駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

会津坂下の朝

会津坂下の朝はC11の客レの交換で賑わう。
列車が近在から多くの勤め人や生徒を運んでくる。どこにでもあった昭和の町の朝の風景だ。

02530F16.jpg
1972年7月 只見線 会津坂下

会津坂下町は会津盆地の西に位置する人口16,000程の町だ。町内には阿賀野川と只見川が流れ、その木造駅舎は東北の駅百選に選ばれている。1971年の六十里越開通の前は、会津側は会津只見線、越後側を只見線と呼んでいた。どちらにもC11が走っていた。ただ、この町の人口は21,000と今より5,000人も多かった。

さて、朝の会津坂下駅だが、8時半にC11牽引の上り424レと下り423レがこの駅で交換する。坂下には二つの高校があり、近在からたくさんの生徒たちがこの列車で通学して来る。通勤客も結構な数だった。この画には、乗客以外にも、手荷物をリヤカーで運ぶ駅員や腕木信号の操作役らしき職員も見られ、駅の賑わいが伝わって来る。

この列車交換を、2カ月後に反対側から乗客を主体に撮った大木茂さんの作品がある。写真集「汽罐車」に収載されているが、現在大木さんのHPの「2015年カレンダー」をクリックすると10月分として見ることが出来る。乗客の多さと、昭和の人々の風体を垣間見ることが出来る一枚だ。同じ交換風景を両方向から眺められるのは面白い。が、それにしても大木さんの画は凄い。哀しいかな、迫力がまるで違う。小生もこの交換に目を付けたところまでは良かったが、夏休みで生徒がいなかったという言い訳は、あまりにも空しい。発車も撮りたいという貧乏心がいけなかった。せめて立ち並ぶ木の電柱と給水塔でも愛でて頂ければと思う。

スポンサーサイト
  1. 2015/02/02(月) 01:16:32|
  2. 只見線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
<<人気者 | ホーム | ヘッドライト・テールライト>>

コメント

大木さんのは

1972/9撮影ですから、新学期になってからの
撮影ですね。大木さんは大学卒業後です。
こあらまさんの方が先に撮影されてますよっ。

ちなみに、大木さんの写真には給水タンクの
足らしきものがわずかに写り込んでますね。

私はこの駅名を長いこと「さかした」だと
思ってました・・・。
  1. 2015/02/02(月) 22:08:21 |
  2. URL |
  3. マイオ #pcU4xDNY
  4. [ 編集 ]

通学の学童・生徒を撮りたかった

マイオさん、コメントありがとうございます。

大木さんの2015年カレンダーのCDも貰ったんですが、12ヶ月のうち、3ヶ月に学童・生徒が写っています。我々の世代は、そもそも自分たちが生徒だったわけで、ずる休みでもしない限り、そんなの撮れるわけがないですよね。大木さんの世代がちょっと羨ましいです。写真展の時に、ご本人とそんな話もしました。

この「ばんげ」も難読ですね。国鉄時代は駅名表示がひらがな中心だったので、読み方を間違って覚えていると、思わぬ失態となることも。小生は目的の駅を通り過ぎてしまいそうになったことも。予習はしっかりやらないといけませんね。
  1. 2015/02/03(火) 00:45:15 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

いい画です

当時は客レもC11が牽いていたんですね。
くろくまの出向いた折には貨物だけになってました。
やはり、どうせ行くなら北海道か九州だと思ってましたから
近場は小海線もそうですが、あまり撮影してません。

さまざまなストラクチャー、重く語ってくれてます。
  1. 2015/02/03(火) 12:51:33 |
  2. URL |
  3. くろくま #uRLT.2RM
  4. [ 編集 ]

続・西若松の無念

くろくまさん、いつもありがたいご感想をいただき、ありがとうございます。

小生は、単独で九州や北海道に、当たり前のようにして行けるようになる前の少しの期間、夜行日帰りをやっていました。宿に泊まる金はないし、無宿でほっつき歩く度胸もなかった頃ですね。

夜行日帰りですと、小海線、飯山線、中央西線、会津線、日中線、米坂線、無理をすれば関西線や羽越線なんかに行けました。その後は、九州、北海道の行き帰りに寄るというパターンになりましたが、無煙化との追っかけっこでした。

昨年9月に、くろくまさんの「福島・会津磐梯ミニ周遊券」の話題の際に、「西若松の無念」というコメントをお送りしましたが、その無念はこの後に起きました。この日、只見線の奥地に入らなかったのは、午後に滝ノ原線に向かうためでした。そして西若松で熟睡。滝ノ原線はぶっ飛びました。何度思い出しても無念。
  1. 2015/02/03(火) 22:28:38 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://koarama101.blog.fc2.com/tb.php/25-a7314385
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

著作権について

拙ブログに掲載する写真、記事に関する著作権は放棄しておりませんので、無断使用、転載等はお控えください。

なお、拙ブログへのリンクは自由です。

最新記事

最新コメント

リンク

月別アーカイブ

最新トラックバック

カテゴリ

小海線 (109)
飯山線 (20)
宗谷本線 (13)
天北線 (1)
興浜北線 (1)
深名線 (1)
石北本線 (7)
渚滑線 (2)
湧網線 (1)
相生線 (3)
釧網本線 (3)
根室本線 (2)
池北線 (1)
広尾線 (2)
留萌本線 (8)
札沼線 (1)
函館本線 (38)
室蘭本線 (8)
千歳線 (1)
日高本線 (3)
江差線 (11)
大湊線 (6)
津軽鉄道 (2)
五能線 (5)
八戸線 (3)
花輪線 (1)
三陸鉄道 (2)
釜石線 (8)
秋田内陸縦貫鉄道 (5)
由利高原鉄道 (2)
米坂線 (4)
磐越西線 (2)
日中線 (3)
只見線 (47)
真岡鐡道 (14)
東北本線 (1)
総武本線 (1)
中央東線 (3)
東海道本線 (2)
八高線 (11)
秩父鉄道 (7)
西武池袋線 (1)
西武山口線 (1)
江ノ島電鉄 (10)
箱根登山鉄道 (3)
御殿場線 (2)
岳南電車 (6)
中央西線 (1)
関西本線 (2)
宮津線 (1)
山陰本線 (31)
播但線 (1)
姫新線 (3)
津山線 (1)
芸備線 (6)
木次線 (1)
三江線 (3)
山口線 (5)
日豊本線 (14)
筑豊本線 (9)
日田彦山線 (2)
伊田線 (1)
後藤寺線 (1)
田川線 (2)
唐津線 (3)
松浦線 (3)
佐世保線 (1)
大村線 (1)
長崎本線 (2)
島原鉄道 (1)
久大本線 (4)
豊肥本線 (3)
高森線 (2)
肥薩線 (18)
くま川鉄道 (1)
日南線 (3)
宮之城線 (1)
指宿枕崎線 (2)
写真集・書籍 (4)
鉄道模型 (1)
ご挨拶 (0)
はじめまして (3)
未分類 (0)
陸羽西線 (1)

写真に写った方々へ

鉄道は人を運び、人に見送られ、人に支えられています。時として人が主役になります。

撮影の際には、なるべくご了解を頂くようにはしておりますが、そうできない場合もあります。写った方々と見る方々が不快に思われないようなものに限っていますが、ご本人やそのご関係者の方で、掲載に不都合がある場合には、メールでご連絡ください。 また、登場する鉄道員の方をご存知でしたら、差し支えがなければご紹介ください。

こあらまへのメール

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

ご来場者累計

RSSリンクの表示

QRコード

QR