駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

長門峡の朝

山霧が漂う早朝の街道をキハが足早に登ってきた
まもなく蒸気ファンがやまぐち号を求めて詰めかけるはずだ

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2016年4月 山口線 長門峡

ここでちょっと山陰線を中断して山口線を覗いてみよう。現役蒸気時代に一度だけ訪れたことのある路線だ。現役末期は津和野のD51の路線だったが、SL全廃3年半後の1979年にC571で復活蒸気の運行を開始している。復活蒸気ファンの皆さんのテリトリーなので、多くの秀作が発表されている。今回は広く浅くの旅なので、篠目、長門峡、徳佐辺りがどうなったかを見届けて、さらっと通り過ぎることにした。次回は、蒸気の走らない津和野-益田間なども探ってみたい。

この日はやまぐち号の運転日だが、C57が長門峡にやって来るのは正午で、蒸気ファンの活動にはまだ早い。早朝にキハにカメラを向けているのは小生ぐらいのものだ。視界の良い晴天の朝だったが、列車が現れる時間になり山霧が降りて来た。お蔭で霧に滲む前照灯を撮ることが出来たが、この直後、辺りがホワイトアウト状態になり、危ないところだった。霧は直ぐに晴れて、新緑のきれいな朝の山間風景に戻った。何時だって気まぐれな天気には冷や冷やさせられるものだ。

名勝「長門峡」は、山口線の長門峡駅から山間に少し分け入ったところにあり、12km程の阿武川の渓谷を指す。駅から谷間の遊歩道を辿って行くと、渓谷の中程に長門峡温泉がある。温泉で新緑でも愛でながらゆっくり湯にでもつかり、やまぐち号を撮るのもいいかもしれないが、撮影貧乏性の身にはその日は遠いかもしれない。鉄道写真は思いのほか忙しいものだ。灯や朝夕のゴールデンタイムを捨てるつもりなら、のんびりできるかもしれないが、精神衛生上それは無理な話だ。


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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2016/05/08(日) 00:30:08|
  2. 山口線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

自然の息吹と共に

分かります。寝坊・温泉の誘惑に負けず、線路際に立ってしまう訳を。
どちらも朝の空気感が気持ちいいですね。
真昼間のベタ光線のSLだけ撮ってそそくさと引き揚げるのも勝手ですから、何も言わない事にしましょう。
お蔭で自然の息吹と共に在る美しき鉄道を、誰に邪魔される事も無く独占出来るのですから。

  1. 2016/05/09(月) 21:55:56 |
  2. URL |
  3. 風太郎 #ORZvdv76
  4. [ 編集 ]

光と影

風太郎さん、

風景写真でも山岳写真でも、朝夕が勝負というのは当たり前ですから、この分野でも同じことですよね。
温泉旅館でゆっくりの誘惑はありますが、結局は後悔になってしまうので、撮る時は腹を据えるようにしています。
朝夕の印象的な陰影や空気感に魅せられているからこそ、こういうことが続けられるんでしょう。

趣味ですから、人夫々色々な取り組みがあるのは当然だと思います。
車両特異性の高い方は、それなりにその車両に惚れ込んでいるんですから、その姿があることが必須なのでしょう。
復活蒸気や凸型DDの場合は運行が少ないので、いい画をものにするのは大変だと思います。
周りの景色や人間模様には全く興味がない車両撮り専門の方も多いようですが、こちらは完全に別世界です。
一口に鉄道写真といっても、バリエーションが広いということでしょう。
ただ、特定の列車にだけ反応する方々が多い方が、こちらとしてはやり易いことは確かです。
  1. 2016/05/10(火) 01:17:48 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

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こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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