駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

秋色只見線 第1話 夜明け

まだ明けやらぬ山間の集落にエンジン音が響いた
街へ向かう人々を乗せて始発列車が小出に向かう

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2015年10月 只見線 入広瀬

只見線が全通する前、小出口は只見線、会津若松口は会津只見線と呼ばれていた。越後と会津、異なる風土の地域だ。1971年に六十里越の鉄路が開かれ、両線は晴れて一つの只見線となった。だが、この二地域を行き交うのは観光客ばかりだ。それ程、この六十里越は人里と文化を分断してきた。今もって、越後側と会津側は趣の違う路線だ。
不幸なことに、会津川口ー只見間が不通になって早5年目となった。全通前と違った区間での分断状態が恒常化しつつある。只見線自体の存続が厳しい状態だが、紅葉の美しいところだけに、秋には観光客が増える。何時まで鑑賞できるかわからない、そんな只見線の秋景色を追ってみた。

ここ入広瀬は小生のとっては思い出深い土地だ。現役蒸気が終わった学生時代、相変わらず旅に明け暮れていたが、ふと思いついたのが、当時の入広瀬村の横根集落と、その隣の集落である守門村二分の一年を撮影することだった。きっかけとなったのは、「北越雪譜」と「山奥の村の証言」という二つの書籍だった。毎月のように通ったこの二つの集落は、駅から徒歩1時間以上と遠い。行き帰りに目にしていたのがこの画の眺めだ。豪雪地帯だけあって、雪が最も深くなる時期には、列車の屋根だけしか見えないこともあった。守門岳の麓に広がる入広瀬は、学生時代に見た佇まいで、再び迎い入れてくれた。

そんな思い出の入広瀬から只見線の旅を始めることにしよう。


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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2015/11/03(火) 00:37:23|
  2. 只見線
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  4. | コメント:2
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コメント

入広瀬晩秋

静けさが漂う晩秋の入広瀬のひんやりとした冷気が届くようですね。
あまり写っていませんが大栃山の紅葉もかなり色付いている感じが。
この後の奥只見紀行も楽しみにしております。

入広瀬の非鉄ルポルタージュも是非拝見したいものです。
  1. 2015/11/04(水) 21:52:40 |
  2. URL |
  3. 風太郎 #ORZvdv76
  4. [ 編集 ]

蒸気もキハも

風太郎さま、

今回はC11紅葉号に合わせて、蒸気もローカル線キハも、まとめて撮ってしまおうという魂胆です。
残念ながら、今年の紅葉は駄目でした。地元の方によると、赤くならずに茶色になったとのこと。外れ年でした。
只見線の復活C11は現役にかなり近い姿なので、蒸気ファンの端くれとして、何年かおきに出掛けています。
ただ、人が多いのには、いつも閉口してしまいます。静かだった小出側が、やはりしっくりいきます。
ちょっと欲張り過ぎていますので、詰めが甘かったり、雑だったりする画が多くなってしまい反省です。 
腰を据えてじっくり撮るのであれば、こんな時に行っちゃいけませんよね。
例の平成版「坂下の朝」は、思い通りにはいきませんでした。甘くはありません。成果のほどは後日アップします。

小生も、幾つかのジャンルの異なる画を撮っていますが、どうしたものか思案しています。
一堂に会するのであれば、ブログじゃなくて、HPではないかなどと考えています。
このブログにも鉄画でないものも、試にサブリミナルに入れていきたいです。
  1. 2015/11/05(木) 02:02:48 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

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こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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