その代わりに飯山付近で地元の方々のSLお迎え大集合があったようですが、こちらも道路大渋滞でたどり着けず。
色々な意味で、ローカル線でのSL運行イベントは、大昔の小海線どころか、最近の只見線と比べても、どんどん進化している印象です。撮り鉄側の自主規制が働いていないのは残念ですが。
沿線警備などで地元の方々には負担を強いるSL運行。それに対して、やって良かったと思って頂ける何があるのかと自問自答を重ねてきました。経済効果は知れています。やはり地元の方々が自分から楽しい思い出を持っていただくのが一番なのでしょう。SL現役時代に暖かく迎えてくれたこの地の方々に幸多かれと祈る日々であります。
  1. 2016/12/07(水) 15:58:32 |
  2. URL |
  3. マイオ #pcU4xDNY
  4. [ 編集 ]

復活蒸気とローカル線の存続

マイオさん、

保育園児シーンは幾つかマークしてありましたが、二か所で撮ることが出来ました。
どちらもそれなりの人出で、類似の作例が多くある筈です。こういうのも人気があるのでしょう。
ここ横倉には、路駐多数でパトカーも来ましたが、トラブルなどはなく整然とお開きになりました。
ところが、本運転では、出発狙いの撮り鉄と地元の観客との間でトラブルがあったと聞いています。
一層のこと、構内の外れに有料のお立ち台でも用意した方がいいかもしれません。もっと、進化する必要がありそうです。

SL運行の経済効果がどの程度か興味がありますが、なかなか分析結果が見当たりません。
ただ、ばんものや山口号がこれだけ長い間続いているのですから、それなりの効果があるのでしょう。
マイオさんは、今回は新幹線で行かれたようですが、まさにJRの狙い通りの貢献をされたわけですよね。
地元となると、とんと分かりませんが、これだけ大きなお祭りになったのですから、効果があって欲しいです。
何れにしても、この手のイベントがローカル線存続への一助になれば、地元にとっても、鉄道ファンにとっても有り難いのですが。
  1. 2016/12/08(木) 02:45:27 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

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こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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