駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

秋色只見線 第3話 六十里越の路

会津へと続く峠道の木々もすっかり秋色になった
新潟色のキハ40がゆっくりと六十里越トンネルへと登ってゆく

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2015年10月 只見線 大白川

この六十里越の開通によって1971年に只見線は全通した。峠を越える国道252号線の開通はさらにその2年後の1973年となる。冬には国道は閉鎖され只見線が唯一の交通手段となる。「唯一の交通手段」と言えば聞こえはいいが、往来する人があっての話だ。
JRが公表した2009年度の不通区間の只見-川口間の営業係数は6700であることを考えると、この六十里越区間の営業係数は如何程になるのか。もう算出するのがばからしい程の数字になるだろう。
もし、不通区間の廃線が決まってしまえば、この六十里越区間も心中することになるだろう。キハ110が投入されていないのはありがたいが、そんなことからも廃線の2文字が窺われる。


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小生は撮影前にお手製のダイヤグラムを作るようにしている。その路線を知るための第一歩だ。駅名、駅間距離、運行形態などが粒さに解ってくる。悲しいかな只見線小出口のダイヤグラムの作成は至って簡単だ。小出-只見間を3往復、大白川泊まりの通勤通学のスジが一往復、定期列車はこれで全てだ。1線区1閉塞といったところで、駅交換は存在しない。この峠を越えるのは3往復だが、日中は2往復4本しかない。復活蒸気の1往復よりましだという声が聞こえてきそうだが、追っかけは現実的でない場所のため、まさに1日4回のチャンスしかないバリバリのローカル区間といえる。

経営状態をいくら語ったところで、現実が改善するわけもない。今年もやって来た秋色の季節を愛でながら、観光客が増えることでも祈るしかない。


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  1. 2015/11/07(土) 01:10:51|
  2. 只見線
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  4. | コメント:2
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コメント

六十里越

むむむ、一枚目の写真は前回訪問時の夕方、絶妙の光線にも関わらず列車は来ないの運命で、泣く泣く見送った場所です。
ここの極少本数には本当に泣かされますね。
県境を越境して通う奇特な高校生が居るとも聞きますが、どうなんでしょうかねえ。

それより小出側がラッピングでない車も走っているんですね。
ラッピング嫌いの風太郎としては絶望感に苛まれていたのですが、時々予備車に回るんですかねえ。
  1. 2015/11/07(土) 12:43:05 |
  2. URL |
  3. 風太郎 #ORZvdv76
  4. [ 編集 ]

限界路線

いやはや、列車が少ないのが、この線区の泣き所ですね。日中線と同様に、3往復は鉄道として限界です。
ロケーションからも光線状態のインパクトが強い場所なのに、うまい頃合いに列車が来ません。
光線状態の都合で、第一、第二候補を泣く泣く却下し、この場所にしましたが、紅葉も今一つでした。

小生がこの地に通い、何回か乗り鉄で峠を越えた時の印象では、会津と越後の交流は希薄に思えます。
大白川から小出への始発は、長岡や六日町への通勤通学に合わせたダイヤです。会津側へは配慮はありません。
確かに、大白川から長岡に通学するのであれば、只見に行った方近いですが、朝の授業免除なくしては実現しません。
神奈川と千葉を結ぶアクアラインも海ほたるまでの観光客ばかりというから、縁の薄い地域というのはあるものです。

ご存知のように、只見線全線は郡山総合車両センターの担当ですから、本来は新津運輸区の新潟色は走らないところです。
全通前のように分断された小出側は、実質的に新潟の管理下に戻ったようで、車両も新津と郡山が入り乱れてしまっています。
磐西で見られるこの新津の車両が、小出口のみで見られるのは、感覚的には合点がいかないですね。
只見町発案の「縁結び列車」は、不通区間が見込薄になったので、小出側を死守しようということなのでしょうか。
  1. 2015/11/08(日) 00:03:08 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

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Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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