駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

雪解けの道 緋牛内

雪解けの季節が始まり、道東の雪原の一本道にも土が見えだした
視界の先に真っ直ぐに伸びる道は、遠い記憶へと続いているのかもしれない 

1062816A.jpg
1975年3月 石北本線 緋牛内

何故か、予期せぬ「或る日の石北本線」の展開たが、成り行き任せでもう少しお付き合いを。時間を遡って、或る日の緋牛内に戻った。この朝、緋牛内には1527レ「大雪くずれ」でやって来た。

この大雪くずれは、日が短い厳冬期は、6時台の緋牛内ではまだ日が明けやらぬ時間になってしまうが、大分春が近くなったこの時期になると、走行写真にも充分な明るさになってくる。乗って来た列車を撮るのだから、発車シーンと後追いしか手はないが、好き者にとっては手は抜けない。

駅のすぐ横を真っ直ぐに伸びる一本の未舗装の農道と、作業小屋らしきものが目に入った。発車シーンを後追いで狙った後に大急ぎで駆けつけるが、中型蒸気のC58にはさすがにスハ級10両は重い。黒煙を吐いて懸命に加速しようとするが、なかなか速度は上がらない。調度よい距離感で、大雪くずれの寝台急行編成と、最後のC58の奮闘ぶりが、無事にフィルムに焼き付けられた。

まだ、積雪はかなりの深さだが、道の地面が現れだした。見慣れてしまった春浅き道東の風景だが、この年の春本番となる頃、この地のC58は消えていった。


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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2015/12/18(金) 00:44:14|
  2. 石北本線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

遠い汽笛

緋牛内、こう撮りましたか。
春まだ遠い3月の北海道。
あのころの空気が伝わってくるような「大雪くずれ」のたなびく煙。
さりゆくカマとは対称的に、新しい時代に続くかのように雪を切り開いた小径。
あのころは、こんな構図を思いもつきもしませんでした。さすがですね。
このため、私の画は、ホームから見送っただけ。
http://makobei2008.blog82.fc2.com/blog-entry-414.html
こあらまさんが撮影されたⅠ年前の風景です。
こうして改めて写真をながめていると、無性にあの頃に戻ってみたくなるこのごろです。
  1. 2015/12/18(金) 23:44:30 |
  2. URL |
  3. まこべえ #2XsKFzVg
  4. [ 編集 ]

あの日に帰りたい

まこべえさん、

まこべえさんも、大雪くずれを緋牛内で降りられたことがありましたか。
追憶の鉄路は全部拝見したはずですが、よく見るとこれは確かに大雪編成ですね。
何で緋牛内にしたのか全く思いだせないのですが、何となく北海道的な地名だったからでしょうか。
まこべえさんの時は、随分と軽々と引き出せているような感じです。それに雪も少ないです。
早春っぽい明るい感じの画ですね。駅員と左手の小屋がポイントでしょうか。旅情のある好きな写真です。
小生の場合、この時の渡道では、その土地の生活感を撮るのが目標でしたから、こんな画になりました。
コメントも読んでみましたが、ひぐまさんが後ろの丘に目をつけられていますね。最初の緋牛内がここからです。
素晴らしい眺望でしたから、この丘から今度はキハを狙おうかなんて、画策しています。
特に雪の北海道の現役を見ると、あの日の北海道に帰りたくなります。
そこには復活蒸気では満たされない生活の中の汽車がいたし、何よりも僕らの青春がありましたからね。
  1. 2015/12/19(土) 00:50:05 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

素晴らしい

下車してからこんな作品が生まれるなら、
思いっきり走りますよ(笑)

道床が目立ってくる春は苦手な被写体でしたが
この路を観ているとあのときのジャリジャリ感が甦ります。

立派な長編成と力強い黒煙、、、
何よりも左手の作業小屋による引き締め方に痺れる作品です。
  1. 2015/12/20(日) 11:43:54 |
  2. URL |
  3. くろくま #uRLT.2RM
  4. [ 編集 ]

雪解け道は紙一重

くろくまさん、体調はどうですか。

雪国にお住まいの方は、道床が見えてくるのに春を感じるようです。
ですから、何としても外せない題材であることは確かですが、街も車も長靴も一番汚くなる時期ですからね。
雪解けの道は、風情があるのか、ただただ汚いのか、紙一重です。難しいところです。
そこで、小屋の登場ということになります。少し悪知恵がついてきたってことでしょうか。

この頃やっとどんなものが撮りたいか少し見えて来たのですが、時間切れになってしまいました。
皆さんも、発展途上の最中にブチって感じでしょうから、悔しさは一緒でしょうね。
ただ、今の画はどうかというと、疑問符ばかりですね。ちょっと、その後の修業が足りないようで・・・。

いやいや、くろくまさん、走るのは今となっては大変ですよ。
マラソンや駅伝の選手の体がどうなっているのか不思議なくらいです。
昔は逃げ足には自信があったんですけどね。(笑)
  1. 2015/12/21(月) 01:38:25 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

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こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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