駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

青葉の山陰線を往く その15 木与の棚田

天候が良くなり、春の陽光に輝く美しい山陰海岸が戻って来た
海辺の集落を抜けるタラコのキハが、石州瓦と良く似合う

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2016年4月 山陰本線 木与

早朝の奈古で天気の行方を様子見していたが、前日の荒天が嘘のように天気が良くなった。となれば、やはりこの眺めは見ておきたい。情報が乏しかった現役蒸気の時代には、この場所の作例は少なかった。車窓から偶々見つけた健脚の方だけが、眺めることが出来た風景だった。棚田としては「やまぐちの棚田20選」ということだが、圃場整備もされており、それ程見応えのあるものではない。ただ、日本海に沈む夕日が眺められるという特典が付いている。今回はこの朝の画で終わりにしたが、機会があれば夕刻も狙ってみたい場所だ。

木与鎌所は小さい集落で、ファインダー内にその全景が納まる。国道191号線に沿って石州瓦の家屋が連なる。駅は交換設備のある2面2線の構造だが、今や乗車人員は限りなく「ゼロ」に近く、実質的には信号所のような存在になっている。駅前の砂浜は「清ヶ浜」と呼ばれる、鳴き砂のある美しい白砂の海岸だ。都会が近ければ、いい観光地になりそうだが、山陰ではよくある海岸だ。この辺りはサーフポイントのようで、サーフショップらしきものもあり、やって来るのはサーファーのようだ。

この場所で2本の列車を待ち受けたが、幸いなことに、どちらもキハ40の単行で、タラコと広島色の黄色だった。タラコ色は石州瓦と同系色で目立たないかと思いきや、コーディネートされたかのように良く似合い、存在感も十分だ。旧時代人の小生は、このタラコ色こと朱色5号の首都圏色が登場した時は、同世代の方々と同様に、当然のことのように好きでなかった。今回、山陰線と中国地方のローカル線で多くのタラコに出合い、派手な塗装やラッピングよりは、余程ましだと思えるようになった。山陰線のタラコは塗装まで手が回らないのか、退色が激しく、やや地味に見える。どうも「焼きタラコ」と呼ばれているらしい。


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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2016/06/09(木) 00:31:10|
  2. 山陰本線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

この場所は

初めて見ます。
それにしても、いいところですね。
一度は訪問してみたいです。
  1. 2016/06/09(木) 20:23:04 |
  2. URL |
  3. マイオ #pcU4xDNY
  4. [ 編集 ]

秘蔵っ子ポイント

マイオさん、

山陰通のマイオさんもご存じなかったですか。現役蒸気の頃には、殆ど知られることのなかった場所です。
以前、Wonder+Graphicsさんの記事 http://monochromeyears.blog.fc2.com/blog-entry-75.html にも登場しています。
さすがはWonder+Graphicsさんです。抜け目のないロケハンで、いい感じの海とD51を撮られています。
今も素晴らしい眺めですが、昔に比べて素朴さが無くなってしまったのが、ちょっと残念です。
前日の嵐で抜けるような天気になりラッキーでした。この時期の俯瞰はもやもやで四苦八苦ですからね。
復活蒸気は、山線ばかりで、山あり谷ありの俯瞰になってしまいますが、偶には海岸の蒸気俯瞰も取ってみたいものです。
もし、山陰線に蒸気が走ることになったら是非行ってみてください。

コメントありがとうございます。
  1. 2016/06/09(木) 22:12:35 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

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Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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