駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

キューロクの日 2016

キューロクと炭鉱は切っても切れない仲だ
唐津炭田にもやはりキューロクの石炭列車の姿があった

01336F16.jpg
1971年7月 唐津線 東多久

何とも絵に描いたような鉄ちゃん写真だが、正直キューロクがカッコいい。車両目的の正面引き付け画は、普段アップすることは殆どないが、探してみると使い物になりそうなのは結構少ないものだ。ピントが来てなかったり、罐が美しくなかったりと、難があるものが多い。そういう意味では、この画は小生的には真面な部類だ。夕日を浴びた門デフ、化粧煙突の九州西唐津のキューロクは実に美しい。牽いているのもセキの石炭列車で如何にも唐津線といったところだ。黒煙も夏らしい眺めになっている。ただし、この立ち位置は国鉄時代だから許されたもので、今では完全にレッドカードであることをお忘れなく。キューロクの日ということで、罐のポートレートにしてみたが、たまにはこんなのもいいもんだ。キューロクの日に感謝しよう。

画の唐津線にも少々触れておこう。唐津線の前身は唐津興業鉄道で、唐津炭田の住友杵島、明治佐賀、三菱古賀山といった多久一帯の石炭を、唐津港に運搬するために1898年に建設が開始された。そのため、この路線は唐津側から多久方面へと伸びていった。九州鉄道と合併後の1907年に官営となり、国鉄、JR九州と引き継がれ現在に至っている。現役蒸気の時代には、西唐津機関区にキューロクが配備され、後補機が付く多久-厳木間の多久越えに多くのファンが詰めかけた。当時珍しかったキューロクの客レの人気も高かった。その後の相次ぐ閉山で多久市の人口は減少したが、工場誘致や農業振興で、現在も21,000人程の人口を維持している。この辺りが北海道とは違うところだ。唐津線も毎時1本程度が運行され、決して廃線が噂されるような閑散ローカル線ではない。


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  1. 2016/09/06(火) 00:30:00|
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Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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