駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

D51在りし日の肥薩線山線

日本三大車窓は、何れもD51が奮闘する難所だった
小生が辛うじてその走りを見ることができたのが、この肥薩線山線だ

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1971年7月 肥薩線 吉松機関区

年明けに大木茂さんのサイトが更新され、新たに「肥薩線矢岳越え・真幸」が掲載された。前回の大畑と同様に力の籠った構成だ。今回は小生も関連する肥薩線の画を何枚か掲載することにしよう。といっても、大急ぎで手を入れた、前菜にもならないようなものばかりなので、予めご了承の程を。
ちなみに、イカロス出版の蒸気機関車EXの最新号の巻頭グラビアにも大木さんの作品が載っているが、久しぶりに拝見したカラー作品も新鮮だ。

まずは、吉松機関区で給水中の山線用重装備のD511151の形式写真的なものだ。機関区内の眺めにしては、風情があるのではないかと密かに思っている。山線の古武士のイメージがお伝えできれば嬉しいところだ。


小生が肥薩線を訪れたのは、写真を始めて何年も経っていない時だった。家にあった親父のペトリの距離計連動式カメラと、やっと手に入れたニコマートとレンズメーカーのズームレンズが1本、そしてスリックの三脚が、機材の全てだった。
この後、ニコンFをゲットしてからは、単焦点のニッコールを買い足していくことになるが、結果的にボディはF、F2、F3と変遷し、ニッコールは十数本となった。最後のフィルムカメラとなったF3は、主にマイクロレンズでの、高山植物の撮影に用いていた。

一度手にしたカメラとレンズは手放さないたちなので、現役を退いたボディも全て動態保存している。殆ど使わなかったFのPhotomic Finder だけは怪しいが、スナップ用のFE2やFM2も含め、他は全て完動状態だ。単焦点レンズは、一部を除き殆どが今でも現役だ。
これとは別に、マミヤのブローニー版の系譜もあるが、こちらは風景や山岳用で、鉄道写真にはあまり使っていない。

というわけで、肥薩線の頃は小生の草創期ということで、取り留めのない構図に甘いピント、外しっ放しのシャッターチャンスに手ブレと、まともな画がないのが実情だ。
おまけに近年、本腰を入れてスキャンを始めようという直前になって、ビネガーシンドロームの発症という大惨事に見舞われてしまった。そのフィルムの画像を、死の淵から救出する手立てを色々と考案したものだから、スキャンとフィルムの延命の腕にはちょっとだけ自負がある。初めからコダックにしておけば、こんな苦労はなかったと思われるが、初心者にはPlus-XやTri-Xだのを使うことなど、まだまだ考えが及ばなかった。

撮影機材やスキャンのことを話し出したら限がないので、今回は、ここまでにしておこう。


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1971年7月 肥薩線 真幸 スイッチバックを登る

この画は、真幸駅のホームからスイッチバック線を登って行く列車を見上げたものだが、真幸駅で最も印象的な場面だと感じる旅人目線のアングルだ。漂う本務機の黒煙と夏草の息吹から、真幸で過ごした素晴らしい時間を思い出さずにはいられない。

後補機を務めるD51170は矢岳駅の人吉市SL展示館で静態保存されているが、人吉市が中心となって復活運動を始めるという記事を何年か前に目にしたが、その後どうなったのだろうか。


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1971年7月 肥薩線 真幸 スイッチバックを降る


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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2016/01/07(木) 01:30:42|
  2. 肥薩線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<車掌のいる交換風景 | ホーム | 帰り路のC12>>

コメント

期待してます

大木さんの真幸の記事と写真、よかったですね~。
こあらまさんの肥薩線シリーズも、期待しております!
それに撮影機材やスキャンの話も興味津々です。ぜひお願いします。
  1. 2016/01/07(木) 23:36:04 |
  2. URL |
  3. ぜっきあいず #djaKVQjc
  4. [ 編集 ]

老体に鞭打って

ぜっきあいずさん、こんばんは。

このところ、現役蒸気絡みのブログが少々お寒い状態になってきました。寂しい次第です。
こういうものも流行り廃りがあるんでしょうね。皆さん、そろそろ疲れやすい年頃になってきたし。
次の世代がいないのですから、段々に廃れていくんでしょう。無煙化40年というのは、そんな節目のような気もします。

そんな中、ぜっきあいずさんは、色々と話題作りをされ、業界に貢献されていますよね。
「銀『塩』鐵道の夜」は、写真もさることながら、書き物が面白いので拝読させてもらっています。
やはり、「記事」というくらいですから、読み物としても楽しめるに越したことはありません。

小生も隔日更新がちょっと体に応えることがありますが、今のところ何とか持ちこたえています。
ご期待に副えるかは分かりませんが、今暫く、ぜっきあいずさんを見習って、物書きに励みたいと思います。

今年もよろしくお願いします。
  1. 2016/01/08(金) 20:24:30 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

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こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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