駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

西城の街並

戦国時代の城下町は、中国山地の懐で生き続けていた
朝日を受けて、西城川の川面が輝いた

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2016年4月 芸備線 備後西城

芸備線には備後落合を挟んで東城と備後西城という駅がある。南北朝時代に奴可郡を東西に分けることから東条、西条とされたことに始まり、戦国時代の備後国の有力国人であった宮氏が東西に築いた五本竹城と大富山城という二つの城に因み、東城と西城に改められた。その起源よろしく、二つの町には今も城下町の情緒が残っている。ともに一時は和鉄の生産で栄えたが、その後は芸備線の開通にも拘わらず、衰退の一途だ。

ここ西城は、江の川の支流である西城川沿いに、旧市街の古い家並みがあるが、建物は意外と新しく大正から昭和期のものだ。こういう風景は西日本、特に中国地方で見られるもので、歴史のある地域だけが醸し出せる佇まいだ。一方、鉄道写真屋としてのこの町の見所は、何といっても古い街並みと西城川を芸備線が鉄橋で渡るシーンだ。今回の旅で、かなり楽しみにしていた場所で、一度は自分の目で確かめたいと思っていた眺めだ。

ただ、前回の道後山ほどではないが、こちらも1日6往復と列車は多くはない。朝日のギラリと夕日のシルエットに的を定めたが、山間のため、ビジターには日の出と日没の時刻を予想するのが難しい。とはいえ、列車の選択の余地などなく、どちらも狙い目は1列車で、撮り直しのきかない一発勝負となった。今回は朝の部のご紹介だが、天候も味方してくれ、まあ成功と言っていいだろう。時には、ステンレス車も役に立つことがある。


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  1. 2016/05/20(金) 00:21:33|
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こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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