駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

常紋への道 縞模様

D51の吐き出す黒煙が、無風の空に軌跡を描く
辿り着いた山頂には、現役蒸気時代の屈指の絶景が広がっていた

1023616R.jpg
1975年3月 石北本線 金華―常紋

朝の緋牛内のお手軽俯瞰の後、無事に常紋の三角山の頂上に到着した。天候は予想通り上々で視界もいい。数本のキハが通り過ぎた後、本命のD51貨物が金華から登ってきた。たった5両の2軸貨車だが、歩みは遅く結構な煙を出している。列車が視界から消える頃には、構えていた3台のカメラのフィルムは殆んど残っていなかった。

現役蒸気時代には、この通称「三角山」は誰もが知っている名撮影地だった。こんな場所だから、天候に阻まれて泣く泣く断念された方も多いはずだ。冬場の天候を見誤ると、遭難の危険もあった。それだけに、絶景ともいえる眺めはファンを魅了し続けた。

そんな三角山も、どう言う訳か、無煙化とともに忘れ去られていった。その後のDD51の石北貨物に登場することはない。どうも煙の無い列車には、危険を冒してまで登るほどの場所ではないということだろう。

今回は、定番の絶景ではない、直下を狙ったものとした。天然か人工かは分からないが、等高線に沿った縞模様の植生が面白い。


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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2015/12/10(木) 01:59:08|
  2. 石北本線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

素晴らしいパノラマですね。しかも現役蒸気!

ご無沙汰しておりました。
ここはおっしゃるとおり、初めて見たアングルです。画面から察するに、木々の成長とともに没してしまったのかもしれませんね。
今だと難なくデジタルカメラで数百カット、追いながら撮影することができるのでしょうけど、フィルムだとせいぜい1本ですよね。私もフィルム時代は1日3本、100カットだったカット数が、最近では最低でも500ですから...。不要なカットを量産しているだけのような気もしますけどね~。(笑)
  1. 2015/12/11(金) 07:30:44 |
  2. URL |
  3. 山岡山 #xCEEU8KE
  4. [ 編集 ]

消えた名所

山岡山さま、お久しぶりです。

確かにフィルム時代に比べてシャッターを切る回数は、飛躍的に伸びました。特に人物の時は多いです。
後から消せばいいんだなんて、気軽に駄作を量産してしまうと後が大変です。
貧乏性ですから、撮る以上に消すことには勇気が要ります。かくして、ハードディスクが次々に増える結果になっています。
ただ、これば駄目だと思っていた画が、時間をおいて復活することも度々ですから、話は厄介です。
まあ、いくら撮ったとしてもフィルムのような出費にはなりませんから、必要悪と思っています。(笑)

やはりこの場所はご存じないですか。リンクさせてもらっている凸型DD俯瞰の権威もご存じありませんでしたから、完全に消え去ったようです。
確かに、DDを撮るなら、安全な道(?)がある瀬戸瀬俯瞰の方がいいかもしれませんね。ここもいいと思いますが・・・。

先日、「鉄人会写真展」を観てきましたが、広電の作品の前に、山岡山さまのお祝いの品が飾られていました。
実は、小学校時代に一緒に蒸気撮影を始めたのが、鉄人会のB氏でして、このところ疎遠になっていたので、ちょっと覗いてみた次第です。
突然出掛けたので彼には合えず仕舞いで残念でした。
  1. 2015/12/11(金) 19:10:23 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

この画角は初めて

山岡山さんも仰ってますが、私も初めて見ます。
時代としては常紋の最末期のようですから、
貨物が下手に長いと後押しにDE10が付いて
しまうんですよね。
  1. 2015/12/11(金) 22:12:04 |
  2. URL |
  3. マイオ #pcU4xDNY
  4. [ 編集 ]

三角山の大パノラマ

マイオさん、コメントありがとうございます。

三角山のパノラマはなかなか線路端からは想像がつかない絶景です。
よくご覧になるのは、金華からのSカーブの画です。その後、三角山の直下を通ります。この画です。
この画の右側だったと思いますが登り口があります。以前アンギュロンさんが言ってましたが、15分では全然登れません。
ただ、皆さん定番のアングルで満足してしまうのか、そこから先をあまり撮りません。
この頃、蒸気は前から撮るものだという固定概念が強かったのでは。
さらに、常紋寄りにある保線小屋らしき建物の横を通り、その先のカーブで山の端に消えます。
この最後の後追いが、小生としてはお気に入りです。昔から好き者でしたから。
つまり、何キロにも渡ってD51の雄姿が眺められ、好き者であれば最低3つのアングルで狙えたわけです。画は機会を見てアップしていきます。

補機のことは次回の記事です。あまり先回りしないでくださいね。(笑)
  1. 2015/12/12(土) 00:06:07 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

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こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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