駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

旅の車窓

既に夕刻になっているが、夏の日は長く、日暮れまでもう少し時間がある
朝夕の通勤通学時間帯には、客車を連ねた蒸気列車がやってくる

05212F16.jpg
1973年7月 山陰本線 長門三隅

どうして貴重なD51客レを真面に撮らずに、悠長にDCで移動をしていたのだろうか。実はこのDCは二つ前の三見ではD51貨物とも交換している。時刻は夕方6時近くになっている。夏の日は長く、まだまだ撮影は続けられるが、次の普通列車までは2時間半程の間が空いている。どうしても明るいうちに長門市の機関区に行きたかったようだ。理由はともあれ、この車窓の眺めも悪くはない。風情のある木造駅舎に桜の大木とくれば、判で押したような日本の田舎駅の象徴だ。ホームには昭和を思わせる服装の二人のご婦人が列車をお待ちだ。もちろん、まだ無人駅などではなく、駅員氏だって二人も写っている。今となっては、下手な走行写真などよりこの方がずっと楽しめる。お手軽なスナップショットの方が良かったとは皮肉なものだ。

この春「青葉の山陰線を往く」というシリーズを長々とお送りしたが、その際には兵庫県の竹野から山口県の飯井までの行脚だった。この長門三隅は飯井の西隣の駅になる。この駅の近年の写真を見ると、大分容姿が変わってしまっているが駅舎は木造のままで、長いホームも桜の樹も健在のようだ。次回の山陰線は、この長門三隅から幡生までを予定している。それで山陰線非電化区間は完遂ということになる。


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  1. 2016/08/24(水) 00:30:00|
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こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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