駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

砂原線紀行 その2 銚子口・鹿部

轟音とともにDF200のコンテナ列車が通過して往く
旅客列車のキハがすまなそうに走る、さながら貨物線の様相だ

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2016年7月 函館本線 銚子口

現在砂原線を定期で走るのは、普通列車のキハ40と、上りのDF200の貨物だけだ。DC特急は時間短縮のため全てが駒ケ岳経由となっている。以前は時間調整のためなのか、燃費の影響なのか、上りの「トワイライトエキスプレス」と「はまなす」が通っていたが、これも廃止になり、今は不定期の特急が希に走るだけとなった。しかし、重量級のDF貨物がかっ飛ばしてくるため、周りの風景には似つかわしくない立派な線路となっている。駅構内の配線も、上りが直線で通過できるよう配置されている。一方通行で貨物取扱駅もなく、全てのDF貨物が砂原線内をノンストップで走り抜けている。さながら貨物線の様相だ。


[銚子口]

この駅名も大沼電鉄からのものだが、一度廃線となった大沼電鉄が、駅名を新たに新銚子口から鹿部温泉までの区間だけで一時期復活している。駅前の広場は大沼電鉄の新銚子口駅の跡地ということだ。駅前に民家が数軒あるだけで、その先は四方森になっており、産業が見当たらない不思議な集落だ。その森の中には別荘地と観光施設が点在しているが、鉄道利用者は殆ど居らず一日乗降客数は4人。


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[鹿部]

さて、大沼電鉄の新銚子口-鹿部温泉間が復活した理由は、砂原線の鹿部駅が市街からあまりに遠いことに由る。勾配緩和の迂回路が目的の砂原線は、銚子口-掛澗間は海辺の市街地を無視した短縮ルートの内陸部を通っている。市街中心から5kmも離れているので、通学生徒にはもっぱら車の送り迎えがつく。キハを降りた生徒は足早に親の待つ車へと向かうことになる。鹿部町は人口5,000人弱の小さな町だが、北海道では珍しく近年も人口を維持している。町内には漁港が3ヶ所もあり、沿岸漁業で賑わっている。温泉も多く、間欠泉が有名だが、以前は見学自由の簡素な場所だったが、今は有料の立派な観光施設になっている。そして、何といってもリゾート開発の影響が大きい。ゴルフ場、ホテル、温泉付き分譲地がある。東京からのゴルフツアーも人気があり、移住者も多い。そのキーポイントになっているのが函館空港だ。ただ、空港からの最短ルートは1時間強の川汲峠経由の自動車利用で、東京羽田から2時間半というのが大きな売りだ。駅周辺まで分譲地が広がり、瀟洒な住宅が立ち並んでいるが、新幹線開業後も空港利用は変わらないだろう。一日乗降客数は移住者の利用もあるのか砂原線最多の114人。


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こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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