駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

どうなる北の鉄路

広漠とした北の大地に、うねうねと鉄路が伸びている
何時までこの鉄路を、列車が走り続けられるのだろうか

70011073.jpg
2016年10月 函館本線 北豊津

台風災害からの復旧のため、一時的に鳴りを潜めていたJR北海道の赤字路線運営見直し問題だが、復旧作業がひと段落したのか、木枯らしが吹くようになって、またお寒い話が聞こえて来るようになった。その内容については、鉄道趣味の方なら一部始終をご存じだろうが、例によって廃線と廃駅のオンパレードだ。間もなく留萌本線の留萌-増毛間が消滅するが、続く3線も決まりのようだ。日高本線は只見線と同様に、実質的には既に廃線状態だ。

今月中には、例の廃線予告に従って、いよいよ本線筋の調整に入るようだ。一部マスコミからその概要が報道されているが、予告通りの内容で、何らかの措置を求める路線区間は、現在の営業キロの半分にも上っている。札幌近郊圏以外は全て赤字ということで、そういうことになるらしい。確かに、北海道の営業環境が厳しいことは誰もが承知している。本当に血の滲むような経営努力が続けられたのであれば、助ける神も現れるかもしれないが、悲しいかな到底それは望めない。

JR北海道はJR各社の中で、唯一国鉄時代の弊害を清算、改善できなかった会社と言われている。あの悍ましい数々の不祥事の顛末をみても、時代錯誤的な違和感だけを覚える。こんな状態では企業一丸となった収支の改善など考えられない。負のスパイラルから抜け出すことは無理だろう。既にこれだけ多くの路線が失われてしまったのだから、今更どうのこうの言ったところでしょうがないのかもしれない。一層の事、赤字が膨れ上がる前に、札幌近郊路線を札幌市に譲渡し、JR北海道は大赤字の北海道新幹線とともに清算してしまった方が、こちらの精神衛生上はいいかもしれない。ある研究では、鉄道が無くなったことが原因で衰退した街は無いということだ。


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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2016/11/13(日) 00:30:00|
  2. 函館本線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

こんにちは
突然お邪魔いたします

鉄道がなくなったことで衰退した町はないという、研究の存在 聞いたことあります
ですが やはり衰えるものは衰えます 
研究結果がどうあれそれは住人として実感しております 衰えますよ 私たち沿線住人の足はなくなりますから若者も根付きやしません お嫁にも来ません
使われていない駅一つ二つ廃しただけで吹く荒んだ枯れた風は気のせい感傷のせいとは思われませんでした まだここは元気だぞと振舞っても苦しいこと誰よりも集落皆が感じています
集落が消滅しないことを衰退しないと意味するならまた別ですが 研究結果調べて読んでみたいと思います 

この衰えを北海道中央以外各地で感じている昨今 「JR北海道への批判ばかりではなく道庁、市町村自治体、さらには地域住人は在来線を守る気があるのか」と外部から言われ続け 悔しい思いをし それでも途方に暮れてばかりいてはいけないと思うのですが・・・一個人としてできることを模索する日々です

おじゃまいたしました
  1. 2016/11/18(金) 09:21:35 |
  2. URL |
  3. Jam #-
  4. [ 編集 ]

どう残す北の鉄路

Jamさん、

現地からの大変貴重なご意見をお寄せいただきありがとうございます。

まず申し上げておかないといけないのは、この記事は、「このまま成り行きに任せていたら、北海道の鉄路はなくなってしまいますよ。本当にそれでいいんですか。」という問題提起からです。多分、ここ数年が正念場になると思います。

私の棲む小海線の駅は、無人駅であっても何処も綺麗です。JRが日常の手入れをしているわけではありません。地域住民が掃除や草刈りをして維持しています。ただ、住民が小海線を利用するかと言えば、なかなかそうはなりません。車社会は手ごわいです。駅は地域住民の心の拠り所のひとつであっても、利用する場所ではなくなってきています。この路線の場合、観光路線としての性格もあり、JR東日本の経営ですから、幸いにも今は廃線の話はありませんが、住民生活と鉄道の関係が薄れてきているのは確かで、そんなところから、こんな研究結果が飛び出してくるのでしょう。

私のかみさんは、道東のある炭鉱の生まれで、そこが今どうなっているか先日見に行きました。炭鉱町も炭鉱鉄道も、ほとんど跡形なく消え去り、原野と牧草地と森林になっていました。人の営みがいかに儚いものであるかを、思い知らされました。産業が生まれて、人が集まり、鉄道が走る。やはり、鉄道よりも産業の方が先だと思います。若者を繋ぎとめるのも、勤め口や稼ぐ手段があってのことです。鉄道が産業になるということはありますが。

世知辛い世の中になってしまいましたから、赤字を出し続けるローカル線への冷ややかな社会の目線が厳しさを増してきています。単純な経済原理だけから考えれば、赤字ローカル線の廃線は免れないことです。どの程度活用され、どの程度の赤字だったら、社会が容認してくれるのでしょうか。それに、国や地方自治体の財政、つまり税金を当てにするだけでは、先行かない時代です。ローカル線が地域内輸送の役割が薄れてしまった以上、存続にはそれ以外の何かが必要です。そこが、今まさに求められているところです。JR北海道にその才も気もないのであれば、廃線の前段階として、経営をやる気のあるクリエイティブな第三者に委ねてみるのも手です。その土地の良さは、地元では結構元暗しだったりします。ちなみに、英国では多くが保存鉄道に変身して、ボランティアにより営業が続けられ、人気を博しています。人員輸送を担っている路線まであります。これも一つの生き残る道でしょう。

私には北海道の国鉄マンだった鉄道大好きな叔父が二人いました。国鉄分割民営化の際に、確実に鉄道現場の仕事が続けられる広域移動に応じ、JR東日本とJR東海に入社しました。ただ、その移動理由には例の弊害問題もあったように聞いています。定年後に北海道に戻ることを夢見ていましたが、二人ともその前に病で帰らぬ人となってしまいました。このところのJR北海道の不祥事が流れる度に、叔母は不機嫌です。もし、このまま北の鉄路が失われてしまったら、彼らも浮かばれません。何とかしなくてはいけません。

今の北海道には、富を分配することから、富を生み出すことへの発想の転換が求められています。これだけ秀逸な四季折々の大自然があり、絶大な人気を誇る食材の宝庫でもある北海道。内地の鉄道会社は、発掘されていない多くの観光資源が眠る北海道を、ある意味で必ずや羨ましく思っているはずです。鉄道の再起と北海道の活性化は、必ずしも別々のものではないような気がします。人口減少社会の到来の前には、全ての集落が生き残ることは不可能でしょう。英知を持って勇気ある一歩を踏み出し、幸運が重なった集落だけしか残れないかもしれません。北海道の方々は、皆さん北海道のことがとても好きですよね。全国には北海道ファンが数多くいます。アジアの国々ではHokkaidoの知名度は上昇中です。その辺を突き詰めていけば、一つの答えが出るかもしれません。私も北海道をこよなく愛するものとして、何か役に立てることがないかと常々思っています。
  1. 2016/11/18(金) 16:02:54 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

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Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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