駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

平成の給水作業

C11が県境の森宮野原に到着し、給水作業が始まった
給水塔があるわけもなく、消防車の出動と相成った

70011771.jpg
2016年11月 飯山線

本運転も終わった「SL飯山線ロマン号」の鮮度が落ちてしまう前にもう一枚お送りしたい。素晴らしい走行写真の数々が、この界隈のブログを賑わしているので、ちょっと趣向を変えたショットにしてみた。長野・新潟県境の森宮野原でのC11325への給水風景だ。蒸気機関車の生命線は、言わずもがな石炭と水だ。石炭は思いっきり積み上げておけば、タンク式とはいえ、飯山線の片道位は走り切れる。ただ、水はそうはいかない。サービスの汽笛を鳴らしっ放しに加え、ドレインを切り続けるとなれば尚更だ。そのため、例によって消防車からの給水を受けることと相成った。

さて、注目されるのはJR関係者の人数だ。ナッパ服の機関士・助士のペアが3組6名、給水作業を行っているヘルメット姿の保線関係と思われる方が7名、ホームには列車に乗務している車掌と思われる方が2名、改札口付近には管轄する飯山駅からでも派遣されたのか駅員の方が2名、少なくともこの画の中に17名もの運行関係者の方がおられる。人数は多いものの、イベント列車だけあって停車時間もたっぷりあり、ほのぼのとした雰囲気すら漂っている。あのC62重連の吹雪の倶知安停車のような、壮絶な切羽詰まった時間との闘いはない。どうやら、この凄い人数は、今年のこの列車を運行させる以外の目的もありそうだ。

もともと飯山線の主力蒸気はC56で、C11ではなかった。区間列車には一部C12やハチロクも充てられていたが、やはり距離のある簡易線には基本C56だ。今の飯山線や小海線は現役蒸気の頃に比べて、線路状態は格段に良くなっている。C11やDE10が平然と走れるようにはなっているが、やはりオールドファンにとっては本来のC56のあの独特のブラスト音に帰ってきてもらいたいものだ。一方、JR東のイベント列車は、東京発の乗客を強く意識しており、新幹線利用を促すために新幹線駅が始発・終着になっている場合が多い。飯山線南部の景勝地である蓮、替佐辺りが抜けてしまうのは残念だが、今回の長岡、飯山もその例に倣っている。まあ区間はともかくとして、次回があるのであれば、是非ともC56の再来をJRにお願いしたいところだ。


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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2016/11/21(月) 00:30:00|
  2. 飯山線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

飯山線

是非ともC56で、と願うのは同様です。が、現実にはJR西の160号機の本線運行が終了し、大井川の44号機は恐らくJR基準をクリアできないと思われ、来年以降があるとしても、C11が現実的でしょうね。
とはいえ、ようやく本運行のみ訪問してきましたが、やはり素晴らしい路線でした。
追っ掛けされる方々は余りの道路渋滞にイライラが募ったかもですが、メインをどこか一ヶ所と割り切り、あとはオマケと腹をくくれば、笑って済ませられます。
  1. 2016/11/21(月) 11:33:51 |
  2. URL |
  3. マイオ #pcU4xDNY
  4. [ 編集 ]

懐かしの飯山線

マイオさん、おつかれさまでした。

やはり、飯山線の煙は、なかなか感慨深いものがありました。蒸気の似合ういい路線ですね。
それにしても今回の人出は凄かったです。森宮野原辺りが一本道になるので、砂時計のくびれ状態でした。
人が集まるところはお決まりですから、そこを外せば自由に撮れるのですが、道に連なる追っかけ車はどうしようもなかったです。
この前の記事の場所などは、間に抜け道のないところを選びましたが、こういうアングルは不人気のようで私一人でした。
自分の足で移動しながら、幾つかのアングルで撮りましたが、私的にはなかなかいい場所だと思うのですが。

その通りで、来年の飯山線には、北びわこもジェームスも無理でしょうから、走ったとしても再びC11でしょう。C12もいいですね。
ただ、その先は、ほんの少しだけですが期待ができるかもしれません。そんな匂いがしてきました。
  1. 2016/11/21(月) 19:01:43 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

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こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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