駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

DE10 金子を行く

この八高線の石灰列車は、数ヶ月前まで大宮機関区のキューロクのスジだった。
とうとう無煙化の使者がやってきた。この後、DD51が姿を現すことになる。

0030416.jpg
1970年2月 八高線 金子

この写真は小生が撮ったDE10の初の走行画だ。このDE10は大宮に配置されたSG非搭載の入換、貨物用の500番台だ。まだ、生まれて1歳に満たない出来立てほやほやの原形機だ。DE10はやはりこの角度が一番だ。
確かに無煙化のために造られたのがDD51であり、DE10だ。しかし、蒸気が無くなったのは凸形DDのせいではない。時代の流れだ。今や、DE10もDD51も絶滅危惧種となった。最後の活躍を温かく見守ってあげようではないか。小生は国鉄色の気動車とDE10は特に好きだ。手当たり次第に撮っておけばよかった。後悔先に立たないものだ。今では真岡鉄道のDE10は蒸気以上に本気撮りだ。

さて、DE10の次に見ていただきたいのは建売と思しき3軒の住宅だ。当時の東京近郊の典型的な戸建住宅といっていい。手前2軒は下見板張りの壁に、切妻瓦葺きの屋根、内部の間取りも容易に想像がつく。子供の転落防止か、丸太の柵がある。3件目は壁が少々進化している。塀もブロックだ。当時、この駅の周囲は一面の狭山茶の畑で、農家が主であった。この建売は勤め人相手に初めて建てられたものなのだろう。先陣を切って駅横というわけだ。
もうひとつ、この解像度では良く見えないが、奥の家のブロック塀に「キンチョール」と「金鳥」の2枚セットのホーロー看板が掛かっている。鶏の絵が描いてあるやつだ。こいつは昭和の看板の最高傑作だ。
物好きにも、この地が現在どうなっているかを、八高線の被り付き動画で確認してみたが、驚いたことに手前の1軒が残っているようだ。この辺りは、この後東京のベットタウンとなり、八高線もこの区間は電化され、金子駅の回りもびっしり建て込んでいる。この駅は秩父参りの通り道だ。そのうち、確認に寄ってみよう。

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  1. 2015/01/05(月) 22:11:01|
  2. 八高線
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コメント

こんばんは。

早速、連絡ありがとうございます。
早速訪れました。
懐かしい八高線、蒸気機関車に混じりDE10
の運用がありました。
金子坂で何回か撮影しています。

家の作りも、昔の家はみなこんな感じでした。
練馬区の実家もこんな平屋のつくりでした。

>奥の家のブロック塀に「キンチョール」と
「金鳥」の2枚セットのホーロー看板が
掛かっている。 
こちらも、懐かしい既に見ることが出来ない看板
当たり前にあちこちにあった時代でしたね。

(^о^)
  1. 2015/01/08(木) 00:12:14 |
  2. URL |
  3. EXTRA #UYfCdQ96
  4. [ 編集 ]

EXTRAさんへ

早速お出でいただきありがとうございます。

小生の練馬の生家もこんな家でした。いや、もっとぼろかった。当時、インフラは電気だけで、駅から5分というのに、上水すらありませんでした。風呂もなかったので、親父が手作りしました。井戸で水を汲んで、そこらから拾ってきた廃材で沸かしました。これが東京都区内の50年前の姿だったんですね。
この金子の家を見ていて、そんな練馬の昔を思い出しました。今も実家は練馬にありますが、ご近所は高齢者ばかりになってしまいました。

大した画はありませんが、今後ともよろしくお願いします
  1. 2015/01/08(木) 22:10:51 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

またまた、懐かしい画が登場しましたね。
当時、よく通った金子駅のまわりは何もありませんでしたが、そのなかに建つ3軒の家、この家、ぼくの写真にもちょこっとだけ写っていました。
http://makobei2008.blog82.fc2.com/blog-entry-1122.html
ただ、Googleマップで調べたところ、この建物は、すでになさそうです。
同じ場所に平屋の建物が1軒ありますが、マップと航空写真で見ると建て直されたようです。
しかし、そんな芸当ができるのも、ネット時代の恩恵ですね。
その恩恵を生かして、久しぶりにGoogleマップでこのあたりを動き回ると、やはり40年という歳月の長さを強く感じます。
それにしてもこあらまさん、解像力の高い画を撮られていてうらやましい。



  1. 2015/01/09(金) 00:07:56 |
  2. URL |
  3. まこべえ #2XsKFzVg
  4. [ 編集 ]

まこべえさんへ

まこべえさん、まさにこのキューロクの列車です。10:08頃の通過でしたか。こんな45年前の「数ヶ月前」が直ぐ画になって出てくるところは凄いですし、楽しいですね。ありがとうございます。まこべえさんの記事を読み返すと八高線は1日に14本も撮影できたんですね。
この区間は、1年程前に前面動画で観察したのですが、その動画の撮影日をチェックしていませんでした。そうですか、もう無くなっていますか。
この画は、親父が持っていたPETORI 35 F2, Orikkor F2.0/4.5cm を借りて撮ったものです。まずまずの写りでしたので、一眼2台が揃うまで結構使っていました。ただ、これも含めて、この頃使ったネオパンSSがビネガーシンドロームを発症してしまい、あの手この手で救出しています。この事は後々書きたいと思います。
  1. 2015/01/09(金) 20:35:44 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

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Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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