駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

砂原線紀行 その5 掛澗

日暮れが近づく頃、今日3本目の下り列車が到着した
函館発の帰りの高校生列車は3両編成と長い

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2016年7月 函館本線 掛澗

当たり前のことと思っていたので説明が遅れてしまったが、現在の砂原線の9駅は全て無人駅だ。信号場だった渡島沼尻は別として、近年新設の初めから無人の流山温泉を除く7駅については、貨物、荷物を取り扱う有人駅だったが、1971年に池田園、銚子口、掛澗、尾白内、東森が、1984年に鹿部、渡島砂原が無人化されている。最後まで残った2駅に、往時の板張りの木造駅舎が残っているが、無人化からすでに30年以上が経っている。

変わって駒ヶ岳廻りだが、こちらには大沼公園、赤井川、駒ケ岳、東山、姫川の5駅がある。大沼公園駅は観光地大沼公園の玄関口のため有人駅であるが、業務が委託されており、JR以上に融通の利かない管理状態なので、撮影には要注意の駅だ。他の4駅は無人駅だが、ともに元信号場だった東山と姫川の2駅は来春の廃止が予定されている。実際に現場に立ってみると、廃止も止む無しの感が強い。国鉄の信号場をJRが駅に昇格させた意気込みは買うが、やはり無理があったということだろう。

この他にも、合わせて桂川、北豊津、蕨岱の3駅も廃止予定で、今春の鷲ノ巣の信号場化も合わせると、函館本線から6駅が消えることになる。ちなみに、函館本線の函館-長万部間の2014年の営業収益45億6,600万円、営業費用88億4,800万円、営業損益▲42億8,100万円、営業係数194という数字をJR北海道が公表している。他のJRはこういった数字を明らかにしておらず、東洋経済が試算を記事にしているが、JR北海道は厳しい台所事情をアピールするためなのか、路線や駅の廃止を正当化するためなのか、路線別の営業収支を公表している。


[掛澗]

掛澗は砂原の一集落だが、当て字的な地名と思われるが、その由来の調べがつかない。砂原の3漁港の一つの掛澗港があり、釣り人からはチカとイシモチの釣り場として知られている。この駅も長い交換設備があり、往年の活況の時代を思わせる。ここの駅舎も有人駅時代は、鹿部や砂原と同じ造りだったらしいが、今はサイディング張りの小さな建屋に建て替えられている。夏の日暮れが近くなって、今日3本目の下り列車が到着し、数人の高校生が降りて来たが、こちらは函館の高校からの帰りだ。例によって一般の利用客はいなかった。一日乗降客数は24人。


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  1. 2016/09/16(金) 00:30:00|
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こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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