駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

海の街道

宮津線の名は消えてしまったが、由良川の流れはそのままだ
若狭湾を望む橋梁は、何時見ても美しい海の街道だ

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2016年4月 京都丹後鉄道 由良川橋梁

ご存知、宮津線の由良川橋梁と言いたいところだが、昨年の平成27年4月1日から上下分離方式が採用され、少々複雑になった。従来の第三セクターの「北近畿タンゴ鉄道株式会社(KTR)」は施設保有者として引き続き存続するが、運営が公募で選ばれた「WILLER TRAINS株式会社」に委託された。鉄道通称名は「京都丹後鉄道(丹鉄)」となった。路線名は、「宮福線」はそのままだが、宮津線の宮津より舞鶴側が「宮舞線」、豊岡側が「宮豊線」となり、国鉄時代からの宮津線の名称は消えてしまった。要は経営が厳しくなったので、運行に民間力を導入し、心機一転新たなスタートを切ったということだ。このブログは新旧混交なので、何時になるか分からないが国鉄宮津線のアップも控えているので、便宜上これからも「宮舞線」と「宮豊線」は、「宮津線」のカテゴリーにさせていただく。

まあ、経営は経営でしっかりやっていただくということで、こちらは由良川橋梁を楽しむことにしよう。長さ552m、25基の橋脚をもつ高さ3mのブレートガーター橋は、大正13年の竣工だ。どうして、わざわざ川幅が広く、横風を受けやすい河口に架橋したのだろうか。最初の道路橋は5km程上流の川幅の狭くなった辺りにある。何か面白い理由かありそうだ。お蔭で乗る方も、撮る方も絶景が楽しめることになり、観光資源としても役立っているわけだから、結果オーライだろう。所有者も地元自治体であれば、間違ってもコンクリート橋に架け替えられることもないはずだ。この眺めは当分は楽しめそうだ。

画の方だが、残念ながら橋梁が改修中であったため、作業の無い部分を真横から長玉で撮ってみた。車両の方は青色の単行で、ラッキーだった。橋の右側は舞鶴市の神崎地区、左は宮津市の由良地区で、昔は徒歩で渡れる重要な生活路だったそうだ。国鉄路線は、線路もトンネルも橋梁も、国民の生活路としての役割も兼ね備えていたということだ。その由良地区は、今は有名な海水浴場になっているが、かつては由良川の水運で栄えた町だ。森鴎外の「山椒大夫」の舞台とも言われており、小規模だが風情ある街並が残っているので、古い街並みがお好きな方はお立ち寄りを。


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  1. 2016/08/04(木) 00:30:00|
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こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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