駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

青葉の山陰線を往く その8 モノクロームの回想

山陰の日本海の海色はどこまでも美しい
それでも、モノクロームの山陰がどうしても懐かしい

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2016年4月 山陰本線 小田―田儀

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旧作のレタッチ

現役蒸気時代に、何度か訪れた山陰線だが、当時カラー写真はあまり撮らなかった。カラーが高価であったこともあるが、モノクロで撮ることを当たり前のように考えていた。現像、引き伸ばしなどの一連の作業を自分でこなすのも面白かった。それに、モノクロームが好きだったことは確かだ。いや、今だって好きだ。時々、フィルムカメラのFシリーズを引っ張り出して、モノクロ撮影してみたいと思うが、思うだけで復活させたことはない。フィルムのような味わいがあるかは些か疑問だが、デジタルはカラーもモノクロも自在だ。今回は、昔に帰ってモノクロームの山陰線にしてみた。

出雲市からまた非電化となった山陰線は、小田で日本海に再開する。田儀、波根、久手、大田市、静間、五十猛、仁万、馬路と懐かしい駅名が続く。ご紹介する小田―田儀間は、以前に比べて開けた感じがする。国道が立派になり、小田駅近くの国道9号線には道の駅「キララ多岐」ができており、結構な人出だ。列車の背景の風車は、キララトゥーリマキ風力発電所のものだ。キララというだけあって、鄙びたところだったというのは、記憶の中だけだった。今回は諸事情で、波根や五十猛は撮ることができなかったが、次回のお楽しむということにしておこう。

実は、一枚目の画の色調が、どう調整してもしっくりいかない。記憶の中の色と違うのだ。こういうことはよくあることで、どこかで妥協するか、無彩色にしてしまうしかない。試しにモノクロにしてみると、ぐっとイメージに近づいた。調子に乗って、タラコのキハ40も、黄色顔のキハ187もモノクロにしてみると、何となく昔の山陰線に戻ったような気がしてきた。松の木が点在していたこの区間は、昔こんな感じだったような気がする。


写真を張り替えました
大木茂さんからのアドバイスで、4画ともレタッチをやり直しました。モノクロームの達人から頂いた的確なご指摘に、ただただ感服するばかりです。あまりの酷さに見るに堪えなかったのでしょう。自分でも努力不足を猛省しております。モノクロームを侮ることなかれ。色彩が無い分、より繊細さと大胆さが求められる写真世界です。いつまでたっても勉強だなとつくづく思いました。少しはマシになったでしょうか。皆さんのご参考のため、1枚目の旧作も残しておきますので、比較してみてください。
大木さん、ありがとうございました。


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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2016/05/26(木) 00:30:00|
  2. 山陰本線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

モノクローム

こあらま様
初めて書込みをさせていただきます。
21日の土曜日に小淵沢でお会いした澤村です。
当日はありがとうございました。
私は気が向くとモノクロフィルムを詰めてスナップ的な撮影を試みているのですが、歩留の悪さに実力のなさを痛感しています。
21日の写真を私のブログにアップし始めましたので、ご笑覧いただければ幸いです。
今後もよろしくお願いいたします。
  1. 2016/05/27(金) 06:57:42 |
  2. URL |
  3. 澤村 #ihZJGhow
  4. [ 編集 ]

夕日の大カーブ

澤村さま、

先日は色々とありがとうございました。
あの日は、もう少し空が焼けるかと思いましたが、期待通りにはなかなか行きませんね。
アップされた写真を拝見しましたが、朝からすっきりとした好天だったようで、素晴らしい水鏡です。
あの日のラストショットのアップをお待ちしています。こちらも、折を見てアップします。実は2シーン撮っています。

そうですか。モノクロフィルムをやられてますか。私は一度楽してしまうと戻れないって感じです。
それと、予定通り只見には行ってきましたが、人の多さと、暑さには参ってしまいました。こちらも近くアップします。

今後ともよろしくお願いいたします。
  1. 2016/05/27(金) 22:54:41 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

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プロフィール

こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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拙ブログに掲載する写真、記事に関する著作権は放棄しておりませんので、無断使用、転載等はお控えください。

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