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駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

潮被りの集落

季節風の白波が護岸に砕ける
吹きつける潮に冬の近さを知る

80020198.jpg
2020年10月 山陰本線 木与

折からの海からの季節風で、沿岸を往く国道は至る所で潮被りになっていた。潮から逃れて、やっと高台に上がることができた。海辺の生活は、優雅なイメージもあるが、塩害の被害はなかなか深刻なものがある。防錆技術もかなり進んでは来ているが、鉄製品はあっと言う間に錆びると思っていた方が間違えがない。車は新車を買うものではないというのは常識だ。ドアに穴が空くくらいは覚悟しておかなければならない。こあらまの本宅は海から平坦の2km程であるが、それでも強い海風の後には、窓ガラスは潮潮だ。その都度、拭いているわけには行かないので、窓は何時でも曇っている。家の外装にはなるべく錆び難い素材を選んでいるが、それも限界がある。徒歩30分で浜辺に行けるというメリットとの兼ね合いになる。

さて、この木与はまさに海辺の集落だ。護岸ブロックに打ち付ける波飛沫を、引っ切り無しに被っている。この地形故にこんな海辺に住む他手がないのだろうが、人間までもがしょっぱくなりそうだ。漁師とサーファーは、塩害などお構いなしに、海に近ければ近いほど良しとする。海の様子を眺めながら、職住接近で暮らすのが彼らの習わしだ。以前、この場所をご紹介した時は海は凪で、美しいマリンブルーの海原と白砂の浜が続いていた。今回は一変して白波の木与となったが、波が荒かったので、再訪したといったところだ。この駅には本線仕様の長い交換設備があり、当駅折り返しの列車もある。現役蒸気の時代には、普通列車であっても長い客車列車が走っていたが、今ではほとんどの列車はご覧の通りの単行気動車だ。


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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

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プロフィール

こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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