駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

春色只見線 その14 白の蓋沼

高田の水田に汽車と3両の旧客の姿が流れてゆく
瑞穂の国の春を象徴する眺めだ

70008531.jpg
2016年5月 只見線

結局、朝の蓋沼にも来てしまった。田圃に映る朝日の眺めをよく見掛けるポイントなので、さぞかし賑わっているだろうと思いきや、夕方の人出が嘘のようにガラガラだった。どうやら、日差しが無かったこともあるが、追っかけの出発点にしては、道付が悪いこともあるらしい。残念ながら朝日のギラリは眺められなかったが、明るい曇天での逆光は、一応朝らしい雰囲気にはなった。田植えはまだなのか、綺麗な水鏡が広がっていた。

水田をよく観察すると、一面の平地のように見えるが、複雑に緩い傾斜があることが分かる。田圃の地割の向きが色々なのはそのせいなのだろう。今の測量技術をもってすれば、田の地割と水路の配置はあっと言う間にはじき出されるのだろうが、先人はどうしていたのだろうか。かつては、水争いが日常的なことだったというから、その凌ぎ合いが水田の景観を発展させたのだろう。これだけ広い田に一様に水を張れるようになるまでには、幾多の争いがあったに違いない。

望遠で追う汽車の姿は、汽笛も走行音も煙もなく、Nゲージの模型の走りを見ているかのようだった。編成を見ると、昨秋とは違ってオハ二36がスハフ42に入れ替わっている。小窓のスハフ32だけを連ねてくれると古の風情があるが、それは高望みだろう。これで、緑、青、白の蓋沼3部作が出揃ったが、天候にも恵まれず、パッとしない中途半端な結果に終わった。次回のリベンジ作戦を考えつつ、そそくさと機材を片付け、丘を後にした。


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  1. 2016/07/21(木) 00:30:00|
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こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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