駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

はじめまして①  少年期

はじめまして。こあらまと申します。初回3回は、自己紹介を書きます。冒頭ですし、ご来訪の方も皆無でしょうから、勝手に鉄道の時代背景付きの簡易自叙伝をそぞろに書いてみます。後々ご自分の人生と重ね合わせ、懐かしまれる方がおられれば幸いです。

小生は東京・練馬生まれで西武線を見て育ちました。小学生の頃に憧れの国鉄を見に、中央線の高架が始まる中野駅近くに自転車で列車を見に行っていたのが事の始まりです。興味は行先の松本や南小谷という地名にもありました。上野駅や東京駅に行くことができるようになると、こればもう小学生には地名の宝庫で、遥か彼方の青森や鹿児島といった行先表示や、足まわりに雪を噛んでやって来る雪国発の列車、車内から漏れてくる異国の空気を感じると、その土地に行ってみたいという強い願望にとらわれました。この時代は、まだ上野には「つばさ」や「いなほ」、「いいで」、新宿には「アルプス」といったキハの特急、急行が残っていました。エンジンを唸らせ非電化区間へ旅立って行くキハに、何とも言えない旅への誘いを感じました。いすみ鉄道の鳥塚さんがよく「DMH17」のことを書かれていますが、小生の脳裏にもこの時にDMH17の音と臭いがしっかり刻まれたような気がします。

小学生も終り頃、同級生3人で八高線に蒸気機関車なるものを見に行こうということになり、のどかな武蔵野のD51貨物とキハ10系にはまってしまいました。それ以来、旅への憧れと蒸気が相乗効果となって、周遊券で全国を放浪することになりました。春夏冬の休みは、アルバイトと撮影旅に費やされました。金などありませんから、何時も腹を減らした無宿者でした。そんな旅をしていると、鉄道関係者やその土地の方々は、見るに見かねて色々と世話を焼いてくれました。本当に有り難かったです。良い時代でした。勝手に師と仰ぐ大木茂さんに「汽罐車」の写真展の際にサインを頂いたのですが、そこには「旅は僕の学校だった。」とあります。全くもって同感です。

その頃、某放送協会に「新日本紀行」というテレビ番組があり、欠かさず見ていました。当時は旅番組などなく、勿論インターネットもない時代、なかなか行けない想像の域であった場所の動画を見ることのできる数少ない情報源でした。富田勲のテーマ曲は今も頭から離れることはありません。

hazimemasite1
1970年2月  八高線  東飯能

八高線は西武線沿線住民にとって、日帰りに調度良い蒸気路線だった。東飯能は両線の乗換駅だ。そこには、毎週のように、今や還暦が間近になった僕らの少年時代の姿があった。

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  1. 2014/12/03(水) 20:42:12|
  2. はじめまして
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<はじめまして②  青年期・中年期  | ホーム |

コメント

こちらでは、はじめまして。

こあらまさん、こんばんは。

早速、遊びにまいりました。
「駅舎の灯」、素敵なタイトルですね。
蒸気を追いかけて全国を走り廻っていた10代の頃は、まさにその駅舎が旅の寝床であり、闇夜のなかにほんのり灯るあかりに人のぬくもりを感じたものでした。
そのタイトルにふさわしい写真の数々。
どこかホっとさせる空気が流れているようで、ブログ訪問の楽しみがまたひとつ増えました。

紹介文などからうかがうと、ぼくとほぼ同年代のようですが、八高線は、ぼくらにとって、写真撮影の修行の場でしたね。
そこには、「還暦が間近になった僕らの少年時代の姿が」たしかにありました。
デゴイチを夢中で撮る少年たちの姿は、まさにあのころの自分です(^^)
そして、私も勝手に師と仰ぐ大木茂さんの言葉ー「旅は僕の学校だった」は、全くもって同感です。
旅のなかで出会った人々、そして目に焼き付いた風景、それらすべてが大切な宝物です。

小海線も、夜行に乗って、よく通いました。
家内が清里のまきば公園と萌木の村が大好きなので、いまでも小海線に乗ってよく遊びに行きます。
もしかしたら、蒸気を撮影していた頃、そしておじさんになってからも、どこかですれ違っているかもしれませんね(^^)

毎回、コメントは添えられないかもしれませんが、これからも小海線の沿線風景、楽しみにしています。
ただ、ゆっくりと、マイペースで続けられるのが良いかと思います。
小海線沿線の開墾の歴史も、別ブログで紹介してください。
リンクもさせていただきましたので、これからもよろしくお願いいたします。
  1. 2014/12/10(水) 23:19:01 |
  2. URL |
  3. まこべえ #2XsKFzVg
  4. [ 編集 ]

まこべえさんへ

まこべえさん、早速おいでいただき、ありがとうございます。

当面は誰も来訪者がないという前提で、最初の三話を書いておりましたので、ちょっとばかり赤面ものですね。記事が貯まれば、当然、この「はじめまして」の部分は奥に沈んで行き、目に触れ難くなる。それからご報告という算段でした。ですから、後続を急いでいたところでした。

ところが昨日のまこべえさんの東京駅の画を見た時に観念致しました。昔の職場が写っているし、知ってか知らずか、夜景の画は「駅舎の灯」そのものです。それに何時もの軽快な文章が付いていない。思わず、反応してしまいました。ただ、まこべえさんは何時おいでいただいても、この三話は外さないだろうとは思っていました。これで小生の大まかな素生を知っていただき、まこべえさんのこともお聞かせいただいた訳ですから、これからはより話の奥が深まるというものです。喜ばしいことです。

それと、奥様も八ヶ岳南麓がお好きとお聞きしてしまうと、後々機会があれば一度お招きしなくてはなりませんね。私どもも冬に萌木の村の本陣であるロックにカレーを食べに行くのが恒例です。我が荒地も、今では道行く人が立ち止まって花を愛でるくらいにはなりました。薪小屋の写真を撮らせてくれという女性の方が意外と多いのにはびっくりです。きっとブログにでも貼るんでしょうね。

グログの大先輩であるまこべえさん、これからも色々と教えてください。困ったときの「まこべえ頼み」なんてありですか。そうそう、まずはリンクの張り方を調べなくてはいけませんね。ご指摘のように、マイペースは、とても大事なことだと思っていますので、そのように心掛けたいです。

今後とも、是非よろしくお願いします。
  1. 2014/12/11(木) 18:25:01 |
  2. URL |
  3. こあらま #bhV1oT4A
  4. [ 編集 ]

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こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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