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駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

駅舎の灯 入広瀬 20時32分 PartⅡ

雪のない雪国にまた夜が来た
雪灯のホームは虚しく空振りに

70021768.jpg
2020年3月 只見線 入広瀬

思い描いたイメージは車窓から漏れる雪灯だったが、この時はまんまと期待を裏切られてしまった。夜間撮影の場合、撮れる場所は限られているので、渋々でもやっつける他ない。雪の代わりの氷雨がせめてもの慰みだった。頻繁に登場する只見線小出口だが、サブリミナル効果の様にして、ご覧の方々の無意識の記憶となって、足を運んでみようという好奇心旺盛な方が現れたら、観光地巡りでない旅を推奨する当ブログとしては望外の喜びだ。5年近く前にも、同じ「駅舎の灯」を上梓しているが、時刻が全く変更になっていないのは、限界ダイヤのせいだろう。あの時と同じように、20時32分が最終列車だ。この列車が大白川で回送となって小出に折返して、只見線小出口の一日が終る。


70021772.jpg


通学生徒は、大概は一本前の17時45分で帰ってくる。この最終を利用するのは主に社会人で、遅くなった生徒が少々混じっている。素人考えでは、この間に一本ないとまずいんじゃないのと思う。これじゃあ、通勤にも通学にも使えんじゃんということになる。しかし、そこが極貧ローカル線の辛いところで、そんなニーズに応えることすら出来なくなっている。バスよりも定期代が安く、少々窮屈なダイヤでも浮気をしない可愛い生徒達の足となることで精一杯だ。この夜も、終列車に人気は少なく、この駅でその乗客も殆どが降りてしまう。ここから先は、何時ものように、運転士と車掌氏の二人旅だ。どうにも切ないローカル線の毎日が過ぎて行く。


70021776.jpg


思うに、並行する国道を走る路線バスと競合しているローカル線なら、バス停並みに駅を増やせば、何とか生き延びる道があるようにも思う。小さな車両に小粒の無人駅を沢山作って、路面電車のような運用をした方が理にかなっているように思う。全国ネットの大量輸送が前提の国鉄時代の車両と駅を使い続けるということが、そもそも行き詰っているような気がする。富山港線が富山ライトレールに化けたような発想も求められる。何としてでも鉄道に生き延びて欲しいという、ファンとしての細やかな願いだ。


70021781.jpg


昨冬の驚くほどの少雪に反して、今年は大雪が繰り返されている。雪国に暮らす方々はうんざりされているだろうが、雪国を目指す物好きには好機到来といったところだ。今頃は、入広瀬にもたっぷりの雪が在るはずだ。今度こそ、雪灯の入広瀬をお見せしたい。


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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2021/02/18(木) 00:00:00|
  2. 只見線・小出口
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

雪灯の入広瀬

ありゃー何処から撮ったのかいな、というのがまずお聞きしたいところですが、去年は本当に異常な冬でしたね。
今年は大人しくしてます。年末からカメラに触ってませんよ。スタッドレスが恨めしいですが。

見せてくださいよ、雪灯の入広瀬。
  1. 2021/02/19(金) 00:03:12 |
  2. URL |
  3. 風太郎 #-
  4. [ 編集 ]

普通に降る雪

風太郎さん、

何処から撮ったかは、PartⅠをご覧になると判ります。
一応、関係の方には聞いてはいますが、かなり朽ちてきているので自己責任でしょうか。
上梓するとロープが張られるというケースが多々ありますから、くれぐれも自重気味に。

http://koarama101.blog.fc2.com/blog-entry-176.html

こあらまは、オールテレーンに非常時のがん鉄チーン4本とスコップですからタイヤはそのままです。
今年は、降れば大雪、その合間は暖かくて雨というのの繰り返しで、なかなか機会が掴めません。
道路で夜明かしも辛いですし、雨の雪国では昨年の繰り返しですし、普通の雪でいいんですけどね。
  1. 2021/02/19(金) 21:56:52 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

見落としていました。

2015年ですか。見落としていました。
というかこの階段も見落としていました。無断もなんだし除雪のおじさんにでも許可をもらおうかなあ。

2015年当時の乗務員は大白川駐泊だったのでしょうか。今は回送ですよね。
最近の交通事業はいろいろうるさいので駐泊はなるべく避けます。
アルコールもありますが、女性車掌も増えた今、万が一の間違いも心配ですからね。


  1. 2021/02/19(金) 22:17:15 |
  2. URL |
  3. 風太郎 #ORZvdv76
  4. [ 編集 ]

雪国観光会館

風太郎さん、

そうです。写真の外階段です。この建物はくまなく調べてありますよ。トイレの電気のスイッチの場所とかも。
雪国でかなり傷んでいます。踏み抜きそうなところもありますから、気を付けてください。
大白川に駐泊が在ったと記憶していますが、今考えればずっと昔の話で、2015年も回送だったでしょう。
ということで、記事の駐泊は誤りだと思いますので、きっちり調べた上で、お詫びの訂正を入れます。
大白川の駅舎も、入広瀬と同時に村の施設に建て替えられましたが、少なくとも旧駅舎は宿泊可でした。
その昔、全国各地で駐泊が行われていましたが、ある時からめっきり無くなってしまいました。
車輌が悪戯されるとか、職員が嫌がるとかの噂を聞いていますが、やっぱり管理上の厄介さでしょうね。
最近では、三厩での駐泊を見ました。雪除けなのか、小さな車庫が在って、キハを仕舞っていました。
  1. 2021/02/20(土) 00:05:51 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

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プロフィール

こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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