駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

秋色只見線 第11話 光と影

何時見ても飽きることのない只見川と大志集落の眺めだ
川口発車の力走はここまでは続かない 静かな後ろ姿を見送った

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2015年10月 只見線 会津川口

誰がこんな場所からの撮影を思いついたのか、世の中には俯瞰の鬼がおられるようだ。ただ、この場所は鉄塔の足元で、おまけに粗末ながら車道まであり、まだまだ序の口だ。鉄塔には必ず点検用の小道が付けられている。線路から見える手頃な鉄塔を探して、アプローチの小道さえ探し出してしまえば着いたようなものだ。
鉄塔がない場合、道なき斜面を行くことになるが、ザイルが要るようなところに登られている方もいる。撮り鉄の遭難や滑落死というのは聞かないが、その執念とパワーは凄いものだ。我が家には、山で使わなくなったザイルやハーケン、アイスピッケルなどもしまってあるが、さすがにもう使う機会はないだろう。

この日は午前中がいい天気だったので、この場所に登ってみたが、無情にも雲に覆われてしまった。本当は天気の良くない時こそ写真屋の腕の見せ所なのだが、日が陰ると何となく気落ちしてしまうのは、何時まで経っても未熟だということだ。
雲の間から差し込んだ光線が、サーチライトのように大志集落を走っていく。こういう時に列車が通過してくれるとありがたいが、そこまでのツキはなかった。こんな場所での後追いは、かなりの好き者だけがやることだ。鉄塔下に流れる時間はどこまでも静かだった。


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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2015/11/24(火) 01:00:12|
  2. 只見線
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  4. | コメント:4
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コメント

この場所は

真島満秀さんの作品にも登場しており、
かなり有名撮影地だと思います。
このすぐ近くに川口発車を撮る場所があり、
そちらも段々と知られてきました。
ちなみに、試運転期間は林道工事中でそちらには
入れなかったようです。
ここは晴れても曇っても、趣のある場所だと
思います。
  1. 2015/11/24(火) 21:34:39 |
  2. URL |
  3. マイオ #pcU4xDNY
  4. [ 編集 ]

大志俯瞰三昧

マイオさん、コメントありがとうございます。

ここも完全にポピュラーな場所になりましたね。川口発進の画もたまに見ます。
時々日が出るような天候のときは、冷や冷やものですね。結局、蒸気は川の照り返しで何とかしましたが、キハは完全にベタでした。
ただ、小生的には、この場所は、晴天よりも日がない方がしっとりしていて好きです。
今回は返しの最初は、上井草が2回、ここが1回で、3日とも大志俯瞰になってしまいました。
水沼界隈にも登りたかったのですが、次回のお楽しみです。
俯瞰の後追いだと、トレインマークがついていないのを全然生かせませんね。
  1. 2015/11/25(水) 00:28:44 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

俯瞰の醍醐味

かなりな好き者の一人としては、この風景は先般の只見線訪問で是非とも見たかった場所の一つでした。
あいにくの天候だったため、残念ながら次の機会へとお預けになりましたが・・・

かつてある撮影地で、鉄道雑誌の写真コンテストで名前を何度も拝見する方とお話をする機会がありました。
雑誌の写真は線路近傍ばかりでしたので「俯瞰はしないのですか」と尋ねたところ、「誰が撮っても同じような写真になる俯瞰はあまりやらない」と言われ、妙に感心したことを覚えています。
でもやはり俯瞰はやめられないのです。
下界の喧騒から離れ、こんな風景を眺めながらのんびりと待つ。
そして時には雲の行方をハラハラしながら待つのもまたよし。
ヘロヘロになって登ってきた苦労が報われればもう言う事なしです。
  1. 2015/11/25(水) 21:55:15 |
  2. URL |
  3. 高辻烏丸 #-
  4. [ 編集 ]

高みの見物

高辻烏丸さん、

そうでした。高辻さんも小生と同じかなりの好き者でしたね。次回は是非、大場所の後追い俯瞰をお楽しみください。
天気が悪かったのは、試運転二日目でした。小生も二日目はこの場所を予定していましたが、ガスでやめました。
もし、悪天候でなければ、高辻さんと好き者同士で、後追いを楽しめたかもしれません。大変残念です。
そこで、アプローチが楽な上井草から大志を狙いましたが、発車少し前にガスが晴れて、まずまずの眺めでした。
この日ここに登っていれば、ガスが漂う結構面白い画が撮れたかもしれません。ちょっと後悔です。

確かに俯瞰の場合、ともすれば似たようなアングルになってしまい、誰が撮っても同じということになりかねません。
この記事の2番目の画は、よく見掛ける、そういうアングルではないでしょうか。単独ではちょっと辛い画です。
ですから、気象条件や光線状態、季節感などに個性を出すことになります。そういう意味で、二日目は良かったかもしれません。
高辻さんの場合には、大胆なアングルの才もお持ちですから、どんな時でも対応可能でしょうね。
小生も俯瞰は嫌いじゃありません。待ち時間の爽快感は線路際では味わえないものです。それと、メタボ対策にも役立ちますしね。(笑)
  1. 2015/11/26(木) 00:53:38 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

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こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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