駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

変わらぬ人気

飯山線に44年振りに蒸気が戻って来た
あの時と同じように、今も蒸気は大人気だ

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2016年11月 飯山線

蒸気機関車が現役時代だった頃、こんな眺めをよく目にしていたような気がする。九州や北海道の炭鉱地帯で、客車や石炭列車を引いて蒸気がゆっくりと走っていた。エネルギーが石炭から石油に代わり、そんな炭鉱も次々と消え、蒸気機関車も動力近代化の掛け声で、あっという間に消えていった。飯山線のC56がいなくなったのは1972年の10月改正で、一緒に小海線からもC56は去って行った。当時、飯山線と小海線は共に長野鉄道管理局の路線で、夏には小海線の野菜列車のために、飯山線や大糸線、遠くは七尾線のC56が駆り出されていた。今も、飯山線と小海線はJR東日本長野支社の二つの非電化ローカル線だ。飯山線にまた汽車が走った。次は小海線と思うのは早計だろうか。

あれから44年の歳月が流れ、蒸気を追いかけていた少年は、いいおやじになってしまった。あの豊かとはいえなかった世の中は、高度成長期を経て、何時の間にか、今度はネジか切れたかのように、先の見えない少子高齢化社会に突入してしまった。飯山線の煙を見ていると、ふと、この44年間は何だったんだろうかと思えてくる。面白いことに、あの時と同じように、今また蒸気機関車は大人気だ。結局行き着くところは、非効率極まりない人間味のあるアナログな機械だ。詰まる所、便利なものと、幸せになれるものは根本的に違うってことだろう。何時もは邪魔者扱いのオメガカーブの採石場だが、こんな趣向で行けば少しは役に立っただろうか。


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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2016/11/27(日) 00:30:00|
  2. 飯山線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

時を越えて

成程、現役時代は撮れなかったアングルが今更現役っぽいというのも面白いですね。
採石場もモノクロにしてみると昔ながらの鉱山なんぞに見えて来るのも不思議です。(引き込み線がありそう。)
時を越えて蒸気と旧型客車がぴたりと嵌まる風景だよなあと改めて。
信濃川発電所の不正取水問題があって飯山線はさすがのJRもアンタッチャブルと聞きますが、
それなら腰を据えて新造でいいからこの風景に似合う形や色の車両を走らせませんか、JRさん。
  1. 2016/11/28(月) 21:14:12 |
  2. URL |
  3. 風太郎 #ORZvdv76
  4. [ 編集 ]

観光路線化

風太郎さん、

行くか行くまいか悩みましたが、近場の飯山線ですから、怖いもの見たさで行ってみました。
あまり出向くことのない新潟側も細かくチェックしてきましたので、そのうち雪景色でも撮りに行きたいところです。
この採石場ですが、最初から狙う物好きはいませんから、手持ちで追っ掛けていなければ撮れないアングルでしょう。
調度光線状態も味方してくれましたし、ファインダー越しに、これはモノクロだろうなと直感しましたよ。
ただ、レタッチしてみて、紅葉の山並みのボヤ~とした感じを、どうにも締めるのが難しいことが分かりました。

JR東の本社にしてみれば、信濃川取水問題の懺悔の続きでしょうが、長野支社はちょっと受止め方が違うようです。
長野支社では、小海、飯山の両ローカル線の観光路線化を、今後も強く推し進める意向のようです。
小海線には、改造車ですが、「のってたのしい列車」なるものの導入が発表されています。
これとは別の自前の集客アイテムも準備しているようです。
何れにしても、廃線にならないだけでも感謝しないといけませんね。
  1. 2016/11/29(火) 00:16:06 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

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Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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