駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

春色只見線 その9 上大牧の民家

かつての花形だった鉄路は、すまなそうに道路に寄り添っている
この二軒も何時までこの場所で頑張れるのだろうか

80004705.jpg
2016年5月 只見線

その昔、この道は細くて粗末なものだった。ちょっと集落から外れた、その人通りの少ない山道に、寄り添うように、この二軒が立ち並んで、ささやかながら助け合って農家を営んでいた。いつしか、道が拡幅、舗装され、車道は越後まで繋がり、家の軒を掠めるように車が足早に走り去るようになった。隣家とは距離以上に遠くなってしまった。小生の勝手な見立てだ。整備された幅広の道路と、細く頼りない線路が対照的だ。只見線が賑わっていたころ、この辺りにも活気があったはずだ。どんな田舎にも不相応なまでの道路ができたが、逆に人は去ってゆくばかりだ。車社会が世の中を便利にしたことは確かだが、立派な路を作ればいいというものではない。何か大きな間違えを犯しているようでならない。


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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2016/07/11(月) 00:30:00|
  2. 只見線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
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コメント

いろいろと考えさせられる写真です。
木々の開き方、こあらまさんの立ち位置から見て、手前にある山を背負う家が、まずこの場所に住み着いて、画面左側に農地を開き、その後、奥の家が分家したのでしょうか。
やがて鉄道が走り、きょうまで助け合いながら暮らしてきたのでしょう。
おそらく左側にも、かつては分家があったのかもしれません。
それがわずかに残った二軒も新道によって分断され、やがてはこの道を通って、住人たちも子供たちが住む里へと下りていくのでしょうか。
広島県の調査で、限界集落と崩れていく家屋をいくつも見てきただけに、なんとも胸の詰まる風景です。

  1. 2016/07/11(月) 13:38:11 |
  2. URL |
  3. まこべえ #2XsKFzVg
  4. [ 編集 ]

ここは

間違っていたら申し訳ないのですが、高倉集落に上がる道の国道付け根近辺を、只見線トンネル上から撮影されたのだと思います。
この場所から水沼方向に進んだ下大牧集落は、国道沿いにありますが、高倉集落や早戸集落は国道から上がった場所にあります。集落の成り立ちが国道よりも前なのだろうと思います。
さて、この二軒の家ですが、もしかしたら、高倉集落のどちらかの分家なのか?もともと高倉集落から国道ではなく山沿いの道を辿って下大牧集落に行っていた、という話を高倉集落のおばあちゃんから聞いたことがあります。
  1. 2016/07/11(月) 16:59:16 |
  2. URL |
  3. マイオ #pcU4xDNY
  4. [ 編集 ]

土建国家

まこべえさん、

人口が減る時代ですから、辺鄙な集落から消えてゆくのは、止む追えない事なのかもしれません。
立派な道ができると集落が消えるというのは、北海道でよく言われてきましたが、到底納得できない事態です。
この辺りであれば、農家も今は兼業でしょうから、道がなくては勤めにも行けないわけで、何とも問題は複雑です。
もし、地方創生などと云うのなら、持続可能な飯の食い扶持を考えるのが先決で、道路は飽くまで移動の手段です。
参院選も終わって、時の首相は、リニア新幹線の早期整備などどクレイジーな発言を続けています。
日本列島改造論とか云って騒いでいた一昔前から連綿と続く土建国家から抜け出せない日本の姿です。
都市にも、田舎にも精神的に豊かな生活があって、個々人が自由に選べる。そんな社会になるといいのですが。
高速道路、新幹線、リニアの巨大コンクリートが、「美しい日本」の象徴なのでしょうか。
  1. 2016/07/11(月) 23:34:29 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

集落の生い立ち

マイオさん、

さすがは只見通のマイオさん、おっしゃる通りの場所です。あまり見ないアングルではないでしょうか。
光線状態も良く、道路、線路、民家の構図が面白かったので撮ってみました。車も途切れてラッキーでした。
高倉集落に上がる車道が立派に改修されていたので、ちょっと上がってみるとこんな眺めでした。
この二軒は、下大牧か高倉の分家と思われますが、興味があるので次回聞いてみましょう。
多分この辺りの集落は皆つながっていて、婿をとったとか、嫁にいったとかで、親戚関係にあると思います。
高倉から下大牧への道が残っているのなら、探してみたくなりますね。抜け場所はないと思いますが。
ここは、煙を吐くところですから、新緑号をとっても面白かったですかね。
  1. 2016/07/11(月) 23:37:00 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

この場面

実はこあらまさんの写真左上方向から、この場面は俯瞰できます。コンクリートアーチ橋、この場面、そして下大牧集落脇と見えます。5月末も大人気でしたよ。
ちなみに、高倉集落から下大牧への抜け道も一昨年秋に辿りました。軽自動車でないと入れません。また、途中で道が消えてしまいます。残念ながら汽車の抜け場所は見つけられませんでした。
  1. 2016/07/12(火) 13:11:12 |
  2. URL |
  3. マイオ #pcU4xDNY
  4. [ 編集 ]

Route Finding

マイオさん、

この上の高倉からの俯瞰は、何時だったか大切な一瞬をさんがアップされていましたよね。
それにしても、皆さん色んな俯瞰場所を探してこられるもので、頭が下がる思いです。
写真ですから、画から撮影地点を割り出すのは簡単ですが、ルート探しには苦労が絶えません。
未だに辿り着けないでいる場所が数多くあります。車道から遠いほど難易度が高くなりますね。
マイオさんもかなりお詳しいようですから、只見や秩父はガイドしてもらいたいくらいです。
俯瞰も嫌いじゃありませんが、このくらいの距離感の画も好きですから、この時はキハで試してみました。
  1. 2016/07/13(水) 00:58:26 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
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こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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拙ブログに掲載する写真、記事に関する著作権は放棄しておりませんので、無断使用、転載等はお控えください。

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