駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

とびっきりの青空Ⅳ 下校の時間

その駅からは故郷の山の浅間嶺と、遠くに八ヶ岳も眺めることができる
生徒たちの下校の時間となり、とびっきりの青空も終わろうとしていた

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2016年2月 小海線

地方では、大人の移動の多くが自家用車に依っている。各家庭には、大人の人数+1台の自動車があるのが一般的だ。プラス1台は軽トラとなる。農家では軽トラは必需品だが、何かと重宝するので、農家でなくても結構お持ちだ。お父さんの車は、家族でのお出掛けも想定した普通車。残りは軽というケースが多い。街を走っているのは、多くが足代わりの軽だ。都会のレジャー用の普通車1台というのとは、大分事情が異なる。軽の自動車税が安過ぎると、昨年4月の新規登録分から増税されたが、それでも1万円ちょっとだ。地方の事情を考慮した税額だろうが、都会からは恨み節が聞こえてきそうだ。

そうなると、ローカル線の重要な乗客は、車を運転できない通学の高校生ということになる。そのため、朝夕の列車が通学時間帯に設定されている場合が多くなる。通勤の場合は、高校生のように規則的に帰宅できるとは限らないので、列車本数が少ないと、すぐに敬遠されてしまい、乗客の減少と列車本数の削減の負の連鎖で、廃線へと追い込まれていく。並行して走る立派な国道には、はるかに多くの本数の路線バスが走っていたりする。

さて、ここ佐久地方を走る小海線は、比較的恵まれたローカル線だ。小諸方面への通勤客が多く、中込-小諸間は、20往復を越える本数が設定されていて、朝晩には混雑する列車もある。この駅の傍には、県立の養護学校があり、多くの生徒はスクールバスでの送迎となるが、列車通学が出来る生徒は小海線を利用している。下校時間になったようで、生徒がポツポツとやって来た。とびっきりの青空に輝く浅間嶺をバックに上り列車が到着した。生徒たちの若々しさの余韻を残して、列車は去って行った。


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  1. 2016/03/23(水) 01:16:31|
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こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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